ベネトンフォードB192製作記2

 

2005.01.28(金曜日)

今日はあまり時間が取れませんでしたが、本塗装に向けて少しでも作業を進めました。

と言っても、昨日の続きの下地処理から。

昨日気になった箇所をもう一度#400の紙ヤスリを当ててホワイトサーフェイサーを吹き付ける準備をします。

結局、モノコックももう一度ヤスリをかけてみました。ここはあまり見えないところですから、そんなにこだわる必要はないのですけど。

ある程度ヤスリを当てたら、サーフェイサーを吹きつけます。

サーフェイサーを吹きつけ後、いよいよホワイトサーフェイサーを続けて吹き付けます。

グレーのサーフェイサーは、すぐ乾くので、ちょっと時間をおいてからすぐにホワイトサーフェイサーを吹き付けました。今回使用したのは、本塗装で使用するのはタミヤの缶スプレーですので、同じタミヤのサーフェイサーを吹きつけました。

同じメーカーの塗料で統一しておけば、後で塗料が割れたり、滲み出てくるというトラブルを最小限に抑える事が出来ます。

今日の作業はこれだけですが、1時間以上はかかっております。明日は、クロムイエローを吹き付けたいと思います。

 

 

2005.01.29(土曜日)

今日は本塗装を行います。

写真はホワイトサーフェイサーを吹き終わった状態。

いつものように洗濯ばさみの色によって塗る色を分けていきます。

青色の洗濯ばさみにはタミヤのクロームイエロー、ピンクの洗濯ばさみはタミヤのピュアホワイト、黄色の洗濯ばさみにはタミヤレッドをそれぞれ吹き付けていきます。

それでは、塗装を開始します。

で、ある程度クロームイエローを吹き付けた訳ですが、このパーツを塗装中、エアブラシから変な色が一緒に吹き出てきてしまいました。

原因は良く分からないのですが、恐らく、エアブラシに付着していた古い塗料が溶け出して出てきたと思います。エアブラシの洗浄は特に注意して行ってきたつもりですが、それでもこんな事になってしまいました。

仕方がないので、もう少し厚吹きして様子をうかがってみます。ここにはこの後、パークグリーンを吹き付けるので、吹き付けてみて隠蔽できなければシンナー風呂へと行ってもらいます。

とりあえず全てのパーツを一通り塗装が完了しました。

このようにパーツがたくさん分割された状態ですと、パーツ同士の色合いが気になります。

そこで、少し乾かしてから仮組みをして色合いを調べます。

仮組みした結果、これらのパーツが少し薄い事が判明。

明日、もう一度吹き付ける事にします。

注意して塗装してるつもりであっても、分割されたパーツを同じ色合いで塗装するのはとても難しいです。

再塗装を終わったら二日くらい放置して、次の塗装、グリーンを行いたいと思います。

続いてはホワイトとレッドの塗装。

レッドのパーツはテールランプです。

そして、ホワイトのパーツはフロントウイングに付く、フラップです。

ホワイトの塗料が少し薄すぎたためか、このような状態になってしまいました。

これももう一度吹きつけを行います。

ピュアホワイトを少し薄めすぎたかも知れません。

白い部分はこのマシンではここぐらいなので、結構目に付きますからね。きちんと塗装したいと思います。

なかなか一発で決まらないですね。これもF1マシンの難しいところですね。

 

 

2005.02.01(火曜日)

今日は主に足回り関係のパーツの下地処理、塗装を行っていきます。

まずは、アンダーパネルの下地処理。

こちらには、たくさん金型の押し出しピン跡がありますので、ラッカーパテを盛ります。

F1のキットは、押し出しピン跡が非常に目立つ所にあるので、これを消すのは一苦労です。

パテを盛ってから少し時間をおいて、指で直接押してあげると、密着してパテが定着してくれます。

F1のサスペンションアーム関係にも、押し出しピン跡が必ずあるので、こちらにも#400のペーパーを当てて消しておきます。

タミヤのキットは、押し出しピン跡が見えないように、裏側に来るように配慮されておりますので、消すのが面倒な人はそれほどこだわらなくても良いと思います。このピン跡を消すのは大変ですからね。

私は適当に紙ヤスリを当てて消しておきました。若干、粗いですが。

このようにして、セミグロスブラックを吹き付ける全てのパーツの下地処理を行います。これがまた地味な作業で、集中力が続かないのが難点です。

そして、持ち手を付けて、塗装の準備は完了です。

セミグロスブラックの塗装が一番多いので、こんなにパーツがありました。

これだけ処理するのに2時間以上かかっております。

本当に疲れました。

さて、先程パテを盛ったアンダーパネル。

だいぶ乾いたと思うので、今日はこちらも塗装してしまいます。本当であれば、パテを盛ってから一晩くらい乾かすのがベストなのですが。

アンダーパネルのように、フラットの箇所に紙ヤスリを当てるのは、意外に大変です。普通に紙ヤスリだけで、パテを消そうもんならパテごと持って行かれ、結局もう一度パテを盛らなくてはならなくなります。

そこで、私は写真のような道具を使ってフラットの面のヤスリ掛けを行います。この道具は自作です。

厚手のプラ板に、5ミリ角プラ棒を瞬間接着剤で固定し、虫ピンをまげて割り箸に刺し、ビニールテープでぐるぐる巻きにして固定して作った物。プラ板表面に強力な両面テープで紙ヤスリを固定するだけです。

意外に簡単に出来ますので、作ってみてはいかがでしょうか?

サイズは用途に合わせて一番使いやすいタイプを見つけてはいかがでしょうか。ちなみに写真の物は、幅1センチ、長さ2センチです。

そして、なんとかヤスリ掛けが終了しました。

私の事ですから、多少ヤスリ掛けが甘いところがありますが、まぁ、良しとしましょう。

実際あまり見えない箇所ですからね。

それと、先程言い忘れましたが完全に見えなくなる場所の押し出しピン跡は消しません。どうせ見えなくなるところですからね。なるべく労力を使わないように、よく観察して作業します。

そして、セミグロスブラックを塗装しました。

パーツ数が多いので、時間がかかりました。

ちなみに使用した塗料は、クレオスの#92です。

今回は、リアウイングの翼端板も一緒に塗装しておきました。

いつもなら、一番最後にタミヤのエナメル塗料で塗装する訳ですが、このマシンに関しては、ここにもスポンサーロゴを貼るので、クリアーを吹く関係上、今回は先にクレオスのセミグロスブラックで塗装を済ませておきました。

デカールを貼った後、クリアーを吹き付けるので、せっかくのセミグロス塗装の意味が無くなってしまいますが、ここは妥協します(セミグロスになっている上にクリアーを吹くと光沢が出てしまいます)。デカールをクリアコートした方が長い目で見ると良いですからね。

 

 

2005.02.02(水曜日)

そろそろイエローも乾いてきたので、塗り分け塗装を行います。

キットでは、このグリーンの部分はデカールが用意されている訳ですが、デカールを貼るより塗装した方が綺麗に仕上げる事が出来ます。

複雑な曲面にデカールを貼るのは難しいですからね。

よって、グリーンの所は塗装で仕上げます。インストには、ここの塗装指示はタミヤの缶スプレーTS−35パークグリーンとなっております。指示通り、パークグリーンを紙コップに取り出し、吹き付けたいと思います。

まずはマスキング作業から。塗り分け塗装の基本ですね。

この塗り分けは、デカールをコピーして型紙を作製します。複数枚用意しておくと、失敗しても安心ですね。

デカールのグリーンの部分をガイドラインとしてマスキングテープを切り出していきます。

具体的には、必要とする箇所を大雑把に切り離し、インストでデカールを貼るよう指示されているデカールを、写真のように切り出していきます。

この時、型紙となるデカールのコピーはずれたりしないように注意します。

あと、必要となる部分はデカールの部分ではなく、外側ですので貼り付けには細心の注意を払います。

このキットでは、分割パーツがたくさんあるので、塗り分ける箇所は特に念入りに仮組みをし、塗り分けた後、ピッタリとラインが合うようにマスキングします。

写真の状態であれば、OKですね。

他に、サイドポンツーンのエアー取り入れ口や、リアカウルなどもパーツ同士の接合部分に塗り分けラインが来るので、塗装した後、組み上げた時にそのラインがずれたりしないように注意します。

時間をかけて必要な箇所をマスキングしました。

マスキングは十分すぎるよう確実にマスキングします。

また、仕上がりをイメージしながら塗料がどのように回るかを良く吟味しマスキングします。

レーシングカーの塗り分けを必要とするキットは大変です。

そして、パークグリーンを吹き付けました。

いつものように1回目を吹き付けた後、立て続けに2回目を光沢が出るように良く確認しながら吹き付けます。

私の場合、だいたい2回で本塗装は完了します。それ以上吹き付けると、塗膜が厚くなってしまいますからね。

それでは、マスキングテープを剥がしていきます。

自分の納得の行くような塗り分けが出来たでしょうか。緊張する瞬間です。

まずはモノコックの分割パーツ。

先日、イエロー塗装した時に変な塗料が付着して、隠蔽できなければシンナー風呂行きにすると言いましたが、実際吹き付け見たら見事に消えてくれました。

とりあえずはOKですね。このパークグリーンという塗料は発色も綺麗で、隠蔽力もなかなかの物です。

ベースとなっているクロームイエローの方が、扱いは大変ですね。

そして、モノコックとリアカウル。

こちらも若干気になるところはありますが、再塗装が必要とするまでのはみ出しは無かったので、これで良しとします。欲を言えば、もう少し綺麗に塗り分けが出来れば良かったなと、反省する訳ですが。

あと、完成時に見えなくなる部分はマスキングしてないので、モノコックの内側でドライバーの足が来る部分の塗り分けが辺になっておりますが、これで良いのです。最後にセミグロスブラックでも筆塗りしようと考えております。

これで本塗装完了です。2日くらい乾かしてからいよいよデカール貼りに進みたいと思います。

 

 

2005.02.04(金曜日)

さて、今日はいよいよデカールを貼り付けていきます。私が一番好きな工程がデカール貼りです。

このキットはもともと古かったので、キットの物のデカールは使えなかったので、あらかじめカスタマーサービスでデカールを取り寄せておきました。

よって、新品です。このデカールであれば問題なく貼る事が出来るでしょう。

そして今回タバコ広告仕様で製作するので、こちらのキャメルデカールを使用します。

こちらも一見、古そうには見えなく、問題なく貼る事が出来ると思いますがメーカーが不明なのでちょっと心配です。

タミヤのデカールは比較的簡単に水に浸ければ剥がれてくれますが、このデカールはどうでしょうか。

まずは、フロント周りのデカールを貼り付けました。

まだ何カ所かデカールを貼り忘れているところがありますが、フロントはほぼ完成です。

やはりキャメル仕様は格好いいですね。

これだけ貼るのにかるく2時間はかかっております。デカール貼りは、慎重に時間をかけてゆっくりと行うのが一番です。

とにかく慎重に、丁寧に、ゆっくりと貼っていきます。

写真のようにデカールがパーツ同士のつなぎ目になる部分は仮組みして完成時に曲がってしまわないように慎重に貼ります。

完成時にデカールのつなぎ目ががたがたであっては格好悪くなってしまいますからね。

このように一つ一つデカールを貼っていくことで、レーシングカーに近づいていきます。殺風景なカラーリングが、格好いいレーシングカーになっていくデカール貼りが一番好きです。

写真のように、大きなデカールで分割になっているところは、まずマスキングテープでパーツを固定し、仮組みします。

そして、デカールを貼り付けて、良く水分を拭き取ってデカールがずれないようにします。

デカールがずれなくなったらそこにパーツの分割ラインに沿って、デザインナイフでデカールを切り分けます。この時使用する刃は新品の良く切れる物にしましょう。

そして、固定してあったマスキングテープを剥がし、切り込みを入れた箇所がまだ剥がれやすくなっているので、デカール軟化剤などを使って確実にデカールを貼り付けます。

デカール軟化剤の付けすぎには注意しましょう。デカールが溶けてしまいますからね。

さて、今までキャメルのデカールを貼ってきて、小物のデカールはそれほど気を配らなくて済んだのですが、このようにリアウイングとか、カウルに来る大きなキャメルのデカールを剥がそうとするとバラバラになってしまいました。

理由は古いせいか劣化していて、クリアー部分が細かくひび割れしていました。

このキャメルのデカールは水に浸けても剥がれてくれませんし、なかなかクセの悪いデカールです。

キャメルのデカールを貼るのが一番大変でした。

キャメルのデカールがバラバラになり、それを貼り付けていくのでとても時間がかかりましたが、なんとか完成させる事が出来ました。

デカールを貼るのに8時間もかかってしまいました。

このキャメルデカールをお持ちの方、細かいひび割れを起こしていませんか?なかなか厄介なデカールですよ。

このあと一晩乾燥させて、クリアー塗装へと進んでいきたいと思います。