ニッサン キューブ 製作記2

 

2006.01.19(木曜日)

どんどん塗装を進めていきたいと思います。

今日はつや消しブラックの塗装を行います。

それぞれ細かいパーツの下地処理を地道にやっていましたが、アンテナパーツのパーティングラインを消そうとデザインナイフを当てたらポッキリ折れてしまいました。

どうもこのキューブのプラスチックは弱いようです。ヘッドレストの細い部分も折れてしまいましたし。

もともとオーバースケールだったので、アンテナを自作することにします。

何か良い素材がないか探してみたところ、テグスが細くて良さそうだったので使ってみることにします。

細い針金にしようかとも考えましたが、接着するときのことや柔軟性から考えるとこちらの方が良さそうです。

付け根になる部分はジャンクパーツから探してきました。

そして折れたアンテナパーツの先端の方を再利用し、0.4ミリのピンバイスを使って穴を開け、テグスを差し込みました。

なかなか良い感じになったと思います。

下に写っているのは1センチ方眼の入ったカッティングマットです。いかに小さいか分かって頂けると思います。

テグスの先端には瞬間接着剤を持ってみました。

これでも、若干オーバースケールのような気がしますが、キットの物より小さくなったので良しとします。

続いてはヘッドライトのクリアパーツ。

インストでは特別塗装指示がないのですが、キューブの特徴的な円形のヘッドライトにするには塗装しなければいけませんのでマスキングします。

円をマスキングするにはサークルカッターを使います。

このカッターがあると非常に便利です。

簡単に小さな円を切り出すことが出来ます。

中心は針を刺したので小さく切り出したマスキングテープでふさいでおきます。

実車は若干楕円形っぽいのですが、真円でも雰囲気がでるので大丈夫でしょう。

そしてクリアパーツに切り出したマスキングテープを貼って塗装に備えます。

もちろん、裏側は塗料が回ってはいけないのでクレオスのマスキングゾルを塗っておきます。

さて、室内のインパネ、ドアもつや消しブラックを塗装しなければならないのでマスキングします。

インパネはインストでは塗装指示がないのですが、カタログを見ると黒くした方が良さそうなので塗り分けてみます。

このマスキングもなかなか面倒です。

特に、凹んだ位置にマスキングするのは、テープが浮きやすいので大変です。こういうマスキングは作業を行ってからすぐに塗装しないと、マスキングテープが浮き上がってくるので注意が必要です。

全ての下地処理が完了したので塗装していきます。

このキットは意外につや消しブラックを塗装するパーツは少ないです。

すぐに塗装が終わりました。

自作のアンテナも塗装してみるとそれらしくなったと思います。

テグスとの接合部が若干違和感がありますが。

ヘッドライトもこんな感じに仕上がりました。

サークルカッターがあれば綺麗に塗り分けることが出来ました。なかなか良いアイテムです。

しかし、ちょっと真円はまずかったかな?今になって少し後悔です。

インパネもマスキングを剥がしてみました。

ちょっと画像が暗くなってしまいましたが、良い感じに仕上がりました。

ドア室内側の塗り分けもこんな感じ。

若干塗料がはみ出してしまいました。

でも、気にする程でも無いので後で少しタッチアップをしておけば大丈夫でしょう。

これで、内装・足回り関係の大まかな塗装は終わりです。

次回は組み立てていきたいと思います。

 

 

2006.01.20(金曜日)

今日は室内を仕上げていきたいと思います。

まずはデカールを貼ります。

ハンドルとメーターのデカールを貼りました。

メーターにはタミヤのエナメルクリアーたっぷりとたらし、ガラス風に仕立ててみました。なぜ、エナメルクリアーを使ったのかというと、ラッカー系のクリアーだとこれだけ使うとデカールが縮んでしまう恐れがあるからです。

エナメルクリアーはデカールに優しい分、乾燥が非常に遅いので完全に硬化するまでは注意が必要です。

続いては足回りを仕上げていきたいと思います。

まずはフロント。

パーツはこれだけ。非常に少ないです。

そしてリア。

リアのパーツもたったこれだけ。とてもシンプルです。

写真に写っているサスペンションパーツの真ん中が持ち手を付けていた後が残っていますが、完成後は見えなくなる部分なので気にすることはありません。

足回り関係のパーツは非常に少ないのでものの数分で組み上げることが出来ました。

若干フロントの蛇角がトーアウト気味のような気がしますが私はそれほど気にしません。気になる方は修正してみてください。

ところで、このニッサンのデカール。

足回りを組み上げる前に貼らないようにご注意下さい。

これを先に貼ってしまうと、タイヤをはめ込むときに指で押さえ剥がれてしまうことが良くあります。私はこれで何度失敗したことか。

クリアーで保護してあげれば問題ないのですが、クリアーを吹かないのであればこのデカールは最後に貼ることをお薦めします。

 

足回りが完成したので次は室内を組み上げていきます。

ヘッドレストは非常に弱かったので虫ピンに置き換えます。

適当な長さに切った虫ピンを刺します。

そしてシートに固定してみました。

虫ピンの金属感が出ていてなかなか良い感じになったと思います。

ピンバイスと虫ピンとそれをカットする道具さえあれば簡単に出来ますので試してみてはいかがでしょうか。

内側のドア、インパネを接着して室内は完成です。

ドアも、インパネも実車を忠実に再現されておりなかなか良い感じです。

特に自分で追加してあげることもないので素組みでもこの通り。

あらためてこのキットは良いと思いました。

室内の全景。

パーツ点数も少ないのにこれだけ表現されれば文句ないですね。

人によっては物足りないと思う方もいるかもしれませんが、素組みを基本とする私は大満足です。シートベルトの金具なんかを追加してあげるともっとリアルになると思います。私は今回、そこまでしませんが。

これで足回り、インテリアは完成。

あとはエクステリアを残すのみとなりました。

 

 

2006.01.21(土曜日)

リアのエンブレム下の方に付着した黒い汚れ。クリアー塗装中にエアブラシの内部から自然に出てきた汚れですが、これをどうにかして消すことが出来ないかやってみました。

#1500の耐水ペーパーで水を付けながら焦らずゆっくりと丁寧に磨いていきます。

そうすると、消すことに成功しました!

一気にモチベーション回復です。

何事もやってみないと分からないものですね。

気分が良くなったので、そのまま研ぎ出しに入りました。

研ぎ出しするにはまだちょっと早すぎるかもしれませんがクレオスのスーパークリアーUは乾燥が比較的早いので研ぎ出しても大丈夫でした。

いつものように時間をかけてタミヤの#2000フィニッシングペーパーで全体をくまなくペーパーがけします。

その後は、これまたいつものようにタミヤのコンパウンドで研ぎ出していきます。今回使用したコンパウンドは、もう既に売られていない昔の150円のタイプです。

コンパウンドがけは一生懸命何度も何度も磨いていきます。

ある程度磨き終わったら、綺麗な布でコンパウンドが無くなるまで乾拭きし表面をチェックします。この綺麗な布で乾拭きするのが重要です。この布は、柔らかい物を使うのがベストですが、私は古着のTシャツで行っています。

だいたい一通りコンパウンドがけが終わりましたが、まだまだ不十分です。かなり時間をかけて研ぎ出しましたが、納得のいくような鏡面になかなかなってくれません。ボディーの複雑な形状もコンパウンドがけの邪魔になっています。

明日も同じ作業を繰り返します。

 

 

2006.01.22(日曜日)

今日も引き続き時間をかけて自分が納得のいくまでコンパウンドをかけていきます。

ボンネット、ルーフはコンパウンドがかけやすいのですが、サイド、フロント回り、リアゲート周辺は非常にかけづらいです。

本当はもっと綺麗にコンパウンドがけをしたかったのですが、ある程度で妥協しました。コンパウンドをかければかけるほど深みにはまるというか・・・

最後にタミヤのコンパウンド、仕上げ目で全体を研ぎ出してフィニッシュです。ボンネットとルールは綺麗なツヤを出すことが出来ました。

深みにはまるというのはこれ。至る所にカドをだしてしまいました。

クリアー層が薄かったのか、クリアーの乾きが不十分だったのか良く分かりません。

仕方がないので、本塗装で使った色でタッチアップしておきます。今回は少し多めに塗料を作っていたのでほぼ目立たず補修できました。

 

 

2006.01.23(月曜日)

今回のキューブではリア側のウインドウをプライバシーガラス風に表現してみたいと思います。

そこで昨年タミヤからリリースされた新色のTS−71スモークを試してみたいと思います。今までラッカー系でスモークらしいスモーク色がありませんでしたからね。タミヤのアクリルの物を使ったときは失敗しましたし。少し期待です。

例によって、ストローを使って小瓶に出しておくわけですが、出してすぐはガスが抜け切れていないのでしばらく放置しておきます。

ちなみに、スモークが濃すぎてはいけないのでタミヤのクリアーを3:1の割合くらいで加えておきます。

それではウインドウのマスキングを行います。

その前に、クリアーパーツは塗料をはじいてしまうと見栄えが悪くなってしまうので食器用の洗剤できちっと洗っておきます。今回はスモークを吹き付けるので特に念入りに洗います。

いつものようにトレーシングペーパーで型紙を起こしてからマスキングテープを切り出そうと思ったのですが、良くパーツを見てみると塗り分けラインのモールドががっちり入っております。ということは、そのままマスキングテープを貼ってデザインナイフで切り抜くことが可能なわけです。

これはフジミの配慮なのでしょうか?このようにモールドがきっちり入ってくれればマスキングも楽に出来ます。

新品の刃に変えたデザインナイフで力を入れずモールドに合わせて切り込みを入れていきます。

少しでも余計な力が入ってしまうと、オーバーランしてしまうのでご注意下さい。

ほんとモールドが深いとマスキングが楽ですね。今後もフジミのキットはこのような感じでウインドウパーツを作って頂きたいです。マスクシールが付かなくとも、これなら問題なしです。

この後つや消しブラックを吹き付けてからマスキングの部分を剥がしてスモークを吹き付けます。

ボディーも窓枠やルールのラインをマスキングします。実はボディー側のマスキングが非常に大変です。大方こちらの方に時間を取られました。

キューブは塗装も独特でAピラーの部分はブラックであったり、外にもブラックを塗り分けする箇所もあるので、カタログを良く見ながらマスキングしました。

マスキングが終わりましたらすぐに塗装を行います。

 

そして塗装が完了し、全て剥がしました。

大きくはみ出すところは無かったのですが、ルーフのラインが若干ギザギザだったり、窓枠の部分で塗料がうまく乗っていなかったりした箇所がありましたので、後ほど修正しておきます。

早速塗装したウインドウパーツを固定してみました。

雰囲気はなかなか良い感じです。

こちらはリア側。

タミヤのスモークは定着が良く、角度によっては内部が見えないのでほぼ自分のイメージ通りに吹き付けることが出来ました。写真では真っ黒に写っていますが、実際はもっと薄いスモークに仕上がっています。
運転席側の後部座席のウインドウにホコリが付着してしまいました。ちょっと残念です。

この塗料はなかなか使えると思います。今後プライバシーガラスを表現するときはこのスモークを使っていきたいと思います。

だいぶ車らしくなってきました。

完成まであと一息ですね。