カストロールRBスカイラインGT−R製作記1
2004.11.01(月曜日)
今回作製するのはカストロールRBスカイラインGT−R Gr.Nです。
このキットも今年中に作ろうと予定していたキットです。 次はどのキットを作製しようか色々と悩んだのですが、次はレーシングカーを作ろうと思い、これにしました。 このキットを選ぶ前は、色々と躊躇した訳ですが、ためらっていては作る事が無くなるので、思い切って選びました。 躊躇した理由は、金型が古いせいか、モールドがだるかったからです。 下地処理がかなり大変そうです。 |
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さて、まず最初にいつものようにキットの全貌から。
箱から出してみますと、パーツの数は多くもなく少なくもなくと言った感じでしょうか。 このキットはエンジンが再現されているのにもかかわらず、それでいてこのパーツ数は意外に少ないかも知れませんね。 また、キット自体も古い物なので、現在のタミヤのパーツ数から行くと少ないでしょうね。 また、当時価格も1300円(税抜)も今では考えられないほど激安です。 |
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今年中に作ろうと思ったきっかけは、このスプレー限定色をヤフーのオークションで入手できた事も一因しています。
タミヤのカスタマーサービスに問い合わせたところ、タミヤではすでに取り扱っていないとの事(インストでは、カスタマーサービスに電話くださいとなっているのに)。絶版になるとタミヤでもおいてないのですね。 そんな中、オークションで落札する事が出来たので、作ろうと思いました。 現在では入手困難です。 ラッキーでした。 |
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それでは製作開始です。
まず、最初はいつものように恒例のパーツの分別です。 ランナーから全てのパーツを切り離しました。 タミヤのキットは、左右似た様なパーツでも、間違って反対に接着しない様にモールドされているので安心してランナーから全てのパーツを切り外す事が出来ます。 初めは躊躇しておりましたが、こうしてパーツを切り離してみると、意外に製作意欲がかき立てられます。 |
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今回は、塗装の指示がたくさんあるので、付箋に塗装する番号を付けて塗る色事に分別しました。
また、付箋に蛍光ペンで赤に記した物は下地を黒にするパーツ、緑に記した物は下地をサーフェイサーを吹くパーツと分別しました。 なるべく一度に同じ塗料を塗装したいですからね。 シルバー系の塗装の下地は黒、単色の明るい色、若しくは同一の色に塗装するのに整形色が複数あるパーツにはサーフェイサーを吹き付けます。 付箋に蛍光色で色の付いてない物はそのままの色を吹き付けます。 |
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さて、まずボディーのレビューから始めます。
インストと良く眺めながら製作工程を頭に描いていきます。 とにかくこのキット、R32スカイラインはタミヤから一番バリエーションが豊富にラインナップされているので、このカストロールも同じR32スカイライン系の金型を流用しているようです。 よって、このキットも標準のR32スカイラインに多少ボディーを加工してGr.N使用に変更する様指示されております。 同じ金型を使い回しているので、モールドがだるくなっております。 |
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リアのパーティングラインもはっきり出ています。
これはそうとう削らなくては行けませんね。 あと、インストでは、NISSANのモールドと、GT−Rのモールドを削り取るよう指示されています。 この辺からも、金型を流用している事が伺えます。それはそうですね、わざわざ同じR32スカイラインなのですから、このキットのために新金型を製作する訳にはいかないですからね。 |
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Aピーラー及びルーフにかけての写真。
ちょっと分かりづらいですが、窓枠のモールドが潰れております。 これはスジ彫りをしっかりしておかないと、窓枠の塗装の時にえらい事になりそうですね。 このキット全体に言える事ですが、スジ彫りを全体的にし直さないとダメですね。 タミヤのキットでこんなに加工が大変そうなのは初めてです。 これと同じキットを作製された方、どうでしたでしょうか。感想を聞きたいですね。 |
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ちょっと写真がピンぼけですが、中央部の突モールドも、インストでは削り取るように指示されております。
ここは本来、GTというロゴが来るところでしょうか。 |
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それでは、ボディーの加工に入ります。
写真はパーティングラインを一通り整え、ボンネットの合いをチェックしているところです。 このパーティングラインの処理もかなり大変でした。#400のペーパーと棒ヤスリで平滑になるように時間をかけて整えました。 また、このクリアーパーツのボンネットは、完成時にエンジンを見せたい人のためにクリアーになっているようです。 私はボディー色に塗装し、ボンネットを開放状態にしようと考えております。 |
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次は、インストの指示通り、ボディーに穴を開けなければならない箇所に、ピンバイス、棒丸ヤスリ等を使って穴を広げていきます。
本当は、リューターで一気に穴を開けたいところなのですが、私の経験上、穴を開けすぎてしまうので、手動で地道に穴を開けていきます。 最初は0.5ミリのピンバイスでガイドとなる穴を開けます。 そして、その穴に棒丸ヤスリを突っ込んで、グリグリ穴を広げていきます。 |
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そして、ある程度穴が広がったら、最後に写真の道具でパーツが合う大きさまで穴を広げていきます。
この道具の名前は分かりません。 以前、ホームセンターで購入しました。 穴を開けるにはとても便利です。 |
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ノギスを使ってパーツの直径を測り、それに合わせて穴を広げていきます。
少しずつ、丁寧に穴を広げていきます。 穴を開けすぎてスカスカになっては、またパテを盛って同じ事を繰り返さなければなりませんからね。 慎重に行います。 |
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そして、パーツを合わせたところ。
なんとか、丁度良い大きさに加工できました。 でも、こんな加工、素人や子供が作るにはちょっと大変ですね。 道具がないと上手く穴は開けられませんし。 昔のタミヤはその辺の配慮を考えてなかったのでしょうか。 |
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もう一カ所加工が必要なところがあります。
今度はフロントの穴開け。(写真がピンぼけですみません)さっきとはうってかわって四角です。 これも予め0.5ミリのピンバイスで穴を数カ所開けて、そこにデザインナイフで少しずつ削り込んでいき、四角に整えます。 この作業も少しずつ行わないとパーツがスカスカになるので注意が必要です。 今日の作業はここまでとします。明日はスジ彫りを行い、サーフェイサーを吹き付けたいところです。 |
2004.11.02(火曜日)
このキットはスジがとても浅いです。
ボディーの裏側を見たら1989年と表記されていました。 15年も前に作られた物だったのですね。 古いキットと今とでは技術の違いが有りすぎるので仕方がない事なのでしょうか。 完成時に墨入れをしやすくするためにスジを深く掘っていきます。 いつものように、ピンバイスに虫ピンを固定してスジを掘っていきます。 |
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スジ彫りに2時間くらい時間がかかってしまいました。とても神経を使う作業です。
今日はこれだけやるのにそうとう疲れてしまいました。 次は、百均で買ったスポンジヤスリをボディーにまんべんなくかけます。 この作業は、塗料の食い付きを良くするためです。 後々マスキングをした時に塗料をマスキングテープの粘着力で持って行かれるのを防ぐために細かい傷を付けます。 |
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ボディーの下地処理は相当時間をかけたので、これぐらいで良いでしょう。
次は、サーフェイサーを吹き付けるパーツの下地処理を行います。 まず、サイドミラーのパーティングラインを消して、持ち手を付けます。 このように、小さいパーツは伸ばしランナーで持ち手を作ります。 |
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ランナーをライターで炙り、細くなった箇所をニッパーで切断して、切断面をヤスリで整えます。
これは、私が使ういつもの方法ですね。 |
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そして、パーツに直接タミヤのプラスチック用接着剤で固定します。
パーツを接着剤で固定するのはためらうかも知れませんがひと思いに接着します。 もちろん、完成時に隠れてしまう場所を選んで接着します。 パーツというのは、完成時にどことも接合しないで空中に浮いているという事は絶対にあり得ないので、その逆を言えば、必ず接着面(死角になるところ)があると言う事です。せの死角となる箇所を仮の固定として使うと良いでしょう。 注意としては、外す時に容易に外れるように接着します。 |
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このようにして、サイドミラーを固定しました。
もちろん、エアブラシで吹き付けるのですから、その風圧に耐えられる程度の強度で固定しなければなりません。 私がいつも使っているコンプレッサーは、クレオスのL5という物です。 このL5は、比較的風圧が弱いので、このような固定方法で吹き飛ばされた事は一度もありません。 もっと圧力が強いコンプレッサーを使用している方は注意してくださいね。 |
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リアスポイラーのように、ある程度大きいパーツは、ピンバイスで穴を開けます。
先程のように伸ばしランナーで接着しても良いのですが、パーツが大きくなればなるほど接着剤を多く使用しなければならないので、あまり向きません。 写真は0.5ミリのピンバイスで穴を開けました。 |
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穴を開けましたら、虫ピンで固定します。
私は虫ピンはとても重宝しています。 必須アイテムですね。 |
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どうにかこうにかして、サーフェイサーを吹き付ける全てのパーツの加工が完了しました。
いつものように、サーフェイサーを吹き付けた後、それぞれ違う色を塗装するので、洗濯ばさみで識別します。 青の洗濯ばさみはボディー色、ピンクの洗濯ばさみは室内カラー、黄色の洗濯ばさみはホワイトサーフェイサーを吹き付けた後赤、緑洗濯ばさみはホワイトサーフェイサーを吹き付けた後つや消し白です。 残りのパーツは全てボディー色です。 |
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今回のスカイラインは、タミヤの限定色を使用しますので、下地のサーフェイサーはタミヤの物を使用します。
ボディー色とサーフェイサーはなるべく同じメーカーの塗料を使った方が後からトラブルにならないので、なるべく同じメーカーの物を使用しましょう。 |
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缶スプレー塗料の抽出方法を紹介します。
まず、紙コップとストローを用意します。 そして、写真のように、スプレーのノズルにストローを差し込み、紙コップに塗料を取り出します。 ストローを差し込む事によって、塗料が広範囲に噴出する事を防いでいます。 缶スプレーは、色によってガスを蓄える物があるので、塗料を取り出してからしばらく放置した方が良いでしょう。 ガスが残ったまま使うと、思わぬトラブルの原因になります。 |
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このように缶スプレーから塗料を取り出す事が出来ました。
缶から取り出したままだと、塗料が濃いので、クレオスのMr.カラー薄め液で適した濃度に薄めて使用します。 また、今回使用するメタリックオリーブグリーンは、メタリックカラーなので、少量のクリアーを混ぜておくと、メタリック粒子がダマになる事を防ぐ事が出来ます。 メタリックカラーにクリアーを少量混ぜる事によって綺麗に塗装する事が出来ます。 |
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紙コップを使うと、写真のように簡単に注ぎ口を折り曲げる事が出来るので、エアブラシのカップに塗料を注ぎやすくなり、便利です。
百均ショップで、30個入りで百円で売っているので、用意しておくと良いでしょう。 私は良く百均ショップを利用します。 |
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塗料を取り出したので、今日吹き付けるパーツにサーフェイサーを吹き付けます。
そして、全部吹き付けました。 ボディーをチェックしたところ、今回は念入りに時間をかけてボディーの下地処理を行ったので、手直しするところはほとんど有りませんでした。 苦労したかいがありました。 明日はいよいよ、ボディーの本塗装に入れそうです。 |