スバル インプレッサ WRC モンテカルロ製作記3

 

2005.10.16(日曜日)

久しぶりのインプです。

3回目のクリアー塗装は実は既に終えて今までずっと乾燥中でした。

クリアーを吹き付けてからしばらく経過したので乾き具合は完璧です。

それでは、ボディーをチェックしていきます。

一通りボディーをチェックしましたが思いも寄らぬトラブルが発生しました。

なんと、クリアーにクラックが入っていたのです。

ボディー全体的に見れば特にデカールの縮やひび割れが無く、また塗装面も均一で問題ないのですが、写真の通り部分的にクラックが入っております。

こちらは右フロントフェンダー部。

アーチ状に沿ってクラックが入っているのと、ボンネットもはっきりクラックが入っています。

左フロントフェンダー部も同様にクラックが入っていました。

色々と原因が考えられるのですが、やはりモデラーズの塗料の上からクレオスのクリアーを吹き付けた事が悪かったのかも知れません。それと、今回はストーブの上1mのところで乾燥させたので、それが急激に乾燥を進めクリアー部の外側と内側との温度差でクラックが入ってしまったと思われます。完璧に乾燥させようとストーブの上に放置したのがまずかったみたいです。

しょうがないので、とりあえずクラックの部分をどうにかしないといけないので、色々と考えた結果、まずクレオスのレベリングシンナーの原液を吹き付ける事にします。これは、とりあえずクラック部を強制的に溶かして、平滑にしようと狙ったものです。ただ、注意して頂きたいのがこれが完璧な補修のやり方ではない事を念頭に入れて参考にしてください。かなりのリスクがあります。

この方法が凶と出るか吉と出るか分かりませんが、ダメ元でやってみます。失敗したら、タミヤのカスタマーサービスの世話になる事にします。

その後、有る程度乾いてから普通にクリアーを吹き付けて様子を見ます。写真はクリアーを吹き付け終わったところ。

こちらはクリアー吹きつけ後のフェンダー部です。

あまり改善されていませんね・・・

ただ、乾燥させて様子を見てみないと何とも言えませんが。

私の場合、クリアーは3回吹き付けるのでクリアー層が確実に成形されているので、シンナーを原液のまま吹き付けても元のモンテカルロブルーを侵す事はありませんでした。

乾燥した後、研ぎ出しをやってみて非常に目立つようでしたらこのボディーをあきらめて、カスタマーサービスを利用しようと思います。

 

 

2005.10.27(木曜日)

前回、修正のクリアー塗装を行ってからずっと乾かしておりましたが、そろそろ乾きましたので研ぎ出しを行っていきます。

写真の通り、乾燥後もひび割れは消えませんでした。

研ぎ出してみて、消えてくれれば良いのですが。

まずは1500番のペーパーで平滑にしてから2000番のペーパーで仕上げていきます。

傷が傷だけに、やはり消えてくれません。

ペーパーをあててデカールの段差は無くなりました。

とりあえず、ヒビが目立つルーフとボンネット、フェンダー部だけ研ぎ出しを行います。

傷がある程度目立たなければ、そのまま製作を続けますが、目立つ場合、途中であきらめることにします。

研ぎ出しに使うコンパウンドはいつもの通り、この3種類です。

最初は粗目でガンガン削り、細目→仕上げ目というふうに使っていきます。

時間をかけて丁寧にコンパウンドで磨いていきます。

クリアー層はある程度厚く吹きましたのでカドが出る事はありませんでした。

そして研ぎ出しが完了した状態です。

うぅ〜ん・・・やはり完全に傷が消えてくれませんでした。

このアングルですと、だいぶ傷は見えないのですが。

でも、やはりカーモデルの醍醐味はいかにボディー表面を美しく仕上げるかですよね・・・

フェンダーも、かなり時間をかけて磨き上げたのですがこんな状態です・・・

傷が目立たなければ残りの部分の研ぎ出しに移ろうかと思っていたのですが、これではやる気喪失です。

クリアー層のひび割れのリカバリーは、やはり不可能なのでしょうか。

小一時間考えましたが決断しました。

製作断念です。

もともとキット購入時からAピラーが曲がっていたりしてましたからね。それにデカールの貼付も失敗しましたし。

いさぎよくあきらめます。

製作が飛び飛びになるとダメですね。

 

 

2005.11.06(日曜日)

先日、インプの製作断念!?とした訳ですが、高いキットでそう簡単にあきらめる訳にはいかず、結局タミヤのカスタマーサービスで部品を請求しました。

ここまで製作したので、どうせなら完成させたいですからね。

それと、赤のボディーは三菱のGTOです。これは、オークションで格安で落札し、届いてみたらボディーが歪んでおり、せっかくだったので一緒に部品請求しました。

ところが、インプのボディーを見てみると右側のサイドミラーの付け根がばっつり折れておりました。

これは痛いですね・・・

せっかく新品のボディーを注文したのに不良品が届いてしまうなんて。

無料で譲って頂いた物であれば、文句を言わないで製作再開するのですが、お金を出して届いた物が不良品では納得出来ないですよね。

とりあえず、折れた部品はきちんと袋の中に入っていたので、瞬間接着剤を使えば修復出来そうです。

が、本来新品であるべき物ですからね。

文句の一つも言いたくなりました。

そこで、もう一度カスタマーサービスには電話しましたが、不良品を返送してからでないとこちらかは新しいボディーを送れないとの事なので、修復してこのまま使う事にしました。

でも何か腑に落ちないですね。

次回から製作再開していきたいと思います。

ちなみに三菱のGTOです。

写真では少し分かりづらいですが、かなり歪んでいます。

格安で落札すると、それなりのリスクもあると言う事ですかね。

こちらのGTOはそのうち製作記で紹介していけたらと思っております。

 

 

2005.11.18(金曜日)

さて、カスタマーサービスから届いたボディーが破損という事で、モチベーションが低下していたわけですが、いつまでも手を付けないわけにはいかないので製作を再開します。

ボディーを袋から出して破損程度を見てみました。

付け根からポッキリおれていました。

これなら瞬間接着剤で修復可能だと思います。

接着剤はアロンアルファーのゼリー状瞬間です。

一応修復しましたがいささか不安です。

ここにはミラーしか接着しないので、おそらく瞬間接着剤だけで大丈夫でしょう。

折れたパーツの修復も終わったので、後は今まで通りボディーの下地処理をしていきます。

この作業をやるのは2回目です。なんだか面倒ですが、前回のボディーが失敗したので、ひたすらやるのみです。

穴を開けるところはピンバイスを使って穴を開け、パーティングラインも消していきます。

写真はフロントのエンブレムの部分。ここも、デザインカッターを使って慎重にエンブレムが接着できるように加工していきます。

エンブレムは既に塗装とデカール貼り、クリアー吹付が終わっております。

一番面倒なのはこの穴の位置をずらす作業。

パテを持って#400のペーパーでならして位置を決めてリューターを使って穴を開けて・・・この作業も、一回やっているのでそんなに難しくはなかったのですが、二度もやりたくない作業ですね。ただ、前回も言いましたがパテはタミヤの光硬化パテを使ったので、実質2分ぐらいで硬化できました。これは優れものです。ラッカーやエポキシパテを使ったのであれば、最低1日は乾燥させないといけませんからね。この光硬化パテは使えます。

このあと、筋を深く掘り直し、ボディー全体に満遍なくペーパーを当てて下地処理完了です。本当はサーフェイサーの塗装まで終えたかったのですが時間がなかったので塗装は明日以降に行います。

 

 

2005.11.19(土曜日)

今日はまずサーフェイサーを吹きつけます。

昨日きちんと下地処理を行ったので、なかなか良い感じに仕上がりました。

今回は特に修正を必要とする箇所はありませんでした。2台目のやり直しですから、少し要領を覚えてきたようです。

モチベーションが回復してきました。

サーフェイサーが乾くまで他のパーツの下地処理を行います。

デザインナイフ、棒ヤスリ、紙ヤスリなどを使用して、パーティングラインが存在する場合は消していきます。

この作業、とても地味で時間と忍耐力が必要です。

面倒でも、一気に片づける事にしました。

結構な時間が掛かっております。

今日の作業の最後に、先程サーフェイサーを吹きつけボディーにベースホワイトを吹き付けます。

今回使用している塗料はもちろんモデラーズ製の物です。下地処理剤、本塗装、クリアー、全てモデラーズ製の物を使用します。前回、違うメーカーの物を使用したので失敗していますからね。

ベースホワイトの塗装も特別ホコリが付く事もなく、またゆず肌や塗料のダマが出来たところもなかったので、乾燥を待って明日は本塗装へと進めていきます。

 

 

2005.11.20(日曜日)

昨日処理しきれなかったパーツの加工を行います。

このシートのベルトを通す穴も、なかなか厄介な物です。ピンバイスを使って穴を開け、デザインナイフで根気よく穴を広げていきます。

写真は処理を終えた状態。

何とか上手く穴を開ける事が出来ました。

しかし、この穴、初めから開けてもらう事が出来ないでしょうかね。わざわざ加工しなければなりません。

インストでシートベルトはシールを貼るような指示になっているので、仕方がないのでしょうかね。

さて、失敗したボディーですがただ捨ててしまうのはもったいないもの。

そこで、フロントバンパーとリアバンパーだけ切り離してみました。

これでスペアーバンパーの出来上がり。

マシンが完成した後に、車のそばに置いておくだけで雰囲気が良くなると思います。

失敗しても、タダでは起きませんよ。

昨日ベースホワイトを吹き付けておいたので、今日はいよいよ本塗装へと進めていきます。

写真は塗装を終えた状態。

今回は、埃も付かず綺麗にとそうする事が出来ました。

モデラーズのモンテカルロブルーを使ったのですが、この色はなかなか良いですね。インプにはピッタリな色です。

別アングルから。

ほどよい光沢も出ております。

この後2〜3日乾燥させて、クリアーを少量吹いて更に2〜3日開けてデカール貼りへと進めていきたいと思います。

だいぶボディーの失敗を取り戻しつつあります。