フェラーリF355ベルリネッタ 製作記3
2004.11.21(日曜日)
昨日やり残していた内装を完成させます。
スピードメーターの凹んだ箇所に瞬間接着剤を持っていた訳ですが、完全に硬化しましたので整形してデカールを貼ります。 また、ステアリングの中央部にもフェラーリの跳ね馬のエンブレムを貼り付けます。 |
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そして、内装と合体させました。
これで内装は完成です。 なかなか良い雰囲気ですね。 ただ、スピードメーターが奥まった箇所にあるので、完成後はあまり見えないのが残念ですが、仕様なので仕方がないですね。 |
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別アングルから。
実車はこんなにシンプルではないと思いますが、私はあまりこだわらないので、これでも十分だと思います。 ちなみにシートの裏ですが、本来であればパテを盛って整形するところですが完成後、見えなくなるのでシートの裏にはパテを盛っておりません。またしても手を抜いてしまいました。 |
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さて、ボディーの整形ですが内装に取りかかる前からいじっておりました。
今日はいよいよ仕上げです。 サーフェイサーを吹き付けた後、気になっていたところを#400のペーパーで再度整えます。 昨日の段階でほぼ完成だったので、今日は軽く表面を整えるぐらいにとどめました。そして、最後の状態チェックの上でサーフェイサーを吹き付けます。 |
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そして、吹きつけ終わったところ。
エアインテークも綺麗に仕上がりました。 自分的にはこれでOKです。 細かい事を言えば、もっとヤスリを当てればいいのですが私はこれで十分だと思います。 これで下地処理完成です。一晩置いて明日はサーフェイサーのベースホワイトを吹く事にします。やっと塗装へと行けそうですね。ここまで来るのに非常に長かった。 |
2004.11.22(月曜日)
今日はベースホワイトを吹き付けます。その前に、ボディーを塗装しやすくするためにペットボトルで固定します。
なぜ、ベースホワイトを吹き付けるかは、ボディー色のレッドは、下地の色に影響されるからです。 今のグレーサーフェイサーのままレッドを吹き付けてしまうと、どんよりと暗い感じのレッドになってしまいます。 下地を白に統一する事によって発色が良くなるのです。 下地の色に影響される、赤、青、黄色等明るい色は下地を白にします。 |
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そして、吹き付けたところ。
注意としては、色むらの無いよう均等にホワイトサーフェイサーを吹き付けること。 レッドは特に下地の色が均等でないと、綺麗に発色してくれません。ムラになってしまうとそこのところだけ、どす黒い色になってしまうので要注意です。 一晩置いて、明日はいよいよ本塗装に入ります。予定していたとおり、クレオスの#158スーパーイタリアンレッドを吹き付けます。この色は使った事がないのでどうでしょうね。 でも、イタリアンという名前だけあって、フェラーリの車に合うでしょう。 |
2004.11.23(火曜日)
さて、本塗装を行おうとボディーの最終チェックをしていて思わぬミスに気づきました。
Aピラーのスジ彫りが付け根の方に向かって細くなっていました。これは、無理矢理ドアのスジ彫りに合わせたため斜めになった訳です。 実際には、Aピラーは平行で写真のように絞り込まれる事はありません。 ですので、修正する事にしました。 また、遠回りすることになりました。 |
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こちらは左側。
分かりやすいように青い線を引いてみました。 実際はこの2本の線が平行でなければなりません。 これを、タミヤのラッカーパテを盛ってスジを一度埋めてしまいます。 |
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ラッカーパテは、普通に持っても定着しないので、ある程度持ってから指で押しつぶすように定着させます。
せっかく真っ白な状態だったのに、またサーフェイサーを吹かなければなりません。自業自得とは言えこんな補修、したくないですね。 初めからきちんとスジが入っていれば、こんな事にならなかったのに・・・と、愚痴ってみます。 このまま乾燥するまでしばらく放置します。 |
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パテがある程度乾いたら、今度はフラットになるように#400のヤスリを当てます。
削りすぎないように、そして、ほかのところを傷つけないように慎重に行います。 写真は、整形が完了したところ。 |
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続いて、新しいスジを掘り直します。
まっすぐにスジを入れるには、フリーハンドだとなかなか上手く行きません。 そこで、私は字消し板を利用して、スジを掘ります。 このとき、両面テープで固定しておくとずれないので便利です。 |
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スジ彫りには、ピンバイスに虫ピンを差し込んだ物を使用します。
そして、スジを掘り直したところ。 この後、サーフェイサーを吹き付けます。 |
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グレーのサーフェイサーを吹き付けようと思いましたが、補修箇所がごく一部だったので、直接白のホワイトサーフェイサーを吹き付ける事にしました。
結果は、色むらも目立たず、良い感じに仕上がりました。本当は、グレーのサーフェイサーを吹いた後、ホワイトサーフェイサーを吹けばいいのですが。ムラにならなければ、グレーを省いても良いみたいです。 1番最初の写真と見比べて頂ければ、きちんと修正された事が分かります。 ただ、右と左とでは太さが違ってしまいました・・・ま、同時に見えないのでこれで良しとします。再び修正する気力が無くなりました。 |
2004.11.24(水曜日)
今日はいよいよ本塗装に入ります。予告してあったとおりクレオスの#158スーパーイタリアンレッドを使用します。
まず、塗料を薄めます。原液のままだとエアブラシでは使用できませんのでレベリング薄め液で1:1の割合で薄めます。 クレオスの塗料ですと、だいたいこの割合で薄めてあげればエアブラシで吹き付ける時は丁度良いです。 また、ボディー色に使用する塗料は、かならずレベリング薄め液を使用します。 光沢を出したい時にはこの薄め液は必須です。 |
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そして吹き付けたところ。
ムラにならないように気を付けながら吹き付けます。 また、サイドミラーとの色合いに違いが出ないよう注意しながら吹き付けました。 このスーパーイタリアンレッドを使用するのは初めてだったのですが、なかなか良い塗料ですね。タミヤのブライトレッドに似ているような感じがしました。フォーミュラーカーでF310以降のマシンに使用しても合うと思います。 |
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さて、明日はデカールでも貼ろうと思っておりますが、一つ問題が。
箱絵には、両サイドに跳ね馬のマークが描かれているのですが、キットのデカールを見ても、その跳ね馬がありません。実車にも基本的に跳ね馬のマークは付いているようです。 このデカールがあるのと無いのとでは、イメージが違ってきます。もちろん、有った方が良いのは言うまでもありません。 なぜ、デカールが付いていないのでしょうか。たのみますよ、フジミさん・・・ 仕方がないのでデカール無しで行きます。 |
2004.11.27(土曜日)
今日はクリアーの塗装を行いますが、実は昨日、クリアーを吹く前にデカールを貼らなくてはならなかったので、デカールを貼っておきました。
よって、この写真は昨日の物です。 このキットは、デカールが少ないので貼り付けるのは非常に楽です。 フロントの跳ね馬のマークを貼り付ける箇所は、凹モールドになっていたので、貼るのに苦労しました。ここは、パテを盛って平らにしておく方が良いみたいです。 私は修正しませんでした。 |
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リヤのフェラーリのマーク。
ここは、キットのままだとフェラーリロゴがモールドされているので、デカールを貼る場合は削り取っておいた方がよいでしょう。私は削り取りました。 突モールドに黒で塗る自信のある方は、デカールを貼るよりリアルに仕上がるかも知れません。 |
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そして、残りのナンバープレート、ホイールにデカールを貼り付けて終了です。これで一晩放置します。
ここまでが、昨日の作業です。 それでは、いよいよクリアーの塗装に進んでいきます。 |
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いつものように、私は3回に分けてクリアー塗装を行います。
今回は、レーシングカーのようにデカールが多くないので、2時間おきにクリアーを吹き付ける事にします。 そして、写真は1回目クリアーを吹き付けたところ。今回の塗料は、いつものようにクレオスのスーパークリアーUです。 1回目の吹きつけは、塗料面とクリアーが馴染む程度に薄く吹き付けます。 1回目では、まだ表面がザラザラしており光沢は出ておりません。 |
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1回目の吹きつけ後、2時間乾燥時間を取って2回目の吹きつけを行います。
2回目は、全体的に満遍なく吹き付けます。 この状態で、だいぶ光沢が出てきました。 さらに、2時間おいて、3回目の吹きつけを行います。 これは、いつも私が行うとおりですね。 |
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3回目の吹きつけは、たっぷりとクリアーが垂れる寸前まで吹き付けます。
3回目でかなり光沢が出てきました。 人によっては、クリアー塗装のやり方は様々ですが、一つの方法として、私のやり方を紹介しています。よって、これが正しいという訳ではありませんのでご了解ください。 この後、3日間くらい乾燥させて磨き出しへと入ります。 本当は、3日間くらいじゃ乾燥は十分ではないのですが、その辺を見計らって行っていきたいと思います。 |
2004.11.28(日曜日)
さて、表面に触れても大丈夫なくらいになったので、固定してあったペットボトルを取り外そうとしたら・・・
なんて言う事でしょう!天井がパッカリ割れてしまいました。 超強力型の粘着テープを使用したためです。こんな事になるなら、もっと安い粘着テープを買えばと後悔。 そんな事より、せっかくここまで塗装が済んだのにモチベーションが一気にダウン。 どうしましょうかね。とりあえず完成は1週間先に伸びるのは必至です。 |
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嘆いてばかりいても仕方がありません。
補修する事にします。 まず、瞬間接着剤たっぷりと塗りつけて乾燥を待ちます。 出来ればこんな補修なんかしたくはありませんね。 みなさんも、ボディーの固定には十分気を付けてくださいね。 |
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横から見た図。
このようにたっぷりと接着剤を付けたのではっきりと接着剤の存在が確認できます。 これだけ接着剤を付けたので、いくら瞬間とは言え乾燥するまで時間がかかります。 せっかく綺麗に塗装が終えたと思っていたのに残念です。 |
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乾燥するまでとりあえず、放置する事にします。
数日中には完成を予定していたのですが、これでさらに竣工が延びました。 裏からプラ板を当てた方が良いのかな?強度的に足りない場合はそうしなければなりませんね。 とりあえず、乾燥を待ってから判断しようと思います。 ステップワゴンを作った時と全く同じ状態になってしまいました。学習しろよ!と自分に言い聞かせました、、、。 |
2004.12.05(日曜日)
さて、今日は先日ルーフを割ってしまったので、その補修作業を行います。
このベルリネッタ、ボディーの加工に苦労した訳ですが、更に補修作業までする羽目になり、完成まで遠回りしてしまっています。 なんとか早く完成させたいのですが、この補修に時間がかかりそうです。 まず初めに#400のペーパーで瞬間接着剤を盛った箇所を平らに均します。 |
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#400のペーパーでだいたい整ったら、次は#1000のペーパーで更に平滑にします。
いつもなら#400のペーパーだけで塗装にはいるのですが、今回は部分的にしか塗装しないのでなるべく目の細かいペーパーで仕上げます。 手で触れてデコボコが無くなったようであれば塗装に入ります。 一応、写真のように大雑把にマスキングしておきます。 必要ないところにサーフェイサーが飛んでしまっては更に補修しなければなりませんからね。 |
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そして、サーフェイサーを吹き付けました。
そうすると、まだペーパーの当て方が足りなかったみたいです。 中央部がへこんでいる事が分かります。 このままサーフェイサーの白、本塗装としてしまうと、確実に段差が出てきてしまいます。 |
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もう一度、下地処理のやり直しです。
へこんだ箇所に、クレオスのMr.溶きパテを塗りつけます。 タミヤのラッカーパテを使用しようか迷った訳ですが、ほんの小さなへこみだったので、こちらの液状の溶きパテを使用する事にしました。 このパテは、造形には使用できませんが、小さな傷を埋めたい時などは液状ですので隙間に入ってくれて便利です。 ただ、完全に乾かないとヤスリを当てる事が出来ないので乾燥は十分に取らなければなりません。 |