LANCER EVOLUTION VI

 

メーカー・スケール タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズbQ20
車種名 三菱ランサーエボリューションY WRC モンテカルロ仕様
製作時期 2005.11.17〜2008.12.28
定価・お薦め度 1890円(税込) ★★★☆☆(3)
コメント 1998年三菱ラリーアートチームが初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、その勢いをもって99年に挑んだのがランサーエボリューションYです。前年のマシン、ランエボXを正常進化させポテンシャルの高さは実証済み。しかし、ライバルチームが改造範囲が広いWRカーを投入してくる中、三菱はグループA仕様のマシンで戦い、不利な状況をはねのけてマニュファクチャラーズには届かなかったもののトミ・マキネンが4年連続のドライバーズタイトルを獲得しました。

さて、キットですがノーマルに組み上げると99年第9戦のニュージーランドのグラベル仕様になります。しかし、どうせ作るならメインスポンサーのマールボロマークが入っているマシンを作りたい、そう思いミュージアムコレクションからモンテカルロ仕様のデカールを購入し、足回りをローダウンサスのターマック仕様に変更し作成しました。幸い、キットにはグラベル、ターマック、どちらでも作れるようにパーツが同梱されています。ただ、ターマック仕様だとタイヤが付属されていませんのでタミヤのカスタマーサービスからターマックのラジアルタイヤを取り寄せました。
このキットの最大の見せ場はやはり足回りでしょう。実車同様の足回りを忠実に再現されています。ただ、その反面、塗り分けは大変。ホワイトを基調としたシャシーにレッド、ブルー、グリーン、シルバー、ブラック等に塗り分けをしなければならず、しかも一つのパーツで複数の色で表現しなければならないので心してかからないと、途中で飽きて放置という状態に陥ってしまいます。私はその放置状態が続いてしまいましたが。

今回はモンテカルロ仕様を再現するためミュージアムコレクション製のデカールを使ったわけですが、デカール自体、発色も良くハイテクデカールといって乾燥後にクリアー部分を剥がして実車同様のカッティングシートによるロゴを再現できる優れもののデカールですが、その取り扱いは非常にシビア。水に浸してから貼り付けるまでに優しく取り扱ってあげないとすぐにボロボロに砕けてしまいます。かなり神経質なデカールです。そのせいで、私はフロント右フェンダー部のデカールを粉々にしてしまい、リカバリーのためタミヤのデカールを貼り付けましたが色合いが全然違い、目立ってしまいました。市販のデカールは高価な上簡単に手に入らないので相当気を使いました。また、デカールに付属しているシートベルトとエッチングを使ったわけですが、このシートベルト素材は瞬間接着剤は通用せず、苦労しました。Gクリアーを使うと簡単に固定出来ますので、接着にはGクリアーをお薦めします。

今回のトップコートにはクレオスのスーパークリアーVを使いました。スーパークリアーVは硬化も早く乾燥後は硬くてとても研ぎ出し易い塗料です。ガイヤカラーのクリアーと良い勝負といった感じです。塗装後しばらくあの間放置しましたが、完全硬化後は経年変化による劣化が少ないような気がします。この塗料で塗装してあげればわざわざウレタンクリアーを使わなくても良いと思います。何たってラッカー系クリアーで研ぎ出しが楽ですから。

ボディーの赤白の塗り分けは必須となるわけですが、出来ればデカールを使わないでマスキングで塗り分けた方が綺麗に仕上げることが出来ます。そういった意味では、塗り分けを得意としない方にはちょっと辛いキットかもしれません。また、レーシングカーなのでスポンサーデカールもたくさんあります。派手やかなマシンを作りたいという人に是非作っていただきたいと思います。

※今回から画像サイズを大きくしました。随時、他のギャラリーも大きい写真に変更予定です。