カストロールRBスカイラインGT−R製作記2

 

2004.11.03(水曜日)

今日はいよいよ本塗装を行います。

その前に、ボディーとボンネットに塗装をしやすくするために持つところを付けます。

サーフェイサーを吹き付ける時はこの持ち手、付けておりません。なぜなら、一度固定してしまうと、そこの部分だけ塗装できないからです。最初に半分塗装して、細かいパーツを吹き終わった後、残りの半分を吹くと言った感じで昨日は塗装しました。

サーフェイサーはボディーの全体を塗装しておかないと、本塗装を行った後に太陽などにかざした場合、塗装を行ってないところだけ透けて見えたりしますので注意が必要です。それだけサーフェイサーは隠蔽力が強いと言う事ですね。

いよいよ本塗装を行います。

このスカイラインの指定色、メタリックオリーブグリーンはメタリックの粒子が入っているので塗装ムラになりやすいです。

慎重に塗装を行います。

また、ボンネットとボディー、サイドミラー等は別々に塗装したので色の違いに気を付けて吹き付けます。

私の場合、本塗装は3度も4度も吹き付ける事はしません。だいたい2回で吹き付けるようにしております。2回目ぐらいで均等の色合いになったところで吹きつけを止めます。

塗膜はなるべく薄くするのがベターです。

塗料は色が何色なのか分かればいいものだと私は考えます。よって、ボディーに均等に塗料が乗っかっていればそれで良いのです。

その後のクリアー吹きが重要になってきます。クリアーをいかに上手に吹き付け、光沢を出すかがカーモデルの最大の見せ場です。

写真は吹きつけを終わらせたところです。

今回も、特にホコリが付く事もなく、良い感じに吹き付ける事が出来ました。

メタリックカラーは、本当に吹きつけが難しいです。

一カ所に集中して吹き付けてしまいますと、そこにメタリックの粒子が溜まってしまいますからね。

そうなる事もなく、今回も均等に塗装できたので、ホッとしております。

さて、明日はデカールを貼りたいところなのですが、大事をとってもう一日乾燥させる事にし、明後日にデカールを貼る事にします。

乾燥はなるべく長めに取る方が失敗する恐れが減ります。

今度は、ホワイトサーフェイサーを吹き付けるパーツの塗装です。

黄色の洗濯ばさみは赤色、緑の洗濯ばさみはつや消し白を吹き付けますので下地にホワイトサーフェイサーを吹き付けました。

これらのパーツも、今晩一晩乾燥させて明日はそれぞれ指定の色を吹き付ける事にします。

今日の最後は、デカールの写真です。

このキットは古いので、透明の部分が少し黄ばんできています。

貼ってしまえばそれほど分からなくなるとは思いますが、問題はきちんとくっついてくれるかが心配です。

キットは生ものと良く聞きますが、本当ですね。

あんまり長い間保管しておくと、デカールがダメになってしまいます。

このキットは絶版なので、おそらくカスタマーサービスでも取り扱ってないでしょう。

 

 

2004.11.04(木曜日)

昨日塗装したパーツをチェックしてみました。そうするともうほとんど乾いており、デカールを貼っても大丈夫そうです。

ここでものすごく今日デカールを貼りたくなりました。私はデカールを貼る作業は特に好きなので、無性にデカール貼りをしたかった訳ですが、今日はグッと我慢し、念のためもう一日乾燥させる事にします。急いではろくな事にならないですからね。

ほとんど手にとっても大丈夫なので、ロールバーの持ち手を外す作業からスタートします。ボディーパーツ以外は、クリアーを吹かないので今のうちに持ち手を外してしまいます。このように、ちょっとひねるだけで簡単に外れます。

今日の作業は内装パーツの塗装を行います。

まずはシートから。

このキットのシートはシートベルトがモールドされております。

別にこのモールドを利用してシートベルトを表現するのも良いのですが、私はここにモデラーズのシートベルトを取り付けます。その方が断然リアルになりますからね。

本当はこのモールドを削り取ってあげるのが一番なのですが、綺麗に削り取るのは難しいのでこのままにしておきます。

シートの押し出しピン後、パーティングラインをヤスリで消してから、モデラーズのシートベルトを装着する為の穴を開けます。

写真のように0.5ミリのピンバイスでシートベルトを通す穴を数カ所開けます。

そしてその穴を基準にデザインナイフで穴を広げていきます。

この作業も、無利に力を入れたりすると思わぬ方向にデザインナイフ刃が行ってしまいますので、少しずつ慎重に行います。

これでシートの下地処理は完成です。

続いて、内装のドア部分の塗り分け塗装を行います。

塗り分けと言っても、この段階では大雑把にマスキングし、クレオスの#25ニュートラルグレーを吹き付けます。

この後、さらにジャーマングレーを吹き付ける時にしっかりマスキングをするので、今回はこのようにアバウトにマスキングをします。

続いて、ホイールの白塗装。

このホイールは初めからメッキ塗装されているので、白色とメッキとを塗り分けるためのマスキングをします。この作業がなかなか大変です。

曲面をマスキングするという事は、R(アール)になかなか馴染んでくれないので大変です。いつものように、調合スティックを使ってマスキングテープを馴染ませていきます。

少しでも浮いてしまえば、そこから塗料がこぼれてしまいますし。

苦手な作業です。

そして一通りマスキングをしました。

メッキの上から直接白を吹き付けると、塗料が上手くのってくれないので、塗料の食い付きを良くするためにメタルプライマーを吹き付けておきます。

私はメッキの上からは、このメタルプライマーを吹き付けるようにしているのですが、はたして効果はあるのでしょうか?

良く分からないままいつも無難な手順で作業しています。

ひょっとしたら、メタルプライマーは吹かなくても良いのかな?誰か教えてください。

これで本日塗装する全てのパーツの下地処理を完了しました。

写真は、塗装を完了したところです。

リアウイングは、タミヤのブライトレッドを吹き付けてみました。インストでは、赤とオレンジを混ぜる指示になっておりましたが、ブライトレッドで丁度合っていると思います。

インパネのジャーマングレーはクレオスの#40を使った訳ですが、タミヤのジャーマングレーより濃い色でした。つや消し黒のような感じになっております。これに後ほどセミグロスブラックを塗装しなければならないのですが、色の違いがほとんど分からなくなるような予感がします。

だいぶ乾いたのでバスタブ式内装のマスキングを剥がしてみました。

特に塗料がはみ出る事もなかったので、完全に乾いてからマスキングしてジャーマングレーを吹き付ける予定です。

そのときは、今回のような大雑把なマスキングではなく、きちんと塗り分けるようにマスキングします。

ホイールのマスキングを剥がしたところ。

特に塗料のはみ出しなどは無かったものの、マスキングの境界が少し汚いです。

以前のKUREニスモGT−Rを製作した時も、似たような状況でした。この塗り分け、上手くする方法が無いものでしょうか。

カメラの性能の限界なのか、接写モードを使っても上手くピントが合ってくれません。最近特にピンぼけが多いです。そろそろデジカメも買い換え時期ですかね。

さて、明日はいよいよ楽しいデカール貼りです。じっくり時間をかけて貼っていきます。

 

 

2004.11.05(金曜日)

いよいよデカールを貼っていきます。

ボディーの乾きも十分でしょう。

私はレーシングカーのデカール貼りが一番好きです。なぜなら、デカールを貼って行くにつれて格好いいレーシングカーへと変わっていく過程が好きだからです。

それでは始めましょう。

まず、私がいつもデカール貼りに使う主な道具がこちら。

マークセッター、マークソフター、デカールフィットを用意しましたが、今回はあまり使いません。

今回使かうのは、これ。自作のデカール定着剤です。

タミヤのデカールは、市販されている軟化剤は溶けてしまうので直接付けるのは避けた方が良いでしょう。

また、タミヤのデカールラッカー系のクリアーでオーバーコート出来ません。クリアーに負けてデカールが溶けてしまうからです。兎に角、タミヤのデカールは非常にデリケートで取り扱いが大変です。

この自作のデカール定着剤は、木工用ボンド2gに対し水を4gの割合で混ぜて作った物です。今回のキットのようにデカールが古い物は、これを使用します。もちろん、デカールを溶かす心配は一切ありません。

まず、デカールを切り出します。

写真のように大雑把に目的のデカールをはさみで切り取ります。

そしてデカールをどこに貼るのか、その貼る場所とデカールの位置関係で邪魔になるところはないかをよく観察して邪魔なところをカットします。

このデカールは、車のルーフの所に貼るデカールですので、写真のように邪魔な箇所はばっさりカッターで切ってしまいます。

形が整ったらいよいよ水に浸します。

通常20秒くらいでデカールが台紙から剥がれてくれます。

しかし、今回のキットは古いキットのなので分離するのに1分以上かかりました。

デカールが古いと、糊もきちんとくっついてるのかも心配です。

そこで登場するのが先程の自作のデカール定着剤です。早い話が木工用ボンドを水で薄めた物なのですけどね。

デカールを水に浸している内に貼り付ける箇所に満遍なく自作のデカール定着剤を筆で塗ります。

このときの筆は、このためだけの専用の物を用意した方が良いでしょう。

そして、デカールが剥がれましたらすぐに貼り付けます。

白い部分が残って、初めは心配になりますが大丈夫です。

デカールの下に入り込んだ余分の水分を綿棒で取り除きます。

デカールを貼る時、焦りは禁物です。

焦って早く水分を外へ取り出そうとするとデカールを破いてしまうので注意してくださいね。

ある程度水分が抜けたら、今度はティッシュを指に巻いて、完全に水分を取り出します。

このとき、デカールの周りが白くなってきますが全然気にしないで大丈夫です。

兎に角完全に水分を取り除きます。

完全に水分を取り除かなければ、デカールがずれてしまいますのできちんと取りましょう。

念には念を入れて、少し時間をおいて乾かした方が良いかも知れませんね。

そして、水気が無くなったら、今度は白くなったところを水を付けて綺麗に拭き取ります。

そうすると、写真のように綺麗にデカールを貼る事が出来ます。

あの白い部分は、水を付けて軽くこすればば簡単に拭き取る事が出来るのです。

白いところが残らないように綺麗に拭き取りましょう。

これで、デカールは簡単に剥がれるような事は無くなりました。

また、クリアーを吹いた時にデカールが縮んで小さくなる事もありません。

同様に、今度はボンネットのデカールを貼り付けます。

このボンネットは、開閉式でつくるので大きなデカールがボンネットとボディーにまたがるので、写真のようにマスキングテープで仮止めしておきます。

先程と同じように自作のデカール定着剤を塗り、ボンネットにデカールを貼り付けました。

あとは綿棒で水分を外に逃がしてやり、最後はテッシュで完全に水分を取り除きます。

このデカールは、位置決めが難しいので焦らずゆっくり行いましょう。

そして、デカールが有る程度固定されたら、次はデザインナイフでボンネットとボディーの境界線に沿って、デカールに切れ目を入れていきます。

このとき、デザインナイフの刃は新しい物を使用しましょう。切れ味の悪い刃ですと、デカールが切れず、刃に引っかかって取り返しの付かない事になってしまいます。

綺麗に切り分ける事が出来ました。

切り分けた箇所は、もう一度自作のデカール定着剤を塗り、定着させます。場合によっては、市販のデカール軟化剤を使用しても良いでしょう。

しかし、市販の軟化剤は付けすぎるとデカールを溶かしてしまうのでくれぐれも注意が必要です。

切り口も綺麗に整ったら、全体的に水を付けて綺麗に拭き取ります。

ボンネットをおいてみました。

なかなか上手く処理できました。

これで、クリアーを吹き付けても、デカールが負ける事はおそらく無いでしょう(断言は出来ませんが)。

しかし、このデカール、白い部分の上に赤いCastrolのデカールを貼るのですが、どうせなら初めから印刷してくれればいいのに。デカールの上にまたデカールを貼るのは不自然です。

同様にして、全てのデカールを貼り付けました。これが意外に時間がかかっております。

兎に角焦らず丁寧に貼り付けていきます。

私はこのデカールを貼る作業に、5時間半も掛かってしまいました。

そのかいもあって、失敗もなく無難に完成させる事が出来ました。

ちょっと心配なのが、ドアの突モールド部にまたがるカーナンバーのデカール。定着させるのにかなり時間と神経を使いました。上手くデカールがくっついてくれてるか心配です。