ベネトンフォードB192製作記4

 

2005.02.14(月曜日)

今日も小物パーツの塗装を行います。

まずはブレーキディスクから。

キャリパーは先日、塗装済みですので、マスキングしてガンメタルを吹き付けます。

インストの指示ではメタリックグレイになっていますが、ガンメタルの方が合いそうなのでこちらにします。

続いて、シート。

いつものように、モデラーズのシートベルトセットを使用しますので、ハーネスを通す穴をシートに開けます。

使った道具は0.5ミリのピンバイスとリューターです。

ある程度ピンバイスで穴を開けて、それから一気にリューターでグリグリ削ります。

さて、このキットのシートはシートベルトがモールドされており、邪魔になりますのでリューターで削り取ってしまいます。

この上にモデラーズのシートベルトセットを付けますので、あまり綺麗に削らないで大雑把に作業します。

そして、削り取った状態。

思っていたより綺麗に削る事が出来ました。

リューターで削るとあっと言う間です。

ただ、リューターだけではどうしても綺麗にならないので、#400の紙ヤスリで仕上げています。

シートとドライブシャフトにツヤ消し黒を塗装します。

ドライブシャフトは、先日コッパーを吹き付けておきましたので、インストの指示通り残りの部分をマスキングして塗装します。

こちらは塗装を終えたブレーキ。

はみ出すことなく上手く塗装する事が出来ました。

ただ、ガンメタルがなかなか乗ってくれませんでした。少し薄めすぎたのかも知れません。

今日の最後の作業は先日やり残していたアンダーパネルのメタルック貼り。

メタルックは非常に薄いので、破かないで貼るのは難しいです。

少しずつ綿棒でならして貼ります。

一度失敗しましたが、貼り直す事でようやくアンダーパネルが完成しました。

エンジンやラジエターが乗ると、あまり見えないところですが、少しはリアルに見えると思います。

ここのところ、細かい塗装が続きましたが、塗り分けも後少しとなりました。

 

 

2005.02.16(水曜日)

今日でボディー以外の塗装を全て仕上げてしまいます。

今日の塗装は全て筆塗りです。

まずは、エンジンのギアボックスの塗装。

インストの指示通り、塗料を調合します。

フラットブラウンとガンメタルを3:2の割合で合わせます。

そして、はみ出さないように注意をしながら筆塗りで仕上げます。

これで、エンジンの塗装は完了です。

筆塗りでもある程度は綺麗に塗装できます。

この時代のマシンで、このパーツの塗装に手を焼いた人も居るかと思います。

私も随分泣かされました。

上手く塗装する方法は・・・ありません。

筆塗りで慎重に塗装するしかないでしょうね。

根気を入れて慎重にエナメル塗料で筆塗りすれば、意外に上手く塗装できるものです。難しいですが。

どんどん残っているパーツを塗装して行きます。

次は、ラジエターのジョイント部分。

エナメル塗料のメタリックブルーを筆塗りで仕上げました。

ステアリングも、すでに半ツヤ黒の塗装をしてましたので、その上から、ツヤ消し黒を塗装してステアリングの握る部分とそうでない部分を塗り分けました。

スイッチ部は、下地にラッカー塗料の白を塗ってから、ブルーと赤をエナメル塗料で塗装してあります。

しかし、この時代のF1マシンのステアリングは、ボタンが少なく、とてもシンプルですね。

以上で、細かい塗装は全て終了です。

ここまで来るのに結構時間がかかりました。

後は、ボディーの研ぎ出しを行い、裏側に半ツヤ黒を塗装すれば、いよいよ組み立てへと作業を進めて完成です。

あともう少しですね。

 

 

2005.02.17(木曜日)

今日は小物パーツを仕上げてしまいます。

まずは、ミラーから。

ミラー面は、いつものようにメタルックを貼り付けます。

ただ、今回使用するのはいつものメタルックではなく、アオシマのキットに付属されているメタルシールです。アオシマ製品を良く作る人はお馴染みのシールですね。

メタルックより若干分厚く、シワになりづらいのでミラー面などには最適です。

ミラー面の幅に合わせて、メタルシールを細く切ります。

そして、長さに合わせてミラー面にジャストフィットするサイズに切ります。

この作業はとても細かい作業になり、少々いらつきました。

が、上手く貼り付ける事が出来ました。

タミヤの最近のキットには、インレットマークが付属されているので、このような苦労はしないのですが、この当時のキットは付属されていません。

でも、アオシマのメタルシールを使う事で、タミヤのインレットマーク並みの質感が表現できました。

続いては、これまた面倒なシートベルトの組み立てです。

先日、シートにモールドされたシートベルトを削り取っておきましたんで、その上からモデラーズのシートベルトセットを貼り付けます。

モデラーズのシートベルトセットは、作製するのはとても肩が凝る細かい作業で疲れますが、仕上がりはとてもリアルになります。

今日はあまり時間が取れなかったのでこれだけの作業です。

でも、今日の作業でパーツは全て完成しました。あとは組み立てるだけです。

明日以降にボディーの研ぎ出しをして組み立てに進めればと思います。

 

 

2005.02.19(土曜日)

だいぶクリアーが乾いたので、研ぎ出しを行います。

本当は、もう少し乾燥させた方が良いかも知れませんが、クリアー塗装してから5日以上経っていますので、作業を進めます。

F1マシンの場合、フラットの面がほとんど無く、研ぎ出しが難しいです。

いつものように、#2000のペーパーでクリアー層を平滑に整えていきます。

写真のように、艶が消えれば良いでしょう。

それでは、艶を出していきます。

今回使用するのは、写真の4種類のコンパウンド。

小さいパーツや曲面にペーパーを当てられなかった箇所が多かったので、綿棒とグンゼ産業(現クレオス)のコンパウンドを駆使して艶を出していきます。

最初はタミヤの粗目でクリアー層を荒削りし、続いてグンゼのコンパウンドで平滑にし、次にタミヤの細目で整え、最後にタミヤの仕上げ目で艶を出し、フィニッシュします。

言葉で書くとこの手順で簡単な表現にしかならない訳ですが、自分が納得の行くまで何度も根気を入れて磨いていきます。

写真のように、これくら写り込めばOKでしょう。

ただ、ソリッドカラー(メタリックカラーでない単調色)の場合、艶が分かりづらいのが残念です。

そして、4時間以上かけて作業は終了。

多少、コンパウンド掛けが甘いところもありますが、こんなもんでしょう。あまりやりすぎると、カドが出てしまうのでほどほどに終了します。

続いては、セミグロスブラックの塗り分けを行います。

私はF1マシンを作る時、磨きだしが終了した後のセミグロスブラックの塗装は全てエナメル塗料を用いて筆塗りで行います。

理由は、はみ出しても容易に拭き取る事が出来るからです。

写真のように、きちんとマスキングして筆塗りしても、エアブラシで吹き付けなくとも案外綺麗に塗装する事が出来ます。

モノコックの塗装も、特にマスキングせず、豪快に筆塗りで塗装を行います。

もちろん、はみ出したりしますが大丈夫です。

エナメル溶剤を含ませた綿棒ではみ出した箇所を拭き取っていけば、ご覧の通り、綺麗に仕上げる事が出来ます。

エナメル塗料は乾燥するのが遅いので、その分筆ムラにもならないと言う性質があります。

セミグロスブラックは、いわゆる黒なので、ムラもあまり気にならないので、マスキングして苦労するよりはこの方が簡単に綺麗に仕上がります。

そして全てのパーツに、残りの塗装を施しました。

これで、塗装は完成です。

後は組み立てるだけですね。

一晩放置して、明日はいよいよ組み立てに進んでいきたいと思います。

組み立てはあっと言う間なので、あと一日あれば完成できると思います。