F2001製作記2

 

2004.9.9(木曜日)

今日は最後のデカール張り、残った部分の塗装を仕上げてパーツを完成させようと思います。

さて、作業をしようとまず、昨日塗装した翼端板の固定用の両面テープをはずします。

しかーし、、、いきなりトラブル発生!

固定には、いつも協力型の両面テープを使用するのですが、デカールを張った上にもいつものようにこの協力型の両面テープを使ってしまいました。

ゆっくり剥がしたはずだったのですが、写真の通り。

見事にデカールごともっていかれてしまいました。

せっかく塗装・デカール張りがうまくいったのに。

モチベーションが下がってしまいました。

やってしまったことは仕方がありません。

これを良い教訓にして、次回からはデカールを張り終えた箇所には協力型の両面テープの使用は避けることにします。

何か良いジャンクデカールが無いかと物色してみますと、ありました。

以前作成したMobil1 NSXであまったデカールです。

デカールはもともと古いものなので、新しいデカールをカスタマーサービスで取り寄せて、古いのは一部分しか使用していませんでした。

番号34のブリジストンデカールが、ちょうどぴったり。

これでタミヤのカスタマーサービスでのお世話になることを回避できました。

そして、張ってみました。どうです?ほとんどわからないでしょ?

右側が補修後のものです。

ジャンクデカールの方は、少々白い部分が黄ばみがかかっていたので、貼ると目立つかな?と思いましたが、貼ってみるとそれほど気になりませんでした。

何とか失敗をごまかすことが出来ました。

こうゆうリカバリーはなるべくしたくないですね。

でも、また何か大きなミスをしてしまいそうです。

続いては、ボディーに塗らなくてはならない箇所のマスキングです。

これが本当に最後の塗装です。

リアカウルの上方排気口をつや消しブラック、モノコックのサスペンションアームの差し込み箇所は、ガンメタルで塗装です。

少ししか吹き付けないのに、意外に用心深くマスキングしてみました。

塗料がこぼれては悔しいですからね。

この辺は念入りに。

吹き付けた直後です。

これだけの塗り分けですから、吹きつけはほんの数秒。

乾いてからマスキングを剥がします。

今回はラッカー系の塗料で吹き付けたので、それほど乾燥には時間がかからないでしょう。

そして、剥がしたところ。

塗料が変なところにかかることもなく、はみ出したところもなかったのでとりあえず良かったです。

乾燥後は、リアカウルのマフラーが出てくるところを、エナメルのチタンシルバーを筆塗りで塗っておきました。

これで全ての塗装が完了です。

あとは、デカール張りです。

このように小物パーツのデカール張りは一番最後になってしまいました。

これらを指定の箇所にデカールを張り、全てのパーツの加工が完了しました。

後は組み立てるだけですので、完成はあっという間です。

あっ、シートの加工が残っていましたので、続いて作成します。

これが本当に最後です。

本当はシートのベルトはパーツを使おうと思っておりましたが、ディティールアップパーツを使用することにしました。

モデラーズ製のシートベルトセットです。

これを使うことにより質感がぐっと良くなります。

今日はシートベルトを作成して作業を終えることにします。

まず、シートにシートベルトを通すための穴をあけます。

写真でわかりづらいですが、シートの上部に2カ所、お尻の部分に2カ所、太股の部分1カ所、合計5カ所ピンバイスを使って穴をあけます。

そして、それらのカ所にシートベルトを通して完成したところ。

写真ではあっという間に出来たような感じになりますが、このシートベルトの作成はとても大変です。

なんと言ったって作業が細かい。

でも、苦労した甲斐あってなかなか良い感じに仕上がりました。

モデラーズ製のシートベルトセットはF1マシンには必須アイテムですね。

少々入手困難なのが難点です。

 

 

2004.9.10(金曜日)

今日は、作業をすることが出来ませんでした。

で、作業はしなかったのですが、パーツを全て並べて遊んでみました。

はじめから、塗装済みで売られていると楽なのですが。

って、模型製作の醍醐味が塗装でもあるわけで。

やっぱり、自分が気に入るように作成してこそ初めて完成した喜びがでるものですよね。

明日からはいよいよ組立です。

私が一番嫌いな部類でもあるわけですが。(接着するのは苦手です)

 

 

2004.9.11(土曜日)

今日からいよいよ組立です。

組立始めると塗装済みであれば勝負が早いです。トラブルが無ければの話ですが。

でも、実は、私は接着をするのが一番苦手です。

今までも、塗装による失敗よりも、接着による失敗の方が圧倒的に多いです。

さて、組立に入ります。

あとは組み立てるだけですので、インスト通り進めていきます。

インストではまず、シート内部の組立です。

小物を取り付けてみました。

そして、完成したシートをモノコックに接着したところ。

組み立てるだけになっていると、あっという間に形になっていきます。

楽しいですね。

サスペンション、ブレーキを取り付けたところ。

なんか、F1マシンらしくなってきました。

しかぁ〜し。

ここで、重大なミスをしてしまいました。

サスペンションの取付には、普通のタミヤセメントを使ってしまいました。

本来、塗装済みのボディーなどには、タミヤセメントを使用すると、塗装面を侵してしまうので御法度とされているのです。

そのような場合は、Gクリアボンドか、エポキシ接着剤(透明タイプ)を使用するのですが、Gクリアは粘着力が強く、扱いが大変なので使わず、エポキシ接着剤は、A剤とB剤を混ぜ合わせて使わなくてはいかず、こちらもちょこちょこ使う箇所には作業性にそぐ合わないのでお手軽なタミヤのセメントを使ってしまいました。

その結果、セメントをこぼしてしまって丸で囲った箇所(写真はピンぼけでわかりづらいですが)の塗装を溶かしてしまいました。なんてこった・・・

モチベーションが一気にダウンしてしまいました。

でも、めげていては完成できないので、この失敗はあとで補修とそうすることにして、作業を進めていきます。

ある程度形にしていくことで、モチベーションを持続していくことにします。

モノコックをシャシーと合体させたところです。

しかし、塗料が剥げてる・・・

補修塗装って、特に赤色は難しいんですよね。完全な修正はほぼ無理でしょう・・・

続いて、エンジン周辺をサクサクと組んでいきます。

組み始めると早いですね。

マスキングして塗装する思いをしたらあっさり形になっていきます。

マフラーは一応焼き付け具合を表現してあります。

少々大げさに表現してみました。

そして、マフラーの温度センサーを取り付けてみました。

エンジンのバイピングは、苦手であまり出来ないのですが、温度センサーとラジエターホースぐらいは特に目につくので、必要最低限のパーツは追加しておきます。

私にはこれ以上のバイピングは出来ません。

これ以上やると、逆に汚くしてしまいますので。

これぐらいが自分としてはちょうど良いと思っております。

どうです?だいぶF1らしくなってきたでしょ?

さて、だいぶ完成に近づいてきましたが、ここら辺で、先ほど大きく失敗した箇所の補修塗装を行います。

一応簡単にマスキングをします。

そして、白が出てしまったところにベース色のモデラーズのブライトレッドを吹き付けます。

赤という色は、下地の色が均等でないと一部分が黒くなったりしてしまうので、塗装してもどの程度わからなくなるか、ちょっと不安です。

そして、補修塗装を終えたところ。

やはり、綺麗にはなりませんね。

塗装しないよりはましですが、補修したと言うことがはっきりとわかります。

展示するときはこちらが見えないようにすることで妥協することにします。

この後は2000番のペーパーでならした後、コンパウンドで軽く磨いてクリアを吹き付ける予定です。

今日の作業の最後はリアウイングです。

写真では完成状態になっておりますが、実は、一度接着に失敗しております。

しかし、今回はエポキシ接着剤を使用したので修正が聞きました。

エポキシ接着剤は塗装面を侵すことがないので修正は比較的簡単ですが、デメリットとしては、完全に乾燥するまで接着力が無いのと、硬化するまでに時間がかかると言うところです。あと、臭いがきつい、混ぜて使わないといけないので色々と面倒くさい接着剤です。

私は今一使いこなしてないです。

 

 

2004.9.13(月曜日)

昨日は塗装した部分の乾燥させるため、作業はしませんでした。

で、一日おいての作業。

とりあえず塗装した部分はある程度乾いたので完成目指して進めます。

ミスがなければ今頃は完成していたはずなのですが。

そして、今日はエンジンカウルの合いが悪かったのでヤスリを当てます。

しかし、ここでもまた失敗してしまいました。

写真の通り、塗装を剥いでしまいました。

反対側も同様に。

別に焦っているわけではないのですが、ここに来てミスを連発しております。

でも、全て自分の経験となるので次回失敗しないためにも勉強だと思って補修します。

それにしもて、かなりへこんでおります。

タッチアップは明日にします。

また失敗しそうなので。

続いてフロントウイングの接着。

今回は、もう失敗が許されないので、しっかりエポキシ接着剤を使用します。

間違ってタミヤセメントで接着しようものなら、塗装面を溶かしてしまい、それこそ取り返しのつかないことになってしまいます。

もう、ミスしたくないですしね。

確実な方法で接着します。

そして、問題の部分の補修。

一昨日補修塗装をして、二日間乾燥させたところです。

だいぶ乾いていると思うので、はじめに2000番のペーパーをかけ、そのあとタミヤのコンパウンドで磨いていきます。

タミヤのコンパウンドは3種類出ているので、荒い方から使っていき、最後に仕上げ目で整えます。

どうです?写真はコンパウンドがけを完了したところです。

写真の写りの悪さもあいまってか、あまりアラが見えません。でも、じっくり見るとやっぱり補修後がはっきりわかります。

補修箇所は、ある程度妥協するとして、作業は進めます。

リヤウイングを取り付けたところです。

完成まで後一歩です。

あとは細かいパーツを接着して閑静なのですが、補修塗装の箇所のクリアがけをどうするか、クリアはかけないで完成させるか悩んでいるところです。

明日、判断しようと思います。

とりあえず、タイヤとフロントウイングをつけて、遊んでみました。

ほぼ完成ですね。

後方斜めからの写真。

格好いいですね。

今回は失敗が結構あったけど、形になると良いですね。

タミヤのキットは合いも良く、さすがです。

若干、カウルの合いが悪いのを除けば、良いキットです。

今回は失敗が多かったのでもう一台リベンジしたいです。

 

 

2004.9.14(火曜日)

昨日、塗装を剥いでしまった箇所をクレオスのホワイトで筆塗りして補修します。

写真ではわかりづらいですが、はっきりとタッチアップの後がわかります。

でも、しないよりはマシですね。

反対側も同様にタッチアップを行います。

しかし、終盤に近づくにつれてミスが多くなってきています。

塗装が仕上がったまでは良かったんですけどね。

残りの小物パーツを取り付けていきます。

バージボード、アンテナ、無線用のアンテナ。

長細いアンテナは、ランナーをライターであぶって自作しております。

これは、インストの指示でもあるのですが。

なかなかリアルに出来ました。

もちろん、シルバーをエアブラシで吹いております。

フロントウイング、ピトー管を取り付けました。

ここまで来ると、ほぼ完成です。

いやぁ〜、失敗は多かったけど、形になるとやっぱり格好いいですね。

今回は、給油口を解放状態で取り付けてみました。

あとはエンジンカウルを乗せるだけです。

そして、カウルをつけて、サイドミラーを取り付けます。

一番最後にステアリングを付けて完成です。

私は、F1マシンを作成する場合は一番最後にステアリングを付けます。

これを最後にすることにより完成させたのだという実感を感じるためです。

ちょっとしたこだわりでした。

そして、全景のショット。

色々と後半、失敗が重なりましたができあがってみるとやっぱり良いですね。

苦労したのが一気に吹っ飛びました。

出来としてはミスが多くて言いようかは出来ないのですが、自分としては満足しております。

このキットはまた作りたいですね。

今度は、ボーダーフォン仕様ではなく、2001年仕様にしたいと思います。

完成ギャラリーはこちらから。