OPEL ASTRA V8 COUPE

Opel Team Phoenix

メーカー・スケール タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズbQ43
車種名 オペル アストラ V8 クーペ チームフェニックス
製作時期 2004.12.04〜2005.01.07
定価・お薦め度 2310円(税込) ★★★☆☆(3)
コメント 私にとって初めてドア開閉式のキットです。タミヤでもガルウイング式で開閉できるのはこのキットの他にエンツォフェラーリぐらいで、そういった意味ではドア開閉式を作れるキットは貴重です。もっとたくさん開閉式のカーモデルをリリースして頂きたいところなのですが、実際1/24スケールにすると、いかに開閉ドアのギミックに耐久性を持たせるかが問題で、プラスチックモデルには限界があり、模型メーカーでもドア開閉式キットはあまり存在しません。

そんな開閉式ギミックの技術が耐久性の問題から難しいとされている訳ですが、このキットでも十分クリアされているかというとそうではありません。ギミック部こそ金属が使用されておりますが、そこを接着する部分はやはりプラスチック。ましてドアのサッシ部は非常に細く、そこにクリアーパーツが合わさるので接着をしっかりしないとすぐに外れてしまいます。このキットの弱点はここにあると言っても過言ではありません。私も接着には非常に苦労しました。サッシ部とウインドウ部のクリアパーツをしっかりくっつけたいのですが、下手に瞬間接着剤を使用するとクリアパーツが白く濁ってしまいますし、Gクリアーですと接着力が弱く稼動させるとすぐにめくれてしまいます。私は白く濁ってしまうのを覚悟で瞬間接着剤を使いました。結果は強力に付ける事は出来たのですが、クリアーパーツが白く濁ってしまいました。このキットの最大の失敗点はここです。後から思えば、少し時間をかけてもエポキシ接着剤を使用すれば良かったなと後悔。エポキシ接着剤であれば、塗装面やクリアパーツを侵すことなく強力に接着できますからね。その代わり、くっつくまで時間がかかるのがデメリットです。これから作ろうとする方はエポキシ接着剤を使用する事をお薦めします。

さて、このキットに関して言えばパーツの制度も抜群でほとんど仮組をすることなく完成する事が出来ます。キット自体も、初心者の方でも手軽に作れるように随所に工夫されており、さすがタミヤのキットと納得しました。ただ、少し塗装の塗り分けラインデカールを貼るのが難しいので、ここを失敗してしまうと途中で投げ出したくなるので慎重に貼りましょう。また、カラーリングが黄色と白のツートンカラーなので、塗装になれていない方は難しいでしょう。そんなところからも、マスキング塗装が慣れてきてからチャレンジした方が良いでしょう。

塗装に関して言えば、タミヤの純正カラーを使う事をお薦めします。デカールとの色合いがばっちりで、どこがデカールでどこが塗装なのかパッと見区別が付かないくらい素晴らしいです。この辺もタミヤはすごいですね。

ガルウイング式のキットを作るのは少々難しいですが、また作ってみたいですね。