ザナヴィ ニスモ GT−R 製作記1

 

2008.11.10(月曜日)

少しの間、時間がとれそうなので久しぶりに製作を再開したいと思います。

今回選んだキットはタミヤから最近発売になったザナヴィ ニスモ GT−R。

ザナヴィカラーは自身、初の製作となります。

こういうド派手なキットは、旬なうちに製作しないと積んだままになってしまいますので、ササッと製作していこうと思います。

まずはキットの構成から。

いつものように、パーツの数は多すぎず、少なすぎずといったところでしょうか。前回ロードカーを製作したときはエンジンが付いていましたがこのキットは付属されていません。

プロポーション重視で製作していこうと思います。

それでは各パーツを見ていきます。

まずはボディー。

最近のタミヤのキットはとてもシャープで引き締まって見えるのですが、今回のキットはそれにもまして、シャープで繊細です。

どんな金型で作られたのか、不思議なくらい、無駄のない作りになっています。逆に、その無駄の無さが貧弱に思えてしまいます。ちょっと力を入れたらすぐに折れそうな印象。その分、きちんと塗装してあげれば格好良く仕上がりそうです。

ボンネットのアウトレット。

非常に薄いです。指で押したらグニャグニャ曲がります。

こんなに細く成型できるんだと、ただただ驚かされます。

ここまで薄いと、きちんと塗装してあげてもこの部分だけ色が濃くなりそうな予感。特に赤いボディー色なので、均等な色合いにするのは難しそうです。

いかにサーフェイサーでプラスチックの透けを防ぐかが重要になってくると思います。

今回注目すべき点はルーフ部にメッキパーツが用意されているということ。

今までのGTカーで、メッキデカールに幾度と無く泣かされてきましたが、初めからパーツがメッキ色なのでデカールに泣かされることはなさそう。これは良いアイディアですね。

デカールを貼ってクリアーコートしてあげてもメッキの質感が損なわれるということがこれで防げます。さすがタミヤですね。

ただ、インストを見て気になったのがボディーとシャシーを合体させるためのA26のパーツ。妙な形をしています。

このパーツのおかげでルーフ部のパーツを先に接着できなくなっちゃいます。

どういう意図でこういう形式になったのか今の段階ではわかりませんが、仮組みで確認していこうと思います。

今回のキットにもカルトグラフ社製の高品質なデカールが付属されています。

最近のタミヤのキットはカルトグラフ社製デカールが付いてくるので非常に嬉しいですね。

ただ、塗り分け塗装となるためデカールの赤の部分と塗料とがピッタリ合うかどうか不安はあります。タミヤの缶スプレー、イタリアンレッドが指示されていますが、その辺はどうでしょうか。

検証していきたいと思います。

マスキングシート、着色済みクリアーパーツ、メタルインレットはタミヤの標準仕様となりつつあります。これらがあるのとないのとでは、仕上がりが歴然と違ってきますので、初心者にとっては有り難いところ。

今回も、クリアーパーツの透明度の高さは文句の付けようがありません。

こちらはシャシー、内装パーツ。

ボディー同様シャープで必要最低限の厚さが保たれています。

シャシーは一枚物ですが、力を加えると簡単に曲がってしまいます。ほかのパーツを取り付けることで強度が増していくんでしょうが、なんか弱々しいです。

最後に気になったのがHパーツ。

アンテナとドアミラーだけが別に成形されています。触ってみるとグニャグニャ変形します。例えるなら軟質ゴムのような。

ただ、アンテナもドアミラーもまったく同じもの?(私には違いがわかりませんでした)がBパーツに存在します。

なぜ2種類のプラスチック素材で用意されているのか判りません。

私はむしろBパーツの方を採用したいと思っています。Hパーツの方は塗装やデカールを貼ったら剥げてきそうです。

今回のキットにも専用のエッチングパーツが用意されています。最近のタミヤの傾向ですね。ディテールをアップするには効果絶大で有り難いことは有り難いのですが、キットとエッチングパーツをセットで買うと5,000円を超えてしまいます。1/24スケールでこの値段、問題有りますね。

バリエ展開版でカルソニック インパル GT−Rも発売決定(来年1月)されましたが、ちょっとこちらまで手が出せません。ちょっくらプラモでも作ろうかという値段でなくなってきました。どこまで値段が上がっていくのでしょうか・・・

さて、次回から製作していきたいと思います。

 

 

2008.11.14(金曜日)

今日は仮組みを行っていきます。

まず最初に気になったのがシャシーとボディーを連結するこのパーツ。

強力に接着しなければなりませんが、このパーツの下には六角ナットをはめ込めるように設計されています。

これは展示用ケースと模型とをボルトとナットで固定するためにナットを簡単に取り付けられるように設けられた場所です。

展示台に固定しないという人はスルーしても良いですが、私は固定を考えていますので六角ナットをはめ込みます。

ナットを組み込む前に直径3ミリの穴を中心に開けておきます。この穴も、開けやすいように中心が凹んでいます。非常に開けやすいです。

六角ナットは瞬間接着剤のみで固定して問題ないでしょう。ナットはホームセンターで入手出来ます。

いつもならこの作業、ナットを固定する位置を決めてポリパテを持ってナットを固定してほかのパーツにならないように調整したのですが、前もってこのように固定部が用意されていると非常にラクチンです。

シャシー部は非常にあっさりしたパーツ構成で、インストの指示通り塗装しないで、セミグロスブラック一発で塗装しようと考えています。

続いてはボディーの仮組みを行いたいと思います。とは言っても、この段階で接着してもかまわないパーツは接着していきます。

リアフェンダーのエアアウトレット部のパーツもこの段階で接着して問題なさそうなので固定しちゃいます。

リアフェンダーのエアインテーク部の分割パーツも接着してしまいます。

この部分は継ぎ目が存在しない部分なので後ほどパテを持って継ぎ目を消します。

フロントフェンダーは2つのパーツで構成されています。この部分もこの段階で接着しておいた方が、塗装しやすいので接着しちゃいます。

サイドスカートを仮に固定し、フェンダー下部を瞬間接着剤で固定、そして上部を固定すると位置が決まりやすいです。

サイドスカートはセミグロスブラックの塗装指示なので今の時点では接着しません。

ボディーの仮組みが終わったので、ボディーとシャシーを固定します。

キットのレビューで気になった固定のためのこのパーツ。やはりこのパーツは一番最後に固定しなければならないので、ルーフ部のメッキパーツは先に固定することが出来ません。

よって、デカールを貼るときは、ルーフのメッキパーツを仮に置いて貼るしか無いですね。その後でデカールに切り込みを入れて分割しルーフ部、ボディーをそれぞれクリアーコートという感じになってしまいます。

あと、インストでは矢印の部分を切り取るように指示されていますが、切り取らなくても別段支障がないので強度的なことを考えて切り離さないことにします。

そして仮組みは終了。

今回のキットもタミヤらしくピチ・パタと組み上げることが出来ました。

必要最低限のパーツ構成ながら迫力あるマシンへと変わりました。

テールランプのパーツ構成のみ前回の市販車GT−Rと同じで、その他は全て新金型で作られています。

車高もレーシングカーならではの低さで、素組みでもバシッと決まります。

今回の目玉とも言えるメッキ仕上げのルーフ部。これにデカールを貼るだけで実車同様のメッキ感を再現できます。デカールではこの状態を表現するのは難しいでしょう。

まだ、仮組み段階なのでザナヴィカラーがイメージできませんが、塗装してデカールが決まると格好いいザナヴィ仕様になることでしょう。楽しみです。

さて、最後にこのクリアーパーツが4つ余る訳ですが、これは台座に固定する際にボルトを通すとほどよい車高で固定できるパーツです。

こういった細部の気配り、嬉しいですね。このスペーサーを自作する手間が省けます。

次回はボディーの下地処理へと進めていきたいと思います。

 

 

2008.11.24(月曜日)

昨日まで灼く10日間、風邪を引いていました。最近の風邪は咳、鼻水、鼻づまり、そして発熱と典型的な風邪の症状が長く続きます。

そんなこんなでやっと模型を作る気力が沸いてきました。

今日から下地処理を開始します。仮組みをしたときに特に完成後に目立つ押し出しピン跡、パーティングラインをパテを盛って埋めていきます。

瞬間接着パテを使用しましたが、配合を間違えて少々ドロドロ。硬化するのに時間がかかりました。

パテの硬化待ちを利用してボディーの下地処理を行います。

このキットにもパーティングラインがきっちり入っておりますが、わずかなラインなので目視では確認しづらいです。よって、パーティングラインが存在する箇所をマジックでなぞって消し忘れがないようにしておきます。

サイドミラーを固定する穴があいていないのでインストの指示通りピンバイスの1ミリで穴を開けておきます。

パーティングラインを消したら、全体にヤスリをかけて塗料の食い付きを良くします。

フェンダーの合わせ目ライン、消そうかと思いましたがキットの絵箱で確認するとこのラインは存在するようですので残しておきます。

ほかのパテを盛ったパーツもヤスリで整え、下地処理が済んだ後、一度食器用洗剤で全て洗いました。

いつものように持ち手を付けて塗装準備完了です。

ボディー関係のパーツを中心にクレオスのサーフェイサー1000を吹き付けます。

そして1回目のサーフェイサー塗装が完了。

遠くから見れば、一見、良さそうですが・・・

細かいところを確認すると、やはりありました。

スジ堀をしたときにオーバーランした傷を消していませんでした。このほかに、パテ跡が完全に消えていなかったりホコリが付いたりで下地処理のやり直し。

ホワイトの成形色なのでサーフェイサーを吹いてみないと傷が完全に消え去ったかどうか確認できません。サーフェイサー様々です。

気になったところをもう一度パテ埋め・ヤスリがけを行い2回目のサーフェイサー塗装。

傷が残っていれば下地処理のやり直し。この作業を延々と続けます。

が、2回目で概ね良好な下地が出来上がりました。

一晩乾燥させて、明日はベースホワイトを塗装したいと思います。ボディーカラーがレッドなのでベースホワイトは必須工程です。

 

 

2008.11.25(火曜日)

ほかの細々としたパーツの塗装も進めます。

いつものように下地成形をした後、持ち手を付けて塗装する色ごとに洗濯ばさみで識別します。

緑色はツヤありブラックを塗装した後シルバー、青色はツヤありブラック、ブレーキはゴールドです。

緑色と青色はサーフェイサーを塗装に入る前にサーフェイサーを吹き付けておきます。

続いては昨日まで下地処理を終えていたボディー、その他パーツにベースホワイトを塗装します。

ピンクの洗濯ばさみのパーツは明るい色を吹き付けるため、下地を白に統一しておきます。

そして塗装が終えました。

ボディーは真っ白になりました。

全体的に概ね良好。

一晩乾燥させて、明日は基本となるレッドを塗装する予定です。