フェラーリ F2007 製作記3
2009.11.16(月曜日)
今日もカーボンデカール貼りの続きです。
今後しばらくはカーボンデカールとの格闘が続きます。 カルトグラフ社製のカーボンデカールは、馴染みやすく扱いやすいのですが、デカール軟化剤を付けすぎるとすぐに縮れてしまいます。モデラーズのデカールフィットは強力すぎてすぐに溶け出してしまうので注意が必要です。 さて、フロントウイングにカーボンデカールを貼ってキット付属のシルバーのラインデカールを貼り付けました。先端の丸味を帯びた部分に細長いカーボンデカールを貼るのは至難の業です。とても時間がかかりました。 ちょっと曲がって貼ってしまいましたが乾いた頃には修正が効きません。このまま目をつぶることにします。 |
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カーボンデカールは型紙がないので非常に労力を費やします。寸法をおおよそ測って切り出ししての貼り付けなので、考えながら作業を進めなければなりません。
まして、綾織りパターンのカーボンデカールは、90°回転させるとパターンが合わなくなってしまいます。その辺を計算して上手く貼り合わせラインが気にならないように貼っていかなければなりません。しばらく忍耐力勝負です。 さて、写真はちょんまげオンボードカメラ。カーナンバー6のキミ・ライコネン仕様なので、カーボンデカールを貼り付けてから蛍光イエローのデカールを貼り付けました。キットでは最下部のイエローデカールが再現されていませんので、一応モデラーズのカラーデカール、蛍光イエローを切り出して貼り付けました。多少色味が違いますがこれで良しとします。 |
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小物の空力パーツにも部分的にカーボン地が見えています。
こういうところにもきっちりとカーボンデカールを貼っていきます。 フロントウイング同様、先端が丸い部分に細長いデカールを貼らなければならないので大変な作業です。 |
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リアウイング翌端板内側にもカーボンデカールを貼ります。
翌端板は平べったい板なので、型紙を起こすのは容易です。 単純に翌端板の周りを鉛筆でなぞってできあがり。 あとは線よりほんの少し内側を切り出せばカーボンデカールの完成です。 |
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翌端板には持ち手を付けているので、これを外さないようにカーボンデカールを貼ることにします。
よって、デカールを2分割にしました。 翌端板は平べったいと言ってもスリットとか入っているので貼るのは難しく、デカール軟化剤を使用しつつ慎重に貼り付けていきます。 |
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全て貼り付けたらこんな感じ。
上手く合わせてあげれば、カーボンデカールの合わせ目は分かりづらくなります。 今日の作業はここまで。これだけしかカーボンデカールを貼っていないのに3時間以上もかかりました。 せめて型紙だけでも付いていれば、もっと効率が上がるのですが。 明日以降も同様な作業が続きます。まだまだ道のりは長いです。 |
2009.11.18(水曜日)
今日もカーボンデカール貼り。
地味な作業が続きます。 今日はボディー下部のカーボン地の再現です。 F2007はノーズから後方にかけてカーボンが見えています。これ再現していくわけですが、複雑な曲線にカーボンデカールを貼っていくのは非常に難しい作業になります。 どうやって貼ろうか色々と考えましたが、まず、細く切ったマスキングテープを貼って、カーボンデカールのガイドラインとします。 |
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あとはひたすらカーボンデカールを貼っていきます。
一枚で貼ろうと思っても当然無理なので、いくつかに分割して合わせ目に注意しながら貼っていきます。 貼り終わってから、良く切れるデザインナイフで先ほどのマスキングテープを目印に、テープの縁をカットしていきます。 あとは、マスキングテープを剥がしてあげると綺麗な境界線が出来る訳です。 |
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写真はノーズコーン付近から後方にかけて。
実車がどのようになっているか分かりませんが、おそらくこんな感じだろう推測しながら貼ってみました。 綺麗に貼ろうと思えば思うほど皺になって汚くなってしまいます。非常に難しいです。私の技量ではこれが限界です。 この部分だけで、相当の時間がかかりました。これだけの作業で時間となってしまいました。 まだまだ同じ作業が続きます。 |
2009.11.19(木曜日)
カーボン地の表現、まだまだ続きます。
昨日はバージボード周辺カーボンデカールを貼り付けました。 バージボードの裏側は基本的にはカーボンデカールを貼りました。 この一つのパーツに一日を費やしました。 なかなか骨が折れる作業です。 |
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そして今日も同様の作業。
今日はエグゾストノートパイプ、いわゆる上方排気周辺のカーボン再現を行いたいと思います。 90年代のF1マシンはシャシーの後方、アンダートレーの下側から排気するのが主流でしたが、このころのマシンはエンジンの上から排ガスを排出するのが増え始めました。今に至っては全てのマシンが上方排気を採用しています。 ここは資料をよく見るとカーボン地のように見えますのでカーボンデカールを貼りますが、今までと質感が違うので目が細かいカーボンデカールを貼りたいと思います。 カーボンデカールを貼る箇所をマスキング。その上からカーボンデカールを貼り、デカールが動かなくなったらマスキングテープをガイドラインにして切り込みを入れていきます。 |
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後は、マスキングテープを剥がすと綺麗な境界線を作ることが出来ます。
ここは細かいフィンが集中しているのでかなり貼るのに苦労しました。 綺麗にはれなかったところはクレオスの黒鉄色でタッチアップを施します。 |
2009.11.21(土曜日)
今日の作業はカーボンデカール貼り。ここ1週間同じ作業を繰り返しています。
エグゾストノートパイプの後方は、途中から質感の違うカーボンパターンになっていますので、デカールも変えてみました。 |
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このブリヂストンのロゴがある空力パーツにもカーボン地が見えるので、デカールを貼りました。
このカウルの裏側は全てカーボン地になっているようなので、同じくカーボンデカールを貼っていきます。 |
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裏側はこんな感じ。
型を取りながらカーボンデカールを貼っていくので、これまた骨が折れる作業。 苦労して貼っても、この裏側はあまり見ることがないので黒で塗装しておしまいでも良いでしょう。 |
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ただ、横からははっきりとわかるので、やはり貼らないと駄目みたいですね。
この辺は、自己満足の世界なので、自分でどの程度再現したいかによると思います。 それにしても、疲れました。 |
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最後にエンジンカウルの裏側に付く空力パーツにも出カーボンデカールを貼りました。
これで一応ボディー関係のカーボンデカール貼り終了です。 とは言っても、サスペンション、アンダーフロアーにもカーボンデカールを貼らないといけないので、まだまだ同じ作業は続きますが。 とりあえず一端これで打ち切り、次回はクリアーを塗装したいと思います。 |
2009.11.22(日曜日)
カーボンデカールを貼り、一晩乾燥させましたので今日はクリアー塗装へと進めていきたいと思います。
今回使用するのは前回FIAT500を作成したときに良い感触だったフィニッシャーズのウレタンクリアーを使用したいと思います。 乾燥は3日間あれば確実に固まるので優れものです。それでいて透明感は高いですし、塗幕も硬い。 今までデカールを貼ってきた全てのパーツにウレタンクリアーを塗装します。 |
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そして塗装を終えた直後の写真。
結構綺麗に塗装することが出来ましたが、写真ではあまり伝わりませんね。 多少埃が付着してしまいましたが、その辺はクリアー塗装の逃れられないトラブルだと割り切り、我慢します。 |
2009.12.15(火曜日)
前回の作業からだいぶ間があいちゃいました。
今日から少しずつ研ぎ出しを行っていきたいと思います。 いつものように#2000のペーパーで全体を平らにならしていきます。 まずは手始めにノーズコーンから。 ここはデカールが密集しているのでかなり凸凹が激しいです。 |
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ある程度平らになったら、いつものようにタミヤコンパウンド粗目、細目、仕上げ目の純にかけていきます。
ウレタンクリアーは塗膜が硬いのでそれぞれ2回ずつ、合計6回コンパウンドをかけるがの、最近の私の手法です。かなり時間と労力が費やされますが気長に行っていきます。 写真はだいたい完了したところ。F1マシンの場合、綺麗にコンパウンドをかけるのにこしたことはないのですが研ぎ出しづらいので全部が鏡面仕上げにならなくとも良いと思います。 この調子で他の部分も行っていきます。 |
2009.12.18(金曜日)
ここ2〜3日、ずっとコンパウンドがけを行っていました。
そしてやっと完成しました。 下地が出ないように気を付けながら行いました。今回の塗装はツーコートでフェラーリレッドを再現しているので、タッチアップが非常に難しいです。 |
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ま、だいたいこんなところで良いのではないでしょうか。
コンパウンドをかけづらいところは、クリアー吹きっぱなしのままにしてあります。 これでボディー関係はほぼ終わりました。 明日からは足回り関係の製作に入っていきます。 しばらく地味な作業が続きます。 |
2010.01.07(木曜日)
またしばらくあいてしまいました。
新年一発目のF2007の製作です。昨日までF430の製作を急ピッチで行っていました。 早速製作再開。まずはディフューザーパーツの接着。継ぎ目が分からなくなるようにパテを盛ってヤスリを当てます。 本来ならここはスキッドブロックの板の表現をしなければならないのですが、今回はシャシー色(つや消しブラック)を塗装して終わりにすることにします。あまり裏を見ることはしませんし、板の表現が面倒だったので。 |
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この他にも、つや消しブラックを塗装するパーツの下地処理を一気に行いました。
この後、塗装を行うことにします。 |
2010.01.12(火曜日)
前回塗装しました足回りパーツの仮組みを行いました。
クリアーの厚みで填らなくなったところは、ヤスリなどを当てて調整します。 そして、なかなか良い感じに収まりました。 今回のフジミのキットはパーツの合いも良いですし、設計もしっかりしています。調整不要でビシッと決まるので楽です。 さて、このまま接着をしても良いのですがパッと見物足りないです。やはり近代F1の足回りといえばカーボン地がむき出しになっています。それをこれから再現していこうと思います。 |
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今回足回りパーツのカーボン地の再現には、フジミ製のカーボンBを使用します。
1/20スケールの足回り表現に最適です。 ただ、値段が1200円もするのがお手軽感を損ねています。ボディーにもカーボンデカールを使用したので、今回で2枚目の使用になります。 |
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さて、型紙の作成ですが、サスペンションアーム類は平べったいのでそのまま重ねて型をを描いていきます。このとき、先が丸まった鉛筆を使用すれば、輪郭よりも外側に型を取ることが出来ます。
注意しなければならないので、表側にカーボンデカールを貼る場合、パーツをひっくり返して型を取らなければならい事。向きには十分注意しましょう。 |
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そしてハサミで切り出し、貼り付けてみました。
曲面にはデカール軟化剤が有効なので、デカールを溶かしながら密着させていきます。 こんな感じに仕上がりました。 あとは裏側にもカーボンデカールを貼ります。同様にして型を書いて切り出し貼り付けます。裏側の場合、表側にデカールが回らないように一回り小さく切り出すのがポイントです。 同様にして少しずつカーボン地表現を行っていきます。 |
2010.01.17(日曜日)
しばらくの間、ずっとカーボン地の再現を行っていました。
ボディーの時もそうでしたが、かなり地味な作業が続くので、非常に疲れます。 ちょっと一息に、タイヤの仕上げを行いたいと思います。 タイヤには、ブリヂストンのマークを表現するのですが、今回はデカールを使用しないで、タミヤのF60に付属されたステンシルを使用したいと思います。 |
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使い方は簡単。タイヤの表面に合わせて固定し、エアブラシで塗装するだけ。塗料は隠蔽力の強いガイアカラーのホワイトを吹き付けました。
エアブラシの塗料の量をかなり絞って少しずつ出るように調整します。 ローテーション方向がありますので、マスキングテープで不要なところは塞いで吹き付けます。タイヤの反対側は逆のローテーションになるので注意が必要です。また、左右のタイヤは回転方向が違うので注意しましょう。 ただ、吹き付けてから思ったのですが実際のタイヤのマークは吹きつけではないので、キットのロゴを素直に使った方がリアルかもしれません。 |
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ホイールにデカールを貼ってクリアー塗装した状態でしたが、よくよく考えたらホイールはシルバーのようです。
先日、パソコンのデータが吹っ飛んでしまい、その時にF2007関係の資料も全て喪失してしまいました。 で、実車がどのようになっているのか良くわかりませんが、とりあえずデカールを貼った箇所はマスキングしてシルバーを吹き付けることにします。 |
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マスキングしたところにシルバーをタッチアップして誤魔化してみました。
あまり綺麗な仕上がりとはいえませんが、ホイールカバーが取り付けられるので、今回はこれで行きたいと思います。 もう少し良くリサーチしておけばと後悔です。 |