ホンダ フィット 製作記1
2005.02.22(火曜日)
今回選んだキットはこれ。
ホンダのフィットです。 ホンダ車好きの私には外す事の出来ない一台です。セカンドカーを持てるなら迷わずこの車を選ぶでしょう。トヨタに唯一食らいついて頑張っている車種ですね。 今まで、なかなか作る機会がなく、今年に入ってレーシングカーばかり作っていたのでサクサクと組み上げていきたいと思います。 |
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まずはいつもの通り、キットのレビューから。
箱から取り出すとパーツはこれだけ。とても少ないです。 ただ、このキットの評判は好評。誰もが良いキットと絶賛されている訳ですが、はたしてどうでしょうか。実際に作ってみましょう。 最近のタミヤのキットだけあって、随所に作りやすさを考慮されています。 |
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まずは、カーペットシート。SM−Xを作製した時も付いていましたが、このキットにも付属されています。
室内の床面にこれがあると、とてもリアルに仕上がります。嬉しいですね。 そして、左に写っているウインドウパーツのマスキングシール。これも付属されていると、苦労するマスキングを楽に出来ますね。ただ、このマスキングシールは、切り込みが入っていなく、自分でガイドラインに沿って切り出さなくてはなりません。これは少々減点ですね。すぐに剥がせて簡単に貼れるようになっていれば良かったのですが。マスキングシールが付いているだけ有りがたいと思う事にします。 |
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続いてはクリアパーツ。
このキットにも、着色済みのテールランプのパーツが付属されています。 これも最近のタミヤのキットの標準仕様ですね。このクリアー部分と着色済み部分が別パーツになっているのは非常に有りがたいです。面倒な塗り分けをせずに、誰でも簡単に、しかもリアルにテールランプを再現できるのですから、タミヤのこの発想には脱帽です。 他のメーカーさんも、頑張ってもらいたいですね。(タミヤが親切過ぎるのかな?) |
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それでは製作に入ります。
まずは、メインに塗装するパーツ毎に大雑把にランナーから切り離します。 全てのパーツを切り離してみると、たったのこれだけ。 これだけのパーツで、リアルに仕上がるのですから驚きです。 今回は、初心者向きの入門的キットなので、面倒な工程を省いて、誰でも簡単に作製できるようなやり方で作業を進めていきたいと思います。 |
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まずは、かならずやっておいた方が良い作業。
パーティングラインを消す作業です。 これだけは最低行っておきましょう。 実車には存在しないラインですからね。塗装した後に消し忘れていたらリアルさが無くなってしまいます。 いつものように#400の紙ヤスリで消していきます。 |
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このキットのパーティングラインは先程のフロントの部分の他に、このリアの部分。
はっきり言って、ここだけにしかパーティングラインは存在していません。これもまた驚きですね。 最近のタミヤのキットは、このパーティングラインも分かりづらくなっているので、金型技術も凄いですね。 |
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前後のパーティングラインを消し終わったら、今度は塗料がのりやすいように、スポンジヤスリでボディー表面に傷を付けるように全体にヤスリをかけます。
このスポンジヤスリは100均ショップで買ったスポンジヤスリです。これはなかなか使えます。 全体に艶が消えるようにスポンジヤスリを当てます。 その後、スジ彫りも若干深くなるように掘り直しておきました。スジ彫りには虫ピンを使用しております。 |
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で、本塗装に進む訳ですが、今回はサーフェイサーを吹かずに、直接黒を吹き付けました。
きちんと下地処理が出来ていれば、わざわざサーフェイサーを吹きつけなくてもOKです。 今回使用したのは、モデラーズの塗料です。実は、私の場合、クレオスよりもモデラーズの塗料の方がたくさん所有しているので、この塗料を今回のキットに使用していきたいと思います。 綺麗に艶が出たので、このまま黒でも良さそうですが、今回はボディーカラーをシルバーにしたいと思います。一晩おいて、明日はシルバーを吹き付けます。 |
2005.02.23(水曜日)
今日はあまり時間が取れませんでしたので、塗装のみ行います。
まずは、ボディーに持ち手を付けます。昨日の塗装で持ち手を付けなかった訳は、固定した部分だけ黒くならないので、均等に黒を塗装するために持ち手を付けませんでした。 今日は本塗装をするのできちんと持ち手を付けて塗装します。 |
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今回使用するのは昨日と同様のモデラーズ製のカラーです。
このモデラーズカラーは、購入時は塗料が半分しか入っていません。これは、エアブラシ塗装を想定しており、ビン一杯に薄め液で薄めると、ちょうどエアブラシに吹き付ける濃度になると言う設計になっています。 よって、薄め液で薄めておきます。薄め液を足すと、Fitくらすのボディーなら5台は塗装できると思います。なんか、お得な気分ですね。 |
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そして、モデラーズのスーパーシルバーを吹き付けました。
この塗料は隠蔽力も強く、下地が黒でも明るいシルバーに仕上がりました。 なかなか良い感じに塗装できたと思います。 ただ、少々埃が付着したのが気になります。ま、サクサクと作っていくので気にしないで作業を進める事にします。 明日は、軽くクリアーを吹き付ける事にします。その後、デカールを貼って、本格的なクリアー塗装へと移ります。 |
2005.02.28(月曜日)
本塗装を終えてしばらく間があいてしまいましたが製作再開です。
実は、2〜3日前に軽くクリアーを吹き付けておきました。 少し艶が出ています。 |
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メタリックカラーの吹きっぱなしのままだと、デカールを貼っても馴染まないので、デカールを貼る面にクリアーを吹いてフラットにしておきます。これは、前回作製したインプレッサラリージャパン仕様で失敗した教訓です。
今回のFitは、デカールを貼る箇所が非常に少ないですが、念のためクリアーを吹き付けておきました。 この後、本格的なクリアー塗装へと進めていきます。 |
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内装の方も少しずつ進めていきます。
まずはシートから。 このFitのシートには、このようにかなりきつめの押し出しピン跡があります。 これを消していきます。本来で有ればパテを盛って消すのが一般的ですが、今回は#180の紙ヤスリで強引に削っていきます。パテを盛って乾燥を待って削るよりは、削り落とした方が時間的に短縮できます。 が、これだけのピン跡を削り取るには大変です。だいたい分からなくなったら、紙ヤスリを#400にして、最後に#1000で整えて終了します。 |
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シート関係のパーツの下地処理が出来たら塗装へと移ります。
シートはインストの指示通り、ダークシーグレーを塗装する訳ですが、塗料はクレオスの物を使います。タミヤのダークシーグレーとは若干色味が異なりますが、雰囲気と言う事でOKとします。 なぜ、クレオスの塗料にするかというと、今後、シートをマスキングして塗り分ける必要があるからです。下地をラッカー系塗料にしておけば、重ね塗りが容易に出来る訳です。 緑の洗濯ばさみにはブラックを吹き付けます。ナンバープレートの塗装がまだだったのでついでに行います。 |
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そして塗装が完了しました。
特にダークシーグレーにこだわる必要もなさそうな色でした。 近似色で有れば何でもOKでしょう。 続いて、クリアー塗装へと進みます。 |
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そして、クリアー塗装を終えた状態。
最初に軽くクリアーを吹いておいたので、1回でこれだけの艶が出てくれました。 いつもなら、2時間後に更に重ね塗りする訳ですが、今日はこれで終了します。 モデラーズのクリアーの特性が良く分からないので、明日、状態を見て必要であればもう一度クリアーを吹き付けたいと思います。 |
2005.03.03(木曜日)
デカールの貼り残しが有りましたので貼ってしまいます。
ナンバープレート、フロントのホンダエンブレム、ホイールにデカールを貼り付けます。 この後、クリアーを吹き付けてコーティングしてあげます。 |
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続いては、シートをマスキングして、ジャーマングレーを吹き付けます。
ここも、クレオスのジャーマングレーを吹き付ける事にします。 タミヤのジャーマングレーと色味が違いますが、乾燥を優先させるのでラッカー系のクレオス塗料で塗装します。 |
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デカールも貼り終えたので、クリアーを吹き付ける事にします。
前回、ボディーはクリアー塗装が終わっていたのですが、少しクリアー層が薄い気がしたのでもう一度たっぷりと吹き付ける事にします。 |
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いよいよ塗装です。
ジャーマングレーを吹き付け終わったところ。 仕上がりははみ出す事もなく、失敗はなかったものの、ちょっとマスキングが雑だったような気がします。後から少しタッチアップする事にします。 |
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そして、クリアーの塗装を完了しました。
研ぎ出しが必要ないぐらい、綺麗に吹き付ける事が出来ました。 ちょっとリアのルーフ部分がぼってりとしてしまいましたが、研ぎ出して修正できればと思います。 ボディーはこの後4日くらい乾燥させて研ぎ出しが出来そうであれば行いたいと思います。 次回からは内装・足回り関係の塗装に集中したいと思います。 |
2005.03.09(水曜日)
しばらく放置状態だったので、今日からまた製作を開始します。
まずは内装のマスキングから行います。 下地を残したい箇所をマスキングしてその上からセミグロスブラックを吹き付けます。 今日行う塗装は全てセミグロスブラックの塗装です。 このマスキングは意外に面倒で、時間がかかりました。 |
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続いてはセンターコンソールの塗り分け。
ここは、既にジャーマングレーを吹き付けてありますので、そこを残したい箇所をマスキングしてセミグロスブラックを吹き付けます。 ただ、クレオスのジャーマングレーもセミグロスブラックも、似たような色なので塗り分けしても違いが分かるか心配です。 |
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先日ホンダのエンブレムのデカールを貼って、クリアーを吹き付けたところもマスキングして、エンブレム意外の所にセミグロスブラックを吹き付けます。
エンブレムの部分だけのマスキングなので、このような小さなマスキングはクレオスのマスキング・ゾルNEOを使用します。 |
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残りのセミグロスブラックの塗装指示のパーツを下地処理しました。
このキットは、わりとパーティングラインが目立たなかったり、ランナーの付いているところが完成時に見えなくなったりと考慮されているので、下地処理は楽でした。 一気にセミグロスブラックを塗装します。 このキットの塗装指示で一番多いのがこのセミグロスブラック。これを終えれば、塗装はほとんど完了です。 |
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そして塗装が完了し、マスキングを剥がしてみました。
内装の塗り分けははみ出す事もなく上手くできました。 |
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ただ、マスキング・ゾルを使用したホンダのエンブレムの部分は、マスキング・ゾルの粘着力に負けて持って行かれてしまいました。
うぅ〜んっ、どうしましょうか。拡大すると目立ちますが、本来こんなに間近に見るものでも無いですし・・・ 補修するにも細かすぎます。 ここは目を瞑りましょうかね。 気が向いたらシルバーのデカールを細く切って補修しようと思います。 |