フェラーリ F2007 製作記4

 

2010.01.19(火曜日)

さて、カーボン地の表現はまだまだ続きます。

シャシーにもカーボン地を施します。

モノコック下に施したカーボン地と同じデカールを貼り付けました。

アンダーパネル後方は比較的貼る面積がでかいので時間をかけて慎重になり付けました。

この辺の細かなパーツにもデカールを貼り付けます。

空力パーツになっているので、形状も複雑。

カーボンパターンが狂わないように貼り付けます。

ここまできて、いよいよ大詰めです。

 

 

2010.01.24(日曜日)

毎日少しずつカーボンデカール貼りを続けます。

こちらのパーツはギアボックス上面のパーツ。

形状が複雑に入り組んでいて、貼るのにかなり手こずりました。

パネルラインごとに細かく分けてカーボンパターンが同じになるように貼り付けます。

リアウイングステーの部分は、違うパターンのカーボンデカールを施しました。

このパーツだけで5時間はかかりました。

続いてはブレーキ。

タイヤを固定したときに見える部分だけカーボンデカールを貼り付けることにします。

フロントのブレーキに付属するフィンをあらかじめ接着してしまったので、デカールを貼るのに苦労しました。ここはパーツを接着する前にカーボンデカールを貼った方が簡単です。

毎日少しずつデカールを貼ってきましたが、やっと全てのパーツにカーボンデカールを貼ることが出来ました。

恐るべし近代F1マシンですね。ほとんどのパーツにカーボンデカールを貼り付けました。

この作業が報われるでしょうか。

デカール保護のために、ラッカー系のクリアーを吹き付けておきます。

 

 

2010.01.30(土曜日)

カーボンデカールを貼り終えましたので、あとは組み立てるだけです。

その前に、細かい塗装などを済ませてしまいます。

ステアリングは細かいスイッチがたくさんです。

塗料は前回紹介したシタデル製を使用しました。水性で乾きが早いですし、なんと言っても隠蔽力が高いです。黒の上からは発色が悪い明るい色でもそのまま塗ることが出来ます。

なるべくはみ出さないように注意しましたが、少し汚くなってしまいました。

ステアリングにもカーボンデカールを貼り付けました。

続いてはラジエターの固定です。

仮組みの段階で固定方法を確認しておきましたので、上手く取り付けることが出来ました。

スライドして上手くかみ合うところで瞬間接着剤を使って固定です。

位置を決めるのに少々コツが必要です。

取り付けると、ボディー側からはこんな感じに覗くことが出来ます。

無ければ無いで問題ありませんが、後ろ側から覗けばチラリと見えますので、良いアクセントになります。

さて、パーツの組み上げ前の最後の作業。

シートベルトの作成です。いつものようにモデラーズ製のシートベルトセットを使用します。

ただ、キットのシートには不自然な丸い穴が二つポッカリ空いています。初めはなぜ空いているのか不思議でしたが、ドライバーのシートを取り付けるための穴のようです。

実際写真のようにドライバーの体型に型どりをしたシートをモノコックに固定します。よって、シートを取り付ける前の状態をフジミは再現していたということになります。

昔、スタートで多重クラッシュが起こってしまい赤旗再スタートというレギュレーションがあったときは、クラッシュしたマシンからシートを持ってピットに急いで戻るといった光景を良く目にしました。

今回のキットのシートは決して間違いではありません。

この上からドライバー専用のシートが取り付けられることになります。キットではドライバー専用のシートが再現されていないわけです。

パテを盛って穴を塞いでしまうのもいいかもしれませんが、今回私はキットのままの形状を生かし、シートベルトを取り付けることにします。

これで全てのパーツが完成しました。次回からはバシバシ組み上げていきます。

 

 

2010.01.31(日曜日)

今日はいよいよ最終回。

パーツをどんどん組み上げていきます。

F2007はとにかく細かい空力パーツがビッシリなので組立が非常に面倒です。

細かいパーツは接着しても取れやすいので慎重な作業が求められます。

基本的に瞬間接着剤とエポキシ接着剤の2種類で組み上げていきます。

わりとウレタンクリアーの上から直接瞬間接着剤を使用しても問題ありません。瞬時に位置を決めて強力に固定したい場合は瞬間接着剤が重宝します。ただし、失敗するリスクもありますので取扱いには十分必要です。

細かいパーツは瞬間接着剤の点付けで固定しました。一発勝負ですが、勝負が早いので逆に作業が捗ります。

タイヤもついて、だいぶF1マシンに近づいてきました。

フロントウイングも強力に固定したいところ。

じっくりと噛み合わせを吟味し、瞬間接着剤で固定しました。

ウイングが付くと、マシンの全景が見えてきました。

こうしてみると、本当に細かいパーツがたくさんあります。

よくこんな状態で走っていたなと感心します。

今回のキットは設計もしっかりしていますし、特段合いが悪いところもありません。気持ちよく組あがっていきます。

フロントホイールに、ホイールカバーを接着しました。

フロントのホイールカバーのフィンが路面に対して平行になるように接着します。

最後にリアウイング、ウイングの前のフィンを取り付けました。

こうして組みあがると、かなり複雑な形状のマシンです。

素人目からは、はたして全ての空力パーツが機能しているのか?疑問に思ったりもします。そんな風に考察できるところも、模型の醍醐味かもしれません。

これで完成です。

昨年の10月から製作を始めましたが、やっと完成することが出来ました。

近代F1マシンを久しぶりに作りましたが、カーボンパーツの多さに疲れました。

でもこうして完成すると、苦労してカーボンデカールを貼った甲斐がありました。

フロント側から。

フロントのタイヤがネガティブキャンバーになっています。

組んでこの状態ですからフジミの設計もなかなかです。

タイヤの白いラインも良いアクセントとなっております。

キットにマールボロデカールをただ貼り付けた、実際には存在しないなんちゃってマールボロ仕様。

こだわる方は、モナコGPか中国GPを意識して製作されてはいかがでしょうか。

こちらはリアから。

サスペンション一つ一つが空力パーツとして機能しているようです。

初めは貧弱に思えたサスペンションアームもこうして組みあがるとがっちりとしていて強度もあります。

これで製作記はおしまいです。

初めてのフジミF1を製作しましたが、このキットに関してはなかなか良いキットだと思います。ここまでしっかりと組み上げることが出来るとは思いませんでした。

全体的なパーツの合いも良好ですし。まとまりも非常に良いと思います。

最近のフジミはF1にかなり力を注いでいますからね。ファンにとっては大歓迎です。

近いうちに、またフジミのF1キットを作成したいと思います。

完成写真はこちらからご覧いただけます。