ニッサン R35 GT−R 製作記1

 

2008.05.27(火曜日)

超久しぶりの製作再開。

先日、ホビーショー注目アイテムのGT−Rがタミヤからリリースされましたので、最新キットを製作していきたいと思います。

GT−Rはフジミ、アオシマからもリリースが予定されているので、作り比べたいうのも良いかもしれません。

まずはタミヤでGT−Rの良さを作りながら体感していきたいと思います。

最初はいつものようにキットのレビュー。

ランナーは全部で7枚。ほぼ標準的な内容。

今回のキットはボンネットが開閉でき、エンジンも再現されています。その割にはパーツ数は少なめで、これくらいでしたらあきが来る前に完成できそうです。

別売りのエッチングパーツ。

最近のタミヤはエッチング別売りが標準仕様となりつつあります。

ディスクブレーキ、エアーインテーク部、ブレーキペダル、ナンバー等がエッチングで用意されています。

この他にアルミ削りだしのマフラーエンドが付属されます。

それでは個別に見ていきます。

まずはボディー。いつものように非常にシャープで繊細な作りになっております。今回はエンジンが再現されています。ただし、上げ底式で簡略化したエンジンです。

ボディー成形色はグレー。まるでサーフェイサーを吹いたかのような色です。すでに下地処理が完了したような感じを受けます。

これが注目のエンジン。

上げ底式なので、エンジンの下はオミットされています。見える範囲で必要最小限の再現となっています。

配管等も再現されていますが、型を抜く関係上、縦方向に長くなっています。真上から見る分に関しては問題ないのですが、横から見ると・・・

このように一体成型で抜かれると、塗り分けが非常に手間がかかります。欲を言えば、もう少しパーツを分割してほしいものですが、エンジンを再現してくれたことに感謝しなければなりませんね。

こちらはシャシー、ボンネット、リアウイング、サイドミラー。

ボディー同色になるので、こちらも同じく成形色はグレー。

サーフェイサーを吹かないで、いきなり塗装できそうです。ただ、問題はこの色に透けが無いかどうか。グレーであっても透けがあればサーフェイサーを吹き付けなければなりません。

試しにボンネットのパーツを蛍光灯にかざして透けがあるかどうかチェック。

すると、ほぼ遮光してくれました。

これならグレーサーフェイサーを吹き付けなくとも安心して塗装をすることができます。

ボディーの色を明るい色にするのであればホワイトサーフェイサー、濃い色にするのであればこのまま本塗装へと進めることができます。

ただし、ボディーの下地処理は入念に行うこと。結局、グレーサーフェイサーが必要になるかもしれませんね。

続いてはクリアーパーツ。

GT−R特有のテールランプは着色済みパーツで再現。塗装する手間が省けてうれしいですね。

クリアーパーツは非常に透明度の高いパーツになっています。透明度が高いと完成したときのリアリティーが上がるので、この辺の配慮もありがたいです。

こちらはメッキパーツ群。

ホイール、マフラー、リフレクター等があります。

ホイールは二つのパーツで再現。スポークの型を抜く関係上、分割にされたようです。なかなかリアルに作りになっています。

こちらはエンジン部の部品。

細かい配管も再現されています。

このパーツも塗り分けとそうが必須になります。面倒そうです。

内装関係パーツ。

右ハンドル、左ハンドルを自由に選べます。

この内装パーツ、押し出しピン跡が裏面に来るように設計されており、シート以外は下地処理をする必要はありません。この配慮はうれしいですね。今まで、押し出しピン跡の処理にどれだけ苦労させられたか。今回のキットには、極力下地処理をしなくてすむよう配慮されているようです。誰でも簡単に綺麗に仕上げることができます。

こちらは足回り関係のパーツ。

サスペンション関係は簡略化されています。

このGT−Rのキットに関しては、足回り部はそれほど力を入れて製作しなくても良いでしょう。

インレットマーク、マスキングシートはタミヤでは標準仕様。この辺も作り手の手間を省ける配慮になっているのでうれしい限りです。

本当に至れり尽くせりな構成となっております。

タイヤ袋詰めにはリアのドライブシャフト、ボンネットの棒、タイヤキャップが付属されます。

タイヤは前輪と後輪とで幅の違う2種類のタイヤがセットになっています。

タイヤも非常にリアルでとても好感がもてます。

 

 

2008.05.28(水曜日)

さて、今日から製作をしていきたいと思います。

最初にホイールの組み立て。といっても、二つのパーツを組み合わせて完成。とてもシンプルです。この接着は確実にしなければならないので瞬間接着剤で接合しました。

メッキパーツの場合、ランナーから切り離した箇所がメッキが剥げてしまいますが、ランナーの接合部がタイヤと組み合わさったときに隠れる位置に設けられています。これだと、メッキが剥げた部分が隠れるので綺麗に仕上げることができます。なかなか良い配慮ですね。

これでタイヤの製作は完了。実際にはホイールに塗装を施すので、後ほど分解します。

それにしても大口径のホイールに低扁平率のタイヤ、格好いいです。

今回は仮組を行う前に下地処理をすることにしました。

今回下地処理をしたパーツはこれだけ(ボディー、ボンネット以外)。

写真のパーツを特に念入りに処理すれば、綺麗に仕上げることができます。

ほかのパーツは、ほぼ見えない位置になるパーツなので、あまり綺麗に処理しなくても良いと思います。

そして各パーツの合いをチェックしながら仮組は終了。

難しいところはなく、サクサクと組み立てることができました。

非常に各パーツの精度が良いのでストレス無く組み立てることができます。

フロントタイヤの蛇角は思ったほど大きくはありません。ちょっと首振りする程度です。

側面から車高をチェックしましたが、ノーマルで十分です。

何も調整しないで車高が決まってしまうのも、初心者にとってはうれしいですね。

こちらはテール部。

着色済みパーツで簡単にGT−Rの象徴とも言える丸型テールランプが再現できます。

こちらはボンネット。

ボンネットもチリ合わせを行わなくともピッタリ合いました。ボンネットのチリ合わせはエンジン付きキットの宿命なのに、何もしなくてもこのクオリティー。流石です。

ボンネットを開閉するとこんな感じ。

塗装してみないと何とも言えませんが、まずまずの再現ではないでしょうか。

実車写真を見比べてパイピングを追加するのも良いかもしれません。

私も少し追加してみようかと検討中です。

次回は一度ばらしてボディーの下地処理を行っていきます。

 

 

2008.06.02(月曜日)

今日はボディー関係の下地処理からはじめます。

最初に瞬間接着パテでボンネット裏の押し出しピン跡を処理します。

ヤスリでピン跡を消すのも一つの手ですが、凸凹が激しい場合はパテを持ってヤスリで均す方が綺麗に処理できますし、労力も少なくて済みます。

続いてはボディーのパーティングライン消し。プラスチック成形にとって必ず発生する合わせ目ラインを消していきます。

このキットは比較的パーティングラインは目立ちませんが、手で触ってみると確認できるぐらいしっかりあります。

実車には存在しないラインなので確実に消しておきましょう。

このキットで唯一、パーティングラインを消すのが大変な場所がフロントのバンパーのこの部分。

丸めた紙ヤスリで丁寧に処理すれば意外と楽に消すことができます。

ちなみに、フロントバンパーは瞬間接着剤でがっちりと固定しました。

あとはスジを深く掘り直し、スポンジヤスリで全体に傷を付け、塗料の食いつきが良くなるよう足付け作業をしました。

写真は下地処理が完了した状態。サーフェイサーを吹き付けたS2000のボディーと並べてみました。

こうしてみても、今回のGT−Rの成形色がサーフェイサーを吹き付けた状態をねらってこの色されていることが伺えます。

前回、遮光性も確認しましたし、下地処理さえきっちりしていれば本塗装へ進んでも問題有りません。

今回のボディーカラー、箱絵と同じくシルバーにしようかとも思いましたが、キットがせっかくグレーの成形色になっていて、サーフェイサーの工程を省くことができるので、その利点を生かして、本塗装へといきなり進めることにします。

よって、今回は濃い色をチョイス。このままブラックを塗装しようと思います。サーフェイサーを吹かない分、塗幕を薄くすることができるので、シャープな仕上がりを目指したいと思います。

ガイアカラーのブラックをレベリングシンナーで薄めて塗装しました。

ガイアカラーは乾燥が非常に速く、吹き付けてエアブラシの掃除をしている間に触っても大丈夫なくらい乾いてしまいます。なかなか良い塗料です。

ボディーの方は結構な光沢が出ていいかんじです。ただ、若干ホコリが付着しましたので、明日以降にホコリを除去してから補修塗装を行おうと思います。