ニッサン テラノ 製作記1
2005.11.17(木曜日)
最近、レーシングカーばかり作っていたのでたまには一般車でも作りたい。でも、一般の”凸”の形の車もあきてきたので、今回はクロカンを製作していきたいと思います。
最近はあまり見かけなくなってきたテラノ。ついちょっと前まではサーフ、パジェロと同じくらい良く見かける人気車種でした。 このテラノを今回は息抜き程度で簡単にサクサクっと作っていきたいと思います。 本当に生き抜き程度で作っていくので、インスト通り作ります。実車と比較してここが違うなんてことは一切しません。 |
|
まずは恒例のキットレビューから。
いつもながらアオシマ製品らしいパーツ構成です。 なんだかボリューム感があります。 このキットは11年前の物でとても古いです。その当時で2400円定価ですから、結構高価なキットですね。 パッと見はパーツ点数もそれなりにありますし、なかなかリアルに仕上がるのではないでしょうか。 |
|
ただ、デカールは若干黄ばんでおります。
写真で写っている中央のデカールは本当は真っ白です。 でもこれくらいなら貼っても全然気にならないと思うのでこのまま使用します。 ナンバーのデカールも本当は真っ白です。 |
|
ボディーの袋だけ開封してみました。
少し筋部やモールドがだるい感じがしますが、掘り直せば大丈夫でしょう。 インストのボディーカラー指示色は暗いメタリックレッドなのですが、それを無視してブラックで仕上げたいと思います。 今回は実車にブラックの設定があったかなんて一切気にしません。塗りたいと思った色を塗装します。フェンダーの部分は別パーツになっていますが、そこだけはライトガンメタルにしようかと考えています。 製作は次回からにします。 |
2006.02.26(日曜日)
長らく放置しておりましたテラノを気分転換の意味でもサクサクと製作していきたいと思います。
さて、パーツを袋から出してみましたが前回キューブを作ったばっかりだったので点数が多く感じます。 早速仮組みを行っていきたいと思います。アオシマのキットはそれほどパーツ同士の合いは心配ないとは思いますが、ステップワゴンを作ったときに痛い目にあったのできちんと仮組みを行います。 タイヤは古いせいか表面がネバネバします。劣化してきているのでしょうか。さて、どうすれば良いでしょうか・・・ |
|
劣化はデカールまで及んでいます。キットレビューの時も心配していましたが、かなり深刻そうです。
真っ白の部分は黄ばんでいます。今回のボディーは黒系に塗装しようかと思っていますので、貼ってしまえば問題ないとは思いますが・・・ 使えるかどうかは水に浸してみないとわかりません。 使えそうならインストの指示通り使用します。 |
|
それではパーツをランナーから切り離し仮組みを行います。
インストの通りシャシーから組んでいきます。 画像は組み上がった図。なかなかリアルです。4WDの機構を余すとこなく良くとらえられています。 パーツの合いも良好。なかなか良いキットです。 |
|
そして、室内、ボディーと仮組みを行います。
細かくて今接着しちゃうと製作に支障をきたすパーツは合いをチェックするだけで接着はしません。 室内もほとんど問題なく組み上がりました。(写真ではインパネが浮いていますがしっかり接着すれば問題ないでしょう) ボディーをはめ込むときはきついので塗装後の取り扱いは十分注意が必要です。 概ね合いが悪い箇所は有りませんでした。 |
|
車高はさすが4WD。普通の車より高いですね。
私はこういう車種が好きなもので。良い感じです。 ただ、若干リアがフロントに比べて高めです。リアを落とした方が良いのですが、足回りパーツはかなり複雑に配置されてましたからね。調整するのは難しいです。 無視してこのまま作るか。調整するか。どうしましょうか。 |
|
フロントバンパーはメッキパーツとなっています。
ただ、このままだとパーティングラインが目立ちます。 これもどうしましょうかね。メッキを落として塗装し直しましょうか。メッキは比較的綺麗なので、そのまま生かしたいのですが・・・ |
|
リアのバンパーも少し合いが悪いです。
調整しなければなりませんね。 あまり気にならないと言えば気になりませんが・・・ |
|
一番不安だったのはフェンダー部のパーツ。
合わせてみると意外とピッタリはまりました。 少しヤスリですり合わせれば問題ないみたいです。 |
|
基本的パーツの合いは良好だったので安心しました。
パーツを全てバラして塗り分けるパーツ毎に分別しました。 塗り分けが必要なのはインテリアぐらいです。 概ね塗装は楽に出来そうです。 次回からはボディーの下地処理に入っていきたいと思います。 |
2006.02.27(月曜日)
やはりリアの車高が気になったので、少し落とすことにします。
どのようにして車高を下げようか色々と考えましたが、やはりデファレンシャルギア直付けのスプリングユニットを短くする方法が一番王道のような気がしましたので切った、削った、付けたの加工をしたいと思います。 実車通りの一番無難な車高の落とし方なんですが、このスプリングを短くすることによって様々なパーツの長さも調整しなければならないのでとても面倒な作業です。 |
|
それでは加工に入ります。
まずは何ミリくらい落とそうか色々と検討しましたが、おそらく1.5ミリくらい落とせばフロントとの調和が取れるだろうと判断しました。 よってスプリングの付け根から1.5ミリ短くしたいと思います。 現在は約10ミリの長さがあります。 |
|
エッチングソーで豪快に切り落とします。
これをやっちゃうともう後戻りは出来ません。 |
|
ノギスで何度も長さを測りながら1.5ミリヤスリで削っていきます。
そしてだいたい良い長さになったらスプリングの付け根側とスプリング側に0.5ミリの穴を開け、金属の棒を突き刺します。 ちなみに、この金属の棒は裁縫用の待ち針です。本当は真鍮線とかを使えばいいのですが私はそのような高価な物はもってません。 強度的にも待ち針で十分だと思いますのでこれを使いました。太さも0.5ミリなので0.5ミリのピンバイスの穴にピッタリ合います。 あとは瞬間接着剤を多めに塗って固定します。 |
|
ノギスで長さを測ったらだいたい1.5ミリ縮めることに成功しました。
写真ではノギスしか写っていませんが、きちんと最初に測ったところで計測しております。 |
|
もう一方の方も同様の加工を施して終了です。
加工済みのパーツを見ても、どこを変更したか分かりませんが、ちゃんと1.5ミリずつスプリングの長さが短くなっています。 |
|
さて、スプリングの長さを調整することによってこれらのパーツの長さも調整しなければなりません。
面倒ですが、一本一本仮組みしながら調整していきたいと思います。 |
|
こちらはデファレンシャルギアに固定されるサスペンションアームと言って良いのでしょうか?これも短くしないとスプリングが垂直になりませんので、先程と同じ要領で切断して固定します。
上が加工前の状態。下が加工済み。 加工済みの物が若干短くなったのが分かるでしょうか?もう一個の方も同じ長さになるように加工します。 この他にショックアブソーバー、大きいサスペンションアームも帳じりが合うように加工します。 |
|
足回りの調整に飽きてきたので、少しボディーの下地処理を行います。
このボディーにはかなりきつめにパーティングラインが入っているので#400の紙ヤスリで消していきます。 あと、スジも全体的に浅いので掘り直します。 今日の作業はここまで。 明日以降もボディーの下地処理を続けていきたいと思います。 |
2006.03.01(水曜日)
前回に引き続き下地処理です。
今回はスジ彫りを中心に行っていきます。 最初はピンバイスに虫ピンを刺したものでスジ彫りを行います。かなり先端が細いので細くて深いスジを掘ることが出来ます。その後、タミヤのPカッターで特にスジが深い部分(ドア、ボンネット、リアゲート等)を掘り直します。 私はこの作業で何度もオーバーランを繰り返してしまいました。 白い成形色なので、この段階ではどこに余計な傷を付けてしまったのか分かりがたいです。 |
|
他のサイトさんでもやっているので、私も今回、試してみました。
鍵穴の部分に0.8oのピンバイスで穴を開けておきます。 ボディー研ぎ出し後に金属でも埋め込もうかと思います。 |
|
それではこの辺で一度、サーフェイサーを吹き付けることにします。
今回使用したのはクレオスのグレーサーフェイサーです。今回はボディー塗装もクレオスの塗料で統一して使いたいと思います。 サーフェイサーを吹き付けて状態をチェックし、良ければ本塗装へと進むわけですが、一発で決まらないのが私でして・・・ |
|
やはり下地処理の甘さが随所にありました。
スジ彫りのオーバーラン、パーティングライン処理の甘い部分、#400ペーパーの傷etc まだまだ下地処理が続きそうです。 |
|
とりあえず、細かい傷ばかりでしたので目立つ箇所はクレオスの溶きパテを筆で塗っておきました。
小さな傷ならこのパテで十分です。しかし、シンナー風呂を行うとこのパテも流れてしまいますが・・・そうならないためにもボディー塗装の失敗は避けたいところです。 明日以降も同じ作業を繰り返します。 |
2006.03.02(木曜日)
フロントバンパーのメッキパーツをどうしようか悩みましたが、思い切ってメッキを落としてパーティングラインを処理することにしました。同時にリアのメッキパーツも同様に処理します。
メッキを落とすには台所用の漂白剤、キッチンハイターを使用します。 瓶にキッチンハイターの原液を注ぎ、直接パーツをつけ込みます。 ものの数分でメッキ部分が剥がれてくれます。 この液は、まだまだ使えますので次回メッキを落とすときに使います。 |
|
キッチンハイターから取り出して水で良く洗えば完了です。
この後、パーティングラインが気になるところを処理してサーフェイサーを吹くことにします。 |
|
続いてはボディーの下地処理の再開です。
前回パテを塗った箇所を中心にペーパーを当てます。 ペーパーを当てると、削りカスがスジに埋まってしまいますので、軽くスジを掘り直します。 変わり映えのない絵ではありますが・・・ |
|
そしてサーフェイサーを吹いて状態をチェックします。
今度はだいたい良かったので下地処理終了です。 この後、少し時間をおいてから本塗装を行います。 |
|
テラノの色をブラックと決めていましたが、単色の黒は光沢を出すのが難しいので、少々シルバーを混色してメタリックブラックにすることにしました。
割合は1:7(シルバー:ブラック)程度です。 メタリックカラーにしたので、少々クリアーを混ぜておきました。クリアーを混ぜることによって、メタリックの粒子のムラを抑えることが出来ます。 |
|
そして吹き付けました。
なかなか良い感じに仕上がりました。 クリアーを混ぜたので、光沢感も出ました。 若干、シルバーが強すぎたかなという感じもしましたが。まぁ、良いでしょう。 一晩乾燥させて、デカールを貼ろうかと思います。 |