スバル インプレッサ WRC モンテカルロ製作記4

 

2005.11.21(月曜日)

今日は塗装へと進めたかったのですが時間がなかったので、パーツに持ち手を付けるだけにとどめます。

まずは一番多いセミグロスブラックのパーツから。

これだけのパーツを塗装するには下準備も時間がかかります。

パーツにランナーが付いているものは、塗装工程を考えて切り離さなくても支障がないものはランナーを利用して持ち手としております。

写真のように細かいパーツでも、必ず接着する部分はあります。そういった塗装に影響のない場所に伸ばしランナーで持ち手を付けます。

そうそう、今まで撮影用に使用していたソニーのサイバーショットがノイズが出るトラブルを抱えておりましたので修理に出しました。よって、今回から代用として使っているのはキャノンのIXYです。

このカメラ、普通に撮影する分に関しては申し分のないカメラなのですが、こういった模型の細かいところを撮影するにはやはり、ソニーのサイバーショットの方が断然優れています。

この写真も、マクロ撮影機能を使ってもこれが限界です。これより小さい写真はピントが合わず、上手く撮れません。でも、これ以上細かい写真を撮る事って普通のユーザーには必要ないですけどね。

死角になる部分はバンバン接着して持ち手にします。

パーツが細かいだけに、カメラの性能限界で撮影しております。サイバーショットなら、もっと拡大して写せるのですけどね。

細かいパーツは伸ばしランナーで接着するだけで十分塗装に耐えられます。

私の使っているコンプレッサがクレオスのL5なので、風圧が低いと言うこともあるのでしょうが。パーツが飛ばされたことは一度もありません。乾燥後も、ちょっと力を加えてあげるだけで簡単に外せますし。

ただ、使用するコンプによっては風圧でパーツが飛んでしまうこともありますので十分固定する強度には注意して下さい。

これで、セミグロスブラックを吹き付ける全てのパーツの準備が整いました。

今日は時間がなかったのでこれでおしまい。

明日以降は塗装へと進めたいと思います。

 

 

2005.11.22(火曜日)

今日は細部の塗装を中心的に行います。

昨日セミグロスブラック塗装のための下準備が完了しましたので、残りのパーツも下準備を行います。

いつものように洗濯ばさみの色によって塗り分ける色を識別します。

薄緑はアルクラッドUのアルミニウム、木の洗濯ばさみはSM01スーパーファインシルバー、水色とピンクにはSM06クロームシルバー、薄黄緑にはタミヤのガンメタルを吹き付けます。

これらの塗装の下地にはクレオスのブラックを吹いておきます。

続いては単色の塗装。

緑色はパークグリーン、黄色にはつや消し白、ピンクにはレッドを吹き付けます。

こちらは全て明るい色なので、既に下地にベースホワイトを吹き付けてあります。

ここからはマスキング。

これはロールケージのパーツです。

一部だけセミグロスブラックの指示がありましたのでマスキングします。

前回のインプ、ラリーJAPAN仕様ではマスキングゾルを使用したのですが、塗装の境界面が汚くなったので、テープでマスキングします。

こちらはシャシーのマスキング。

インストの指示では床面はつや消し白の塗装指示がありますので、それに従ってマスキングします。

床面は凸凹が多く、非常にマスキングしづらいです。

シャシー裏面。

ここもつや消し白の指示になっていますので、マスキングします。

マスキングテープの場合、このような凹凸にマスキングするのは非常に困難です。しっかり密着させたかのように思えても、実は隙間が空いていたりします。特に凹みのある箇所は、マスキングしたときは密着されていても時間とともにテープが浮いてくるのでマスキングしてからすぐに塗装した方が綺麗に仕上がります。

不安な箇所は、マスキングゾルを塗っておくと尚良いでしょう。

いよいよ塗装に入ります。

今回は塗装するパーツがたくさんあるので大変でした。

写真はセミグロスブラック。この塗装が一番大変でした。

写真だと、終わった後の写真なのであっという間に完成したように思えますが、時間はたっぷりかかっております。

そして、セミグロスブッラク以外の塗装。

メタリック塗装のパーツは下地にブラックを吹き付けたので、こちらも時間がかかりました。

マスキングした部分も、塗料がはみ出ることなく上手く塗り分けられました。

ボディーもクリアーを吹き付けておきます。

デカールを貼るためにクリアーを吹いて、密着力を高めておきます。
どうしても、メタリック塗料の場合、粒子による塗装面のざらつきが出てしまいます。そのざらつきがデカールとの密着を邪魔します。クリアーを吹いてフラットにしておくことでデカールが浮いてくるトラブルを防止します。

しかし、今日は塗装を中心に行いました。久しぶりに3時間以上コンプレッサーを稼働させました。

だいぶ塗装の方は終わったのですが、まだまだ塗り分け塗装があります。でも、完成が少し見えてきました。

 

 

2005.11.24(木曜日)

塗装も終盤に入ってきました。

さて、こういった小さいパーツの塗り分け。特にディスクブレーキは円になっているので難しいですよね。

そこで先日放送されたプラモつくろうCUSTOM#13でプロモデラー齋藤さんが使っていたディスクブレーキの塗り分け方法をやってみます。

それはどのようにするかというと、これ。

サークルカッターを使って円を切り出すというもの。

学生時代に使ったサークルカッターを引っ張り出してきました。

どこにしまってあったか忘れてしまい、探し出すのにとても苦労しました。

さて、実際にディスクブレーキの大きさに合わせて切り出してみます。

コンパスで円を描くように切り出すことが出来ます。なるほど、これだと簡単に綺麗な円が切り出せます。

ただ、1/24スケールのカーモデルではディスクブレーキは小さいため、このカッターをもってしても直径11o以下の円は切り出せないので、それより小さい円をマスキングするには少しテクニックが必要です。

サークルカッターで円を切り出し、マスキングしてみました。

これなら簡単にマスキングが出来ますね。

目から鱗とはまさにこのことですね。

ディスクブレーキのマスキングは今まで嫌いでしたが、これで好きになってしまいました。

まだまだマスキングは続きます。

ルーフの所に付くこのパーツ。

これもやっかいな塗り分けが必要です。黒い縁だけマスキングしたいのですが、テープですと小さすぎてなかなか上手くマスキングできません。

そこで、今回はハセガワから新たに発売されたマスキングリキッドを使ってみようかと思います。

このマスキングリキッドは、液を塗って乾いた後でもカッターで切り込みを入れてマスキングできるという優れもの。はたして、上手く使えるでしょうか。試してみます。

外にも、インパネ、内装、消化器など細かいパーツのマスキングを行います。

特に消化器は、細いラインにシルバーを塗装しなければならないので塗り分けは至難の業です。

超極細に切ったマスキングテープとクレオスのマスキングゾルを組み合わせてマスキングします。

マスキングが終わった後は、マスキングが浮いて隙間が出来てしまう前にさっさと塗装してしまいます。

それでは塗装の成果を見てみましょう。

まずはハセガワのマスキングリキッドを使用したこのパーツ。

ちょっと分かりづらいですがなんとか上手く塗り分けることが出来ました。

少しタッチアップが必要な部分もありますが、とりあえずOKでしょう。

マスキングリキッドは塗った後にカッターで切れるので、なかなかの優れものですね。使えます。

続いては消化器。

こちらも、はみ出すところ無く綺麗に仕上げることが出来ました。

これにデカールを貼れば更にリアルになるでしょう。

マスキングが決まると嬉しいですね。

カメラの性能限界でもうちょっと鮮明な画像で紹介したいのですが、このカメラでは仕方がないですね。早く修理から戻ってこないかな。

そして今回の新たな手法でマスキングしたディスクブレーキ。

こちらもはみ出すところ無く、文句の付けようのない仕上がりになりました。完璧です。

こんなに綺麗に塗り分けられると塗装が楽しくなってきますね。クレオスのSM06クロームシルバーは完全に乾けばマスキングしても塗料が持って行かれづらいので、この塗料も良いですね。

そして、室内のリアドア部分にあるシルバーの塗り分け。

こちらもはみ出すことなく綺麗に仕上げることが出来ました。

今日は細かいマスキングがたくさんあり、疲れましたがその甲斐もあって綺麗に塗装することが出来ました。

今のところ良い流れて順調に進んでおります。

さて、明日はいよいよボディーにデカールを貼りたいと思います。インプのデカールは3回目のチャレンジです。

 

 

2005.11.25(金曜日)

今日はいよいよこのキット最大の難関、デカール貼りを行います。

今回は破くことなく上手く貼る事が出来るでしょうか。

その前に、デカール軟化剤を準備します。

クレオス(旧グンゼ産業)のマークソフターと水を1:1の割合で混ぜ合わせます。

タミヤのデカールは軟化剤に非常に弱いので、水で薄めて効力を抑えます。

この方法はプロモデラー齋藤さんからアドバイスを頂きました。

それではデカールを貼っていきます。

インプのデカール貼りは3回目になるので今回こそ上手く貼りたいと思います。

メタリックブルー一色のボディーが鮮やかなラリーカーへと変身していきます。

いきなり完成です。

でも何か物足りないですね。

そう、ドア部のスバルの六連星の大判デカールをまだ貼っていません。

このキットの最大の難関なので、一番最後に貼る事にしました。

これからが勝負です。

まずは一番最初に作ったデカール軟化剤を貼り付ける箇所にたっぷり塗ります。

リアのフェンダー部の角張が蛍光イエローの固いデカールに馴染みにくく非常に破けやすいです。

デカールを置き、その上からも軟化剤をたっぷり塗り、破かないように慎重に位置を決めて固定します。

そうすると軟化剤が優しく効いたのか、破くことなく上手く貼る事が出来ました。

今までの失敗は何だったんでしょうかね。こんなに綺麗に貼れました。

同様にして反対側も綺麗に貼る事が出来ました。

あんなに苦労したのが嘘のようです。

1:1の割合で薄めるだけでデカールに優しい軟化剤になるとは思いませんでした。デカール貼りにお悩みの方、お試しください。

これで一通りボディーにデカールを貼る事が出来ました。

少しずれた箇所もありますが、まぁ良いでしょう。

あとは次の難関、クリアー塗装です。

前回の失敗だけは避けたいですね。