F430 チャレンジ 製作記1

 

2007.12.16(日曜日)

またまた新キットに手を付けようと思います。

これも最近フジミから発売されたF430チャレンジ モデナカーズレーシング仕様です。

スポンサーロゴに加え赤と白のカラーリングが非常に格好いいマシンです。

F430自体、フジミよりバリエー本展開版で数多くリリースされていますが、このキットはどんな感じに仕上がるでしょうか。自身、初のF430です。

箱から中身を取り出すとかなりの数のランナーが。

一度箱からパーツを取り出すと、同じようにしまう事が出来ません。極端にパーツ数が多い訳ではないのですが、バリエーション展開に応じて新規パーツが追加される事によって中身がギュウギュウ詰め状態に。新規パーツが追加された分、不要パーツも存在します。

箱のサイズを少し大きめにした方が良いように思われます。

袋数が多いと少し得した気分になりますね。

さて、中身を個別に見ていきます。

まずはボディー。

肉厚も薄いですし、細部もシャープに抜かれていて好印象。

ボディーのあちこちにエアーインテークやアウトレットの穴が存在します。それらを塞ぐメッシュは別パーツが用意されています。

デカールはモデナカーズレーシングということで、カーナンバー102が用意されています。

フジミのレーシングカーは最近作ってないので、デカールのサイズとか大丈夫でしょうか?これは実際に貼ってみないと判らないのですが、過去に寸足らずがあった経験があるので不安がよぎるところ。

タミヤと同じタイヤ用のデカールも付属されます。

こちらはエンジンのパーツ。

F430はリアフードからエンジンが丸見えなのでオミットする訳にはいきません。よって、このキットもエンジンが再現されている訳ですが、必要最低限見えるところだけのパーツ構成です。

エンジンパーツも非常に少ないです。

レーシングカーなのでロールケージも追加パーツとして同封されています。

また、ロードバージョンとは違うブレーキも追加されています。

タイヤですがちょっと痛いですね。

旧グンゼ産業のキットのようなタイヤが付属されます。

タイヤ表面に直接ゲートが・・・

切り離してみると、やはりというか・・・

せっかく良いモールドのタイヤパターンが表現されているのに、この切り離した部分で台無しに。

せっかくなら個別で作ってほしかった。

でも、実際のレースではスリックタイヤのような気もしますが・・・

とりあえずホイールに填めてみました。

組んでしまえばあまり見る事がないので気になりません。

結果OKという事でしょうか。

キット全体の印象はなかなか良いです。

それでは、続いて仮組みに移りたいと思います。

インスト通り、1番目から仮組みスタート。

しかし、一発目のブレーキ、アップライトの組み立てでつまずいてしまいました。

インスト通りのパーツ番号で組もうとしても全く合いません。

間違って違う番号を切り落としたかと思い良く確認しましたが、指定通りのパーツです。

しばらく考え、ひょっとしたらインストが間違っているのではないかと思い、試しに後輪のブレーキディスクにフロントのアップライトのパーツを組み込んでみました。

すると、ピッタリはまりました。

要するに、単純なインストの間違い。

フロントのブレーキはH13では無く、H12が正解です。

フロント右側の組み立てが完了し、続いてフロント左側のブレーキを組み立てようとすると、またまた合いません。

H12パーツのブレーキにD20のアップライト接着すれば良いのですが写真の通り溝の幅が全然違います。

そこでまた考えました。H12のブレーキにも左右があるのでは?と。

先程組んだパーツをばらして確認したところ、だぼの太さが違います。

ってことはブレーキにも右・左を区分けしなければなりません。ランナーの番号は右も左も同じH12。

番号が同じなら右も左もないと普通思うでしょ!やられました。

たまたま最初に組んだ方が大きい溝に小さなだぼで上手く填っただけだったようです。

これから組もうと思っている方、インストとパーツの番号を信用しては行けませんよ。

ブレーキのケンは解決したとして、またまた気になる事が。

キットにはこのような小さなビスが用意されています。

しかし、このキットのインストにはどこにもこのビスを使用する指示が書かれていません。

そこでまたまたふと思いました。

このキットはバリエーション展開版だという事を。

元のキットのF430のインストを確認したところ、きちんとビスの使用指示がされていました。

シャシーとサスペンションアームを固定する際に使用するビスです。

 

※写真は一番最初に発売されたF430ノーマルのインスト

よってこのキットでもきちんとビスを使用しましょう。

くどいようですが、インストにはビス固定の指示はありません。

リアのブレーキはインストではH12となっていますが、正しくはH13です。

また、フロントと同じように右・左の区別があるので良く確認しながら接着してください。

で、インスト通りタイヤにブレーキを取り付けてからシャシーにタイヤを固定しようとすると、今度はリアアスクルのだぼが邪魔でサスの取り付け部に固定出来ません。

対処方法としては、だぼを短く切り落とすか、ホイールとブレーキをばらしてアスクル部をサスに固定してからタイヤを填めれば問題ないでしょう。

強度の事を考えて私は後者の方法で組み上げました。

すっともんだがありましたが何とかシャシーが完成しました。

これだけの作業に1時間も費やしました。

タミヤのキットなら10分かからないと思います。

続いてインテリア。

ロールケージも複雑な形状ですが、割とピタッと合います。

塗装はほぼ真っ黒なので楽そうです。

仮組みを進めていくとあちこちでおかしなところが見つかります。

写真はフロントバンパーの両脇に接着するパーツなのですが、インストではツヤ消し黒での塗装指示。

しかし、このパーツはバンパーと同色に塗装しなければならないので白が正解。

この他にも、フロントシャシーに取り付けるD8のパーツも白に塗装するのが正解です。

色んな問題がありましたが何とか仮組み終了です。

組み上がってしまうとなかなか格好いいです。車高も低く決まってますし、ホイールハウスとの間隔も良い感じです。

パーツの合い事態悪いところは全くなく、ピチ・パタで組み上げる事が出来ます。

キットの素性はかなり良いです。

こちらはテール部。

一部の細かいパーツは紛失したらこまるので、仮組みしてすぐにしまいました。

シャシーとボディーの合わせがゆるいので、完成させる時はがっちりと接着剤で固定した方が良さそうです。マスキングテープで仮に固定していても浮き上がって来ます。

リアフードからエンジンを覗く事が出来ます。

少ないパーツなのにリアルに再現されています。

インストではエンジンヘッド部が赤の塗装指示ですが、このマシンは黒が正解のようです。でも、模型的には赤く塗った方が格好いいかも。後日検討します。

仮組みに苦労しましたが、プロポーションが格好いいのでインストの間違いが許せてしまいます。

これを塗装してスポンサーロゴを貼ると更に格好良くなるでしょうね。

非常に楽しみになってきました。

 

 

2007.12.17(月曜日)

今日からF430の下地処理を行っていきます。

まずはフロントバンパー両サイドに接着するエアーアウトレットのパーツ。

瞬間接着剤でガッチリ固定します。

続いてはパーティングライン消し。

プラスチックモデルは金型成形の関係上、金型の合わせ目にラインが発生し、このラインは実車には存在しないため消してあげなければなりません。

いつものように#400のペーパーでラインを消していきます。

こちらはフロント部。

パーティングラインはあまり目立たないのですが、実際に消すとなるとかなり大変です。

先程接着したパーツのつなぎ目も、実車には存在しないのでヤスリを当てて消していきます。ただ段差が激しかったので瞬間接着パテ、アルテコを盛る事にします。

アルテコは粉と液を混合する事によって急速に固まるパテ。作業を急ぎたい時にはもってこいのパテです。

さて、このような2つの溶剤を混合するパテ・接着剤を混ぜる時、皆さんはどのようにしているでしょうか。

プラ板の上に混合させる方も多いかと思いますが、硬化するとそのプラ板は使えません。また塗料皿のような容器で混ぜ合わすのが一番良いのですが付着するとなかなかこびりついて取れづらいので、結局容器がダメになってしまいます。

そこで、私は写真のような空き缶を利用しています。この缶の蓋部分がツルツルで丸みを帯びているところがミソです。

この上に、普通の料理に使うラップをピンと張り、周りを輪ゴムで止めれば完成。

その上でパテや接着剤を混合させて使う訳です。

あまりとがったもので溶剤を混ぜてしまうとラップが破けてしまいますが、付属のヘラでしたらそう簡単に破けません。

使い終わったら輪ゴムをはずしてラップを捨てれば綺麗さっぱり。

ラップなら経済的にも安上がりですし、ちょっとしたパテを盛りたい時にも手軽に混合することが出来ます。

このような蓋の缶を見つけて真似されてはいかがでしょうか。

さて、製作に戻ります。

先程作った瞬間接着パテ、ちょっと液の方を多く入れすぎたせいか、なかなか硬化してくれません。

仕方がないので、他の部分には光硬化パテを使用する事にします。こちらの方が蛍光灯に当てるだけで確実に硬化してくれます。

写真はリアのボンピンのモールド。キット付属のボンネットピンは使用しないので、パテを盛って塞いでしまいます。フロントも同様です。

スジをPカッターで彫り直し、全体を塗料が付着しやすくするためにスポンジヤスリで足付けをして、とりあえず下地処理は完成です。

あとはサーフェイサーを吹いてみて、下地処理が上手く行ったか確認してみます。

一通りサーフェイサーを吹き付けてみました。

写真では良さそうに写っているのですが、やはりひっかき傷等が残っていたので手直しの必要有り。

一晩乾燥させて、気に入らなかった部分を修正したいと思います。