ポルシェ911GT1 製作記1

 

2006.04.29(土曜日)

今日からゴールデンウイーク突入と言うことでゆっくり出来る大型連休はこれで最後。

なので、レーシングカーをもう一台作りたいと思います。

連休中にはたしてどこまで進めることが出来るでしょうか。

今回選んだキットはタミヤのポルシェ911GT1です。

派手なカラーリングです。

早速中身から見ていきます。

パーツの量はそれほど多くはありません。タミヤのGTカーにしては、ごく普通のパーツ構成になっています。

パーツのモールドもシャープですし、この辺はさすがタミヤと言ったところ。

さて、このキットがリリースされてだいぶ経ちます。

デカールをチェックすると、ゼッケンの部分が黄色く変色していました。

本来、ここは真っ白な部分です。

他にも劣化しているところがありますので、これ以上おいておくと使い物にならなくなってしまいます。

デカールは使える内に作り上げてしまうのがベストです。

ボディーですが、とてもシャープでポルシェGT1の流線的な形が見事に再現されています。ル・マンで300キロオーバーのスピードを出したモンスターマシンです。

製作開始前から完成が非常に楽しみになりますね。

このキットはフルディスプレイキットで、エンジンも再現されています。よって、完成後はリアカウルが外せるようになっており、ボディーとリアカウルが分割されています。

早速パーツをランナーから切り離してみました。

塗り分けるパーツは概ねこのくらい。

この車種はボディーが白、シャシーの一部も白を塗装しなければならないのでシャシーの塗り分けが面倒そうです。

次回からボディーの下地処理を行っていきたいと思います。

 

 

2006.04.30(日曜日)

今日から製作を開始します。

まず最初に手を付けたのはタイヤから。

いつもならF1以外のタイヤのパーティングラインは消さないのですが、今回はリアカウルを開けるとタイヤがむき出しになりますのでラインを消すことにします。

いつものようにリューターにタイヤをセットして#120の荒いペーパーを当ててラインを消し取ります。

右が処理前、左が処理をしたタイヤです。一見、USEDタイヤっぽくなりましたが、ラインが消えたので良しとします。

続いてはボディー。

ボンネットピンやファスナーのような邪魔な凸部は消してしまいます。デカールを貼るときや研ぎ出しをするときに邪魔になりますからね。

一番最後にボンネットピンとファスナーをエッチングパーツに置き換えたいと思います。

ルーフ部のアンテナ。

ここも突起になっていましたので削り落とし、その部分に0.8ミリの穴を開けておきました。

こちらは後でどうするか考えることにします。取りあえず穴を開けました。

パーティングラインを消した後、スジを深く掘り直します。

いつものようにピンバイスとPカッターを使って深く掘り直します。

タミヤのキットは意外としっかりスジが深く入っているのですが、よりくっきりさせるために、私は掘り直します。

さて、ボディーには分割されているパーツがあるのでこの段階でしっかりと接着してしまうのですが、私が最近愛用している瞬間接着剤はこれ。

強力に接着してくれますし、乾燥も早いです。

一応中粘度タイプとなっていますが、非常にサラサラしていて付けすぎると表面張力ですぐに流れ込んでしまいます。

この瞬間接着剤をたっぷり付けて接着します。

今回のフロントフェンダー部の分割パーツは、実車も分割になっているので特別合わせ目ラインを消すことはしません。

リアカウルのテール部も分割パーツ構成になっていますのでこの時点で接着しておきます。

ただ、瞬間接着剤だけでは少し強度に不安があります。

かといって、裏側からプラ板で補強してしまうとせっかくのボディーのシャープさが損なわれてしまいますし。どうしましょうか。

 

 

2006.05.01(月曜日)

強度不足を懸念していたカウルの内側にアルテコを盛っておきます。

カウルの内側は完成後も見えるのでなるべく薄く盛ります。

リアテール部のパーツ同士の合わせ目部分にもアルテコを盛っておきます。

アルテコは白い粉に紫色の液体を合わせて瞬間接着パテを作るわけですが、とても目が痛くなるので注意が必要です。

5分前後で硬化するので、すぐに削る作業ができます。

全体にスポンジヤスリをかけて、とりあえず下地処理終了です。

このあとグレーサーフェイサーを吹き付けることにします。

そしてサフ吹き終了。

ボディーは特別修正を必要するところが無く、良い感じに仕上がりました。

こちらはカウル部。

ほとんど問題ないのですが、アルテコを盛ったパーツ同士の合わせ目部部の修正がまだ若干不十分でしたので、そこにもう一度パテを盛って修正したいと思います。

そのほかはサイドのバックミラーの合わせ目が上手く消えていなかったので、もう一度修正します。

 

 

2006.05.03(水曜日)

前回アルテコを盛ったリアカウルの合わせ目ライン。パテを盛った箇所が若干凸凹があったので、もう一度瞬間接着剤を盛ってツライチに整えます。

サイドミラーもパーツ同士の合わせ目ラインが完全に消えていなかったのでペーパーを当てます。

今、修正した所はグレーのサーフェイサーを吹き付けて状態をチェックします。

下地処理がやっと完了しました。

引き続き、すぐにクレオスのサーフェイサー、ベースホワイトを吹き付けてグレー色のトーンを落とし、ホワイト塗装に備えます。

なかなか良い感じに塗装できました。

クレオスのベースホワイトはつや消し状態です。隠蔽力は高いので、明るい色のソリッドカラーを本塗装とする場合は必須工程です。

 

 

2006.05.03(水曜日)

今日は、本塗装のホワイトを吹き付けます。使用したのはクレオスの#1ホワイトです。単純に真っ白にしたいときはこの色で十分です。

サイドミラーはクレオスの#5ブルーを吹き付けました。

写真は塗装が完了したところ。部屋が乾燥しているせいかホコリなどが付着して完璧な塗装では無かったのですが、デカールを貼ってクリアーを吹けば耐えられそうなのでこのまま作業を進めます。

2〜3日乾燥後、このマシン唯一の塗り分け塗装があるので、それを行います(塗り分けがあるなんて思いも寄りませんでした・・・)

 

 

2006.05.08(月曜日)

しばらく間隔が空いてしまいました・・・

今日は塗り分け塗装を行います。

塗装する部分はほんの僅か。でも、白いボディーに余計な箇所に塗料が回ってはいけませんので厳重に時間をかけてマスキングを行います。

ちょっと大げさなマスキングになりましたが、これくらいやらなくては失敗したときのダメージ(心の)の方が大きくなってしまいますからね。

そしてクレオスの#2ブラックを吹き付けました。

塗装する面積が非常に小さかったので吹き付けはものの数分。

この後マスキングを剥がすわけですが、タイミングとしては半乾きの状態の時に剥がします。塗料が完全に乾いてからですと塗り分けラインががたがたになってしまいます。また、塗料が乾いていないと剥がすタイミングで垂れてしまい汚くなります。文章にすると難しいですが、手で触れても指紋が付かなくなった時くらいに剥がすのが良いでしょう。ラッカー系塗料の場合、吹き付け後10分程度でその状態になります。

マスキングテープを剥がしてみました。

今回も特にはみ出す箇所無くおおむね良好です。

これでボディーの本塗装が全て完了しました。

次回はいよいよデカールを貼っていきたいと思います。

今日の作業はこれだけです。

 

 

2006.05.14(日曜日)

しばらく製作が滞っていましたが再開です。

今日はデカール貼りを行います。

レーシングカーを作る上で一番楽しい作業ですね。

ただ、作業開始時間が遅くなってしまったので全部貼りきれるでしょうか。

デカールはタミヤのスタンダードタイプ。いわゆる軟化剤に弱い薄っぺらデカールです。

それではデカールを貼っていきます。

やはりこの頃のタミヤのデカールは薄くて非常に貼りづらいです。でも、私はこの頃のキットの方が数多く作っているのでこのデカールは特別嫌ではありません。

モデラーズのデカールフィットを使用すると直ぐに溶けてしまいます。でも、使うところを見極めて使えば非常に有効です。クレオスのマークソフターと併用してデカールを馴染ませます。使いすぎは厳禁です。

さて、ボンネットのデカールを貼って思ったのですが、やはり白い部分の変色が著しいです。本当はゼッケンの部分は白いんですけどね。デカール全体的にかなり劣化しております。

タミヤのデカールに苦戦しつつ、ここまで貼り終えました。

しかし、ここで時間が来てしまいました。

これだけデカールを貼るのに4時間かかりました。

でも、まだ半分くらい残っています。

デカール貼りは明日以降に持ち越しです。

それにしてもやっぱり格好いいですね。真っ白のボディーにカラフルなデザインが施されるとモチベーションが一気に上がってきます。

 

 

2006.05.16(火曜日)

一日空いてしまいましたが、デカール貼り続行です。

リアのカウル部はフェンダー部とMobil1のロゴ、テール部に2カ所小さなスポンサーロゴを貼って完成。

カウルのデカール貼りはさほど苦労するところはありませんでした。

フロントのエアアウトレットのフィン部にもデカールを貼ります。

モデラーズのデカールフィットを使って馴染ませたので、一部分、デカールを破いてしまいました。

デザインがデザインだけに、破いてもあまり分からないのが不幸中の幸いです。

こちらはドアの取っ手部。

ここにもデカールを貼ります。

写真は超マクロ撮影して大きく見えますが、実際は数ミリの世界で、貼るのは非常に大変でした。

そして、何とか全てのデカールを貼ることが出来ました。

デカールを貼るのに二日もかかってしまいました。

細かいミスはあったもののなかなか良い感じに仕上がりました。

こうしてみると、タミヤのデカールは貼るのは難しいのですが、貼り終えると非常に薄く、とてもリアルに仕上がります。

全体図。

格好いいですね。

ただ、やはり悔やまれるのがデカールの劣化。

全体的に白の部分が黄色く変色しています。まだ大丈夫と思っていたのですけどね。実際に貼ってみると非常に目立ちます。苦労して貼っただけに残念です。

さて、次回はクリアー塗装を行います。タミヤのこのデカールはクリアーに非常に弱いので、上手く塗装できるか心配です。