三菱 ランサーエボリューションY WRC製作記1

 

2005.11.17(木曜日)

最近WRCのマシンにはまり、歴代のマシンの中でやはりこの車ははずせないでしょう。

今回はランサーエボリューションYを製作していこうと思います。

ランサー作るならマールボロバージョンで作りたいという事で、キット標準はニュージーランドのグラベル仕様になっている訳ですがそれをモンテカルロのターマック仕様に変更して製作していきたいと思います。

まずは、いつものようにキットレビューから。

箱にはぎっしりパーツが詰め込まれていました。しかし、実際には不要パーツがかなりあるのでそんなに部品点数は多くないと思います。

一枚の写真におさめられるよう無理矢理並べました。

足回りはグラベル仕様とターマック仕様の両方が付属されています。どちらかに選んで製作出来るのでこれは嬉しいですね。ただ、インストではニュージーランド仕様(グラベル)で製作するようになっています。

デカールもキット標準の物は真ん中と右側。

左側はミュージアムコレクションのモンテカルロ仕様に変更するためのデカール。しかも、このデカールは剥離デカールとなっています。もちろん、私は初めてです。はたして上手く貼る事が出来るでしょうか。このデカールセットにはシートベルトも2セット付属されているので嬉しいですね。今回はこのシートベルトも使っていきたいと思います。

内装関係のデカールはキット標準の物を使用します。

さて、インストをしばらくながめてみました。

そうしたら有るわ有るわの不要パーツ。

インストの指示では、不要部品がこのようになっていますが、実際はターマック仕様で製作するのでほとんどこちらの部品を使用します。

逆に、これと同じパーツでグラベル仕様になっている物は不要パーツになります。

なんだかややこしいですね。

要するに、インストに指示されている足回りパーツはグラベル仕様なのでほとんど使用しません。それに代わるターマック仕様のパーツを使いますので、インストにターマック仕様のパーツを置き換えて記していきます。

赤字で記入しているのがターマック仕様のパーツです。

後でパーツ同士が合わないというトラブルにならないよう念入りに計画して不要・必要のパーツを区分けしていきます。

次回からいよいよ製作に入っていきます。

 

 

2005.12.04(日曜日)

さて、製作開始宣言をしたものの、まだ箱から出していなかったのでランナーからパーツを切り離します。

基本的に、シャシー白、ボディーブライトレッド、インテリアブラックと言った構成です。

このキットは特にシャシーの塗り分けが多々あり、大変そうです。

いつものように、塗装するパーツ毎に切り離してみました。今回は、グラベル仕様の足回りとターマック仕様の足回りが混在するので、切り離しを慎重に行いました。

そうすると、不要パーツはこんなにありました。

グラベル仕様の車高が高くなるショックアブソーバー関係の足回りパーツ。一式不要です。

それとキット付属のグラベル用のタイヤ。今回は使用しません。

ターマック用のタイヤとマークはタミヤのカスタマーサービスより取り寄せました。

これで、ターマック仕様は万全です。

ただ、実際に組んでみないと分からないところもあります。

もともとグラベル仕様のキットなので、今回はきちんと仮組みしてきちんとターマック仕様のパーツになっているか、また出来るか、確認しながら製作していこうと思います。

塗装が完了して組み立て時に、実はターマック仕様にならなかった、なんていう失態だけは避けたいですからね。

 

 

2007.10.09(火曜日)

試験も終わりやっと自分の時間を作る事が出来ましたので製作を再開したいと思います。

今日からミツビシのランエボY WRC モンテカルロ仕様を製作していきます。このキットは、2年くらい前に製作を宣言しておきながらずっと箱の中で眠っていました。

試験が終わり、デカール満載のレーシングカーを作りたかったので、この手付けキットを片づけていきたいと思います。

まずは下地処理から始めます。パーツのゲート処理、パーティングライン処理を行います。

製作していくと、いろいろ気になるところが出てくるもので。

このアンテナ、キットのままだと何だかリアルさに欠けるので、いつものように細いテグスに置き換えて工作する事にします。

アンテナの部分をニッパーでカットし、ピンバイスで0.4ミリの穴を開けます。

そこに0.3ミリのテグスを差し込んで出来上がり。

テグスのしなり具合がアンテナっぽくなったと思います。

このキットはパーツが多いので、下地処理に結構な時間がかかります。

これだけ作業して全体の半分くらい。

残り半分は明日以降に行いたいと思います。

いつもなら、下地処理する前に仮組みを行うのですが、パーツ量が多いので、先に面倒な作業を行ってから仮組みしていこうと思います。

 

 

2007.10.10(水曜日)

今日も地味な下地処理を続けていきます。

ランエボYは、ホワイトに塗装するパーツが結構あるので、塗装は大変です。サーフェイサー、ベースホワイト、ホワイトの順に塗装しなければならないので、塗幕も厚くなってしまいます。その上からレッドを塗装するのもあるのでクリアーコートをすれば塗幕が5層にもなってしまいます。しかもマスキングしなければなりませんからね。

今から先が思いやられます。

バケットシートはいつものようにシートベルトを通す穴を開けておきます。

今回はWRCなので、シートは二つ。よってシートベルトも二組作らなければなりません。

ラリーカーのシートベルトほど面倒な物はありません。

仮組みを行うためにピンバイスで穴を開けておきます。

バリエーション展開のためか、アンテナ等を固定する穴が塞がれています。

これでとりあえずのボディー以外の下地処理が完成です。

今回の下地処理で押し出しピンの跡の処理は行っていません。次回の仮組みを行ってみて、パーツの押し出しピン跡が外観上見えてしまう所だけ処理しようと思います。全ての押し出しピン跡を処理しては大変な作業ですからね。

次回は仮組みを行い、全体のバランスを見てボディーの下地処理へと進めていきたいと思います。

 

 

2007.10.11(木曜日)

今日は仮組みを行います。

最近の日本製キットであれば設計が良いので仮組みして確認しなくとも最後に合いが悪かったというトラブルがないのですが、シャシーのパーツを入れ替えたので、しっかり仮組みを行っておきます。

塗装まで終わって組んでみると合わないなんて事になったらモチベーションが一気にダウンしてしまいますからね。

写真はリアの足回り。このキットは実に良くサスペンション等が表現されており、パーツも細かく細いです。ちょっとした拍子にボリッとパーツが折れそうで恐いです。極力接着剤は使わない事にします。

室内の仮組みは、パーツの合いと押し出しピン跡が表面に出てくるかどうかだけチェックします。

押し出しピンが目立つ箇所はマジックで印を付けて、跡からパテを盛って処理したいと思います。

足回りが完成したのでボディーを乗せて全体をチェックします。

バンパーがマスキングテープ固定なため若干浮いてしまっています。

車高はなかなか良いですね。

さすがターマック仕様の足回りに変えただけあって低めです。

このままで問題ありませんね。

パーツの合いも良好ですし、あえて仮組みしなくても問題なかったみたいです。

さて、いつもであればバンパーは瞬間接着剤でガッチリ固定してから塗装をするのですが、今回は赤と白の塗り分けが必要です。

特に、バンパーは白と赤の塗り分けの境界線になるので、先にボディーと接着してしまうと塗り分けが大変そうです。

よって、今回は接着しないで個別にマスキング&塗装を行います。

仮組みも終わり、全体をチェック出来たので分解作業へと移ります。

リア部のドライブシャフトが以上に細いので、細心の注意を払って分解を行っていたのですが、ドライブシャフトではなく、ホイールの突起部を折ってしまいました。

なんて言う事でしょう・・・

よくこのパーツは折るんですよね・・・ポリキャプでガッチリ固定されていますし。

仕方がないので補修を行います。

折れたパーツとホイールの受け側に0.6oの穴を開け、待ち針(φ0.5o)を適当な長さに切って、折れたパーツに接着します。

後はたっぷりと瞬間接着剤を塗ってホイールに接着すれば復元の完成です。

余計な手間がかかりました。

若干斜めになってしまいましたが・・・

待ち針は、結構固い金属で出来ているのでこういった補修にもってこいです。ただ、0.5oの待ち針は探さないと店に置いてないので見つけるのが大変です。百均で売っている待ち針は太めでが品揃えが豊富なところでは置いてあります。

次回はボディーの下地処理を行いたいと思います。

 

 

2007.10.13(土曜日)

今日からボディーの下地処理を行います。

まず、インストの指示通りウオッシャーノズルをカットします。

一通りインストを眺めて、穴を開けるところは開け、パーティングラインを消していきます。

このキットはパーティングラインがごく薄く付いているだけで、消すのに時間を要しません。楽なキットです。

続いてはスジ彫りです。

実際に開閉するドアやボンネット、トランクの境界線はスジを深く掘り直します。

ちなみに、スジ彫りにはタミヤのPカッターを使用するのですが、刃をはずして使っております。その方が確実にスジ彫りをする事が出来ます。

前回の仮組みでチェックした押し出しピン跡にパテを盛って成形します。

今回使用したのはタミヤの光硬化パテ。数分蛍光灯の光を当てると硬化します。

すぐに加工ができるので、最近のお気に入りです。

全体にスポンジヤスリで塗料の食い付きがよくなるように研磨し、下地処理の完成です。

とりあえずボディー関係のパーツにクレオスのグレーサーフェイサーを吹き付け、一日乾燥させます。

 

 

2007.10.14(日曜日)

昨日吹き付けたサーフェイサーが乾いたので、状態をチェックします。

ボディーは特段変な箇所もなく、すぐにベースホワイトを塗装出来そうです。

他のパーツを見ていくと、やはりありました。

最近湿度が低いせいか、ホコリが付着しやすくなっています。

塗装に良い環境になってきましたが、その分ホコリも舞います。

ここは後でヤスリを当てておきます。

サーフェイサーを吹き付ける事によって、パーティングラインの消し忘れなどを見つける事が出来ます。

ここも#400のペーパーヤスリを当ててラインを消しておきます。

今度は、他のパーツに持ち手を付けて、一気にグレーサーフェイサーを吹き付ける事にします。

今回のこのランサーエボリューションYは、足回りパーツにもカラフルな色が使われているので、下地のサーフェイサー吹きつけが必須になってきます。

よって、こんなに塗装しなければなりません。

サーフェイサーだけでどれだけ塗料を使うのでしょうか。

早速塗装に入ります。

概ねサーフェイサーの吹きつけが完了しました。

続いて、ボディー関係のパーツにベースホワイトを吹き付けておきます。

ボディーはこのあと光沢ホワイト→マスキング後蛍光レッドを塗装しなければなりませんので、どんどん塗装していきます。

ベースホワイトを吹き付けて、真っ白になりました。なかなか良い感じです。

一晩乾燥させて、次回は本塗装のホワイトを吹き付けていきたいと思います。