フェラーリF355ベルリネッタ 製作記2

 

2004.11.17(水曜日)

今日は、足回り、内装のつや消し黒塗装と、ボディーにサーフェイサーを吹き付ける作業を行います。

まずは、つや消し黒を塗装するための下地処理から。

このキットは、基本的に、ボディー色、つや消し黒、シルバーの3種類がメインですので、このつや消し黒を塗装してしまえばほとんど塗装は完了です。

実車ならもっと塗り分けがあるのでしょうが、インスト通り進めるので、塗装が非常に楽です。

続いて、昨日途中になっていたボディーのスジ彫りを行います。

ある程度、スジが有る場合は深く掘り直せば良いのですが、パテを盛ってしまった箇所のスジ彫りは意外に大変です。

そこで、私は字消し板を使います。これは、文房具屋で売っている物です。色々なラインがあるので重宝します。

まず、使用したいラインを選び、そこに両面テープを貼り付けます。今回は直線なので字消し板の一番上を使用します。

そして、スジを掘りたい所に合わせます。

後は、この字消し板のラインに沿って虫ピンでスジを入れていきます。

このように、パテで埋まってしまったスジを復活させる事が出来ます。

ガイドになる物が無いと、綺麗にスジを掘り直すのは難しいですからね。

サーフェイサーを吹き付けるパーツの下地も完了しました。

今回はこれだけ。

ピンクの洗濯ばさみはサイドミラーなのでボディーと同色、黄色の洗濯ばさみはナンバープレートなので白を吹き付けます。

今日塗装するパーツの下地処理を全て終えたので、早速吹き付けていきます。

写真はクレオスの#33つや消し黒を吹き付け終わったところ。

今回は数が多いので時間がかかりました。

黒色整形色のパーツにつや消し黒を吹き付けても代わり映え無いと思われますが、ところがつや消し黒を塗装するのとしないのとでは全然違います。

このつや消し黒はパーツの食い付きも良いし、非常に良い塗料ですね。私は大好きです。

続いては、サーフェイサーを吹き付けます。

ボディーへのサーフェイサーは表も裏も塗装忘れの無いように全体に吹き付けます。

そして、吹きつけが終わったところですがまず前方からの写真。

このアングルからだと非常に良いですね。特にヒケや荒れているところもなく、プロポーションも良いです。

この写真を見る限りは完成が楽しみです。

さて、問題はパテを盛ったパーツの合わせ目部分。

うぅ〜んっ・・・全然ダメですね。非常に汚いです。こうなる事はサーフェイサーを吹き付ける前に分かっていたのですが、ヤスリ掛けばかりしていても面白くないのでまずサーフェイサーを吹き付けて状態を確認してみました。

やはり、ヤスリのかけ方が足りないですね。

明日は、またヤスリを当てて、サーフェイサーを吹き付けて、調子を見ていきます。

こちらは反対側。

右側と同様こちらもまだまだ整形が必要です。

ヒケている所も有ればデコボコしているところも有ります。

このように、サーフェイサーは、整形色の色調を整える他にボディーの状態を確認する上でも重要な役割を担っています。

今度は後ろ側。

ウインドウ周りはだいたい合わせ目ラインも消えてOKですが、リアのテールランプ上の部分。こちらもデコボコで全然ダメです。

ヤスリを相当かけなければ行けませんね。

綺麗なボディーラインが出るまで、ヤスリ掛け、サーフェイサー塗装を繰り返します。

一体、いつになったら綺麗に整うのでしょうか。

 

 

2004.11.18(木曜日)

ボディーを少しずつ加工しておりますが、なかなか進んだ感じになりません。

今日も結構時間をかけてヤスリを当てております。

そろそろあきてきたので他の作業をします。

シルバー塗装が必要なパーツを仕上げていきます。

まず、一番気になったのが跳ね馬のエンブレム。このキットでは別パーツになっているのですが、少々厚みがありました。だいたい半分以下の厚さにしようと思います。

プラ板の上に両面テープを貼り付け、その上に跳ね馬のエンブレムを削る側(裏側)が上になるように接着します。

次に、写真のように0.2ミリのプラ板を貼り付け、紙ヤスリで削っていきます。

このように、プラ板の厚さまでエンブレムを削れるという訳です。

エンブレムは薄くなったので、両面テープから剥がす時、エンブレムを折らないように注意して剥がします。

かなり折れやすくなってます。

そして、慎重に外したところ。

少々写真がぼけてしまっていますが、なかなか良い感じに薄くする事が出来ました。

本当は、エッチングパーツや、タミヤのフェラーリのキットに付いてくるインレットマークを流用すれば良いのですが、今回はキットのままでどれだけ綺麗に作れるかを試してみたいので、このように加工してみました。

これなら、違和感なく表現できるでしょう。

エンブレムの加工も終わりましたので、シルバーを吹き付けます。

今回も、下地としてツヤあり黒を最初に吹き付けておきます。

そして、乾燥してからシルバーを吹き付ける訳ですが、今回選んだ塗料は、クレオスのメッキシルバーです。

アルクラッドのクロームと迷った訳ですが、メッキシルバーにしてみました。こちらもなかなかの良い塗料です。

だいぶボディーも削り治しました。でも、あまりはかどった感じがしません。

明日、サーフェイサーを吹き付けて、再度おかしいところを見つけ出し、ヤスリ掛けそして表面を仕上げていきたいと思います。

それと私の場合、ボディーを塗装して、乾燥待ちの時間を利用して足回りを製作するというパーターンを今までしてきた訳ですが、このキットに関しては足回りを先に組んでから、ボディーの塗装をしようと思います。これは、北澤さんから足回りを先に組んでからホイルベースを調整した方が簡単ですとアドバイスを頂きました。そのとおりにしていこうと思います。

 

 

2004.11.19(金曜日)

今日は足回りを中心に作業を行います。

ボディー整形と平行で作業を進めます。

まず、ブレーキディスクにタミヤのエナメル塗料、つや消し黒をブレーキパッドに筆塗りします。

慎重に塗れば、筆塗りでも意外に上手く塗装できます。

続いては、スピードメーターのデカールを貼ります。

と、思ったのですが、スピードメーターのパーツが突モールドになっており、このままデカールを貼りますと、定着しません。

よって、瞬間接着剤を突モールドに流し込んで固めます。

しかし、予想以上に接着剤を流し込みすぎたので、今日の作業中には固まってくれませんでした。

この続きは明日行います。

さて、足回りを組んでいきます。

まず、フロント部の足回りパーツ。

非常に少ないです。

そして組み上げて、タイヤを取り付けたところ。

パーツが少ないのに意外にリアルに仕上がりました。

また、パーツの合いも良好です。

心配された、タイロッドの長さですが、これくらいであれば私の許容範囲内なので特に修正しません。

私が修正すると、逆に変になってしまうのでこのままでいきます。

続いて、リアのパーツ。

フロント同様パーツ数は少ないです。

写真では、ブレーキディスクを撮し忘れておりますが。

そして、完成図。

リアもあまり見えない箇所ですので、これぐらい表現されていれば問題ないでしょう。

フロントとリアの組上がったサスペンションをシャシーに固定してみました。

このキットは、パーツの合いが非常に良好です。

パーツ数が少ないのに、これだけ表現されればフジミの技術もなかなかですね。

リアルさを追求すれば、パーツ数も多くなりますが、パーツの数を抑えていかに実車に近づけるかも、模型メーカーに要求される要素ですね。この辺の事は、フジミのキットは素晴らしいと思います。

地面に設置させてみました。

片輪が浮く事もなく、ピッタリ設置しました。

車高も低いですし、なかなか良いキットだと思いますね。シャシーに関しての話ですが。

ボディーをかぶせてみました。

さて、これからは、ホイールベースが有っているか、確認していきます。

このキットの問題となる部分です。

ボディーとシャシーがホイルアーチが合っていなければ、ヤスリをかけて修正していきます。

この辺は、北澤さんからのアドバイスです。

確かに、ボディー側を修正してあげる方が楽ですね。

さて、修正前の写真です。

4輪とも、微妙にホイールのセンターと、ホイルアーチが合っておりません。

特に、右側の車輪が大きくずれています。

分かりやすいように、写真を加工しておりますが、ほぼ、この白で表したラインの通りです。

これを、ホイルアーチとホイールの隙間が均等になるようにヤスリを当てて、調整していきます。

今回使用したのは、#180の非常に粗いヤスリです。

何度も何度も、ボディーとシャシーを合わせながら調整していきます。

#180のヤスリを使用すると、サクサクと削れるので、ボディーをさっくり削りたい時は粗いヤスリを使用します。

時間をかけて調整してみました。

厳しくチェックすると、まだかな?と思える部分もありますが、自分的にはだいぶ手をかけて修正したので、これで良しとします。

妥協するという事も大事ですからね。

また、自分のいい加減さが出てしまいました。

ボディーの大まかな修正が完了したので、再度サーフェイサーを吹き付けました。

サイドのエアインテークの加工ですが、だいぶ見られるようになりました。

あともう一歩と言ったところでしょうか。

 

 

2004.11.20(土曜日)

納得が行くまでボディーを整形しておきます。

今日はボディーの整形だけに集中して作業を進めます。

地味な作業ではありますが時間をかけて丁寧にヤスリを当てていきます。

だいたい良いかな?と思ったところでサーフェイサーを吹いてみます。

写真はサーフェイサーを吹き終わったところです。

ここまで来るのに3時間以上かかっております。

さぁ、ボディーの仕上がり具合をチェックしていきます。

まずは左側のエアインテークの部分。

かなり綺麗になりました。

このままでもOKしたいところですが、もうちょっと整形しようと思います。

95%OKと言ったところでしょうか。

続いて、右側。

こちらもだいたいOKですね。

でも、まだ自分的に気に入らない箇所がありますので、もう少しヤスリを当てて整形する事にします。

リア周りもほぼOKですね。

後少しヤスリを当てて、サーフェイサーを吹いたら完成としたいと思います。

整形が完了したら、ベースホワイトを吹き付けて本塗装へと入っていきます。

今回のボディー色は、やはりフェラーリですので赤色にしようと思います。

クレオスのスーパーイタリアンレッドなんか良いかも知れませんね。一応、この色を予定しております。

ボディー整形のあきた時に、内装を少し組み立ててみました。

シフトノブをクレオスのメッキシルバーで塗装した訳ですが、なかなか良い感じですね。ただ、この色、クレオスで現在数ヶ月もの間在庫切れだそうです。模型店で見かけたら購入していた方が良さそうです。

今日の作業はこれだけ。時間はかかっているものの、作業が捗った感じが全然しませんね。

でも、この作業も後少しです。