スバル インプレッサ WRC モンテカルロ製作記6

 

2005.12.02(金曜日)

昨日までにパーツの塗装・デカール貼りが完了しているので今日は組み立てていきたいと思います。

組み立てはインスト通り進めていきます。

まずはフロント足回り関係から。

パーツ自体はこれくらい。割と少なめです。

でも、組んでみるとなかなかリアルに仕上がりました。
ただ、実車を忠実に再現しすぎて、プラスチックモデルの強度からするとかなり華奢(きゃしゃ)です。少し力を加えようものなら、簡単に折れてしまいます。

塗装する時間はものすごくかかるのに、組み立てはほんの数分です。

続いてはリアの足回り。

こちらもパーツの数事態は少なめです。

パーツを組んでみると、やはりリアルに仕上がりました。

だんだんと、車らしくなってきました。

この、形になっていく組み立ても好きな作業です。プラスチックモデルの醍醐味ですね。

この後、タイヤをはめ込みます。タイヤはかなり奥まで押し込まないと、ボディーのタイヤハウスから外にはみ出してしまいます。ただ、強い力で押し込むので、パーツが折れてしまわないか非常に気を使いながら取り付けました。

足回り(シャシー)が完成したので続いては内装の組み立てを行います。

WRCの内装といえばやはりロールケージとシートベルトの製作が一番難しい関門です。

特にシートベルトは非常に細かい作業になるので手を焼きます。

今回も、エッチングパーツに付属されているシートベルトセットを使用します。

前回製作した’04ラリーJAPAN仕様の時、シート側に先にベルトを付けてしまい、ロールケージにベルトを固定する作業で非常に苦労しましたので、今回はロールケージ側から先にシートベルトを作製します。

写真のように、まず先にシートベルトをロールケージに取り付けました。あとはシートベルトの長さを調節し、何度も仮組みします。

そしてシートを固定し、ロールケージを組み上げてから最後にシートベルトをシートに通して、シートベルトを固定します。

今回は前回の教訓を生かせたので、それほど苦労しないでシートベルトを固定できました。

苦労しないといっても、これだけ細かい作業ですからね、シートベルトを作るだけで2時間以上も費やしています。疲れました。

あとはドア部のパーツ、インパネ、ステアリングを取り付けて室内完成です。

黒い室内に青いロールケージ、青いシートベルトが良いアクセントになって格好いいです。

フロアを白く塗装しているのですけど、実際に組み上げてみると全く見えません。

これで、残すところボディーだけになりました。

シャシー、インテリアが完成したのでボディーを載せてみました。

やはりターマック仕様は車高が落とされ格好いいですね。

まだ付くべきパーツが付いていないので、多少腑抜けに見えますが、ほぼ完成です。

ボディーは触っても問題なくなってきました。そろそろ研ぎ出しに入れそうです。

苦労したインプもあと少しで完成に持っていけそうです。

 

 

2005.12.03(土曜日)

クリアーがだいぶ乾いたので研ぎ出しに入りたいと思います。

全体的にはなかなか良いツヤが出ていますが、クリアー層がうねっている箇所もあるので全体的を研ぎ出していきます。

さて、いよいよ研ぎ出そうと思ったわけですがルーフのカーナンバーのデカールだけがシワシワになってしまいました。これはクリアーの乾燥が進むにつれてクリアー層の中でデカールが縮んでしまったようです。

あれほど注意してクリアーを吹き付けたのに残念です。

モデラーズのスーパークリアーの扱いは難しいですね。未だに使いこなせないでいます。

なってしまったものは仕様がありません。

とりあえず、ルーフの部分だけひたすら削ってみます。

#1500の耐水ペーパーで水を付けながら根気よくクリアー層を削っていきます。

私はいつも厚めのクリアー層にしているので、少々削っても下地が出たりすることはありません。でも、やりすぎは禁物です。

削りすぎると下地のデカールまで達しってしまい、タッチアップが必要になってしまうのである程度のところで研ぎ出しは止めます。

そしていつもの工程。

#2000の紙ヤスリ(タミヤの物)でクリアー層を整え、コンパウンドの細目、仕上げ目を使って丹念に研ぎ出していきます。

時間をかけて丁寧に。

すると何とかデカールのシワを誤魔化すことに成功しました。

じっくり見れば完全には無くなっていませんが、そこそこツヤも出ましたし、これで良しとします。

今日はこれでおしまい。明日以降もボディー全体を研ぎ出していきます。

 

 

2005.12.04(日曜日)

ルーフ部の研ぎ出しが完了していますので、残りのボディー全体を研ぎ出していきます。

いつものように、#2000の紙ヤスリでボディー全体を平滑に整えていきます。

写真はヤスリがけを行った状態の写真。ルーフ以外のツヤが無くなりました。

あとは、昨日と同じタミヤのコンパウンドの細目で丁寧に磨き、最後に仕上げ目で細かい傷を消し去ります。

この作業は、ゆとりを持って気長にならないと綺麗なツヤを出すことは出来ません。

テレビでも見ながらゆっくりと、疲れたら休憩し、自分が納得のいく状態まで続けます。

そして一日がかりで完了しました。

フロントボンネット部です。

なかなか良いツヤを出すことが出来ました。

リアのフェンダー部です。

これくらいツヤが出ればOKでしょう。

ただ、やはりモデラーズのスーパークリアーは乾燥が遅いのか、まだもう少し時間をおいた方が良いような気がしました。

ツヤを出すことは出来ましたが、すぐにマスキングして窓枠塗装をしてしまうと、マスキングで塗装面が台無しになってしまうような予感がします。

よって、このボディーはもうしばらく乾燥させることにします。急いで失敗というパターンだけは回避しなければなりません。

 

 

2006.01.05(木曜日)

クリアーを乾燥させるためしばらく自然乾燥させておりましたが、クリアー層もだいぶ硬くなったのでそろそろ作業を再開します。

実は、正月休みの間にもう一度コンパウンドをかけて磨いておきました。

ツヤはなかなか良い感じに出ました。

研ぎ出しが終わっていよいよ終盤。

まずはマスキングをして窓枠にセミグロスブラックを吹き付けます。
窓枠のマスキングが上手くできないで手こずる人も多いかと思います。

コツは・・・数をこなすことでしょうか。1台や2台作ったところで上手くできるようにはなりません。
この作業はカーモデルで最も面倒な作業でもあります。が、特に目が付く部分なので綺麗に仕上げられるよう慎重にマスキングします。

レーシングカーの場合、デカールがたくさん貼られているので、その部分はなるべくテープが当たらないように紙などでマスキングします。テープの粘着力でデカールが剥がれるトラブルが心配されますので。

そして時間をかけてマスキングが完了しました。

マスキングテープは時間がたつと剥がれてきますので完了したらすぐに塗装へ移ります。

マスキングはどこを吹き付けてどこに塗料が回ってはいけないか十分に検討しながら確実に行います。

マスキングには時間がかかるのに、吹き付けはあっという間。

完全に乾いてしまわない内にマスキングを外します。

完全に乾いてからマスキングテープを剥がすとマスキングの境目でバリバリと割れることがあるので、いわゆる半乾き状態の時に剥がしてしまいます。

苦労してマスキングしたので、マスキングテープを剥がす瞬間が一番ドキドキします。

そして剥がしたところ。

今回ははみ出すこともなく、綺麗に塗り分けることが出来ました。

これだけ綺麗に決まると嬉しくなってしまいますね。

私はこのマスキング作業、大変ですけど意外と好きです。

研ぎ出しが終わり、窓枠塗装が完了したら次は墨入れを行ってしまいます。

このタイミングで墨入れを行うのがベストだと思います。

墨入れに使うのはエナメル塗料のブラックをエナメル溶剤で希釈し使います。ブラックを原液のまま使うと濃すぎるのでかなり薄めに希釈します。私はだいたい10倍程度に薄めて使っています。

墨入れは豪快に塗料を流し込みます。はみ出すとか気にしてはいけません。はみ出た部分は後でエナメル溶剤で拭き取れば簡単に綺麗に落とすことが出来ます。これはラッカー系塗料はエナメル溶剤には侵されないという特性を利用した方法です。

墨入れが終わりましたので続いては更に光沢を出すためにワックスがけを行います。

いつもならタミヤのモデリングワックスを使うのですが、今回はハセガワの製品のコーティングポリマーを使用します。

カーモデル愛好家の中でこのコーティングポリマーが良いと良く聞きますので私も挑戦してみます。

使った感じはタミヤのモデリングワックスより粘りけがあるような感じ。

私はモデリングワックスばかり使っていたので、ちょっと違和感がありましたが綺麗に拭き取るとなかなかのツヤが出ました。

ハセガワのコーティングポリマーはクリアー層の細かい傷も消してくれると言うことなのでなかなかの優れもの。今後はこちらを使っていきたいと思います。

これでボディーは完成です。ウインドウパーツを接着してみました。

あとは細かいパーツを取り付ければ完成です。長かった製作も後もう少しです。