スバルインプレッサWRC2004製作記2

 

2005.01.05(水曜日)

今日はボディーにクリアー塗装をしていきます。

今回のキットはデカールいっぱいのレーシングカーなのでクリアーを3日間に分けて吹き付けていきます。

この手法はいつも私が行っているので、今までの製作記をご覧になっている方なら分かりますね。

今日は一回目のクリアー塗装なのでごく少量のクリアーをボディーの塗料とデカールに馴染ませる程度に吹き付けます。

その前に、先日サーフェイサーを吹いておいて本塗装を行っていなかったパーツから片づけてしまいます。

下地にホワイトサーフェイサーを吹き付けた後、薄い緑色の洗濯ばさみにはクレオスの#64ルマングリーン、ピンクの洗濯ばさみにはクレオスの#158スーパーイタリアンレッド、そして緑の洗濯ばさみにはクレオスの#62ツヤ消し白を吹き付けました。

細かいパーツの本塗装を行った後、ボディー関係のクリアー塗装へと移ります。

一回目の塗装はあくまでもデカールとボディーの塗料との相性を見る程度に吹き付けるので、多くの塗料は吹き付けません。

そして写真は少量のクリアーを吹き付けたところ。

マイカブルーの色が引き締まりました。一回目のクリアー塗装でこれだけ鮮やかなメタリックブルーになると二回目、三回目の吹きつけが楽しみです。

ただ、やはり心配されていた事が起こってしまいました。

本塗装吹きっぱなしでデカールを貼ったので、ボディーの表面がざらついていて大きいデカールがうまくくっついてくれませんでした。そこにクリアーを吹き付けたのでデカールが浮かび上がってきた訳です。

せっかくデカールを貼ったのに・・・

でも、慌ててはいけません。ちゃんとリカバリーできます。

ここのデカール以外は自作の定着剤でしっかりくっつけましたのでトラブルはありませんでした。

デカールが浮き上がってしまったところに予めデザインナイフで軽く切り込みを入れ、先端を少し丸めた爪楊枝でつぶすように押していくと気泡を取り除く事が出来ます。

これは、クリアーを少量吹き付けてデカールとの相性を見る事によってこのようにリカバリーすることが出来ます。初めからたくさんのクリアーを吹き付けてしまうと、リカバリーすることが難しくなります。

そして処理が終わった状態。少しぶつぶつが残ってしまいましたが、二回目、三回目とクリアーを吹き付けるので、これくらいなら心配有りません。

一回目のクリアー塗装で様子をうかがう意味はこんなところにも有る訳ですね。(このクリアー吹きつけ方法はあくまでも私が経験上、得たやり方であって参考程度にしておいてください)

一晩乾かして明日は二回目のクリアー塗装を行います。一晩おけばクリアーとデカールが馴染んで厚吹きに耐えられるようになります。

タミヤのキットはデカールが弱いのでクリアー塗装に気を遣わなければなりませんね。

 

 

2005.01.06(木曜日)

インプレッサはクリアー塗装二回目です。

今日は二回目なので満遍なくクリアーを吹き付けました。

だいぶ光沢が出てきました。

今回はホコリが付く事もなく順調です。

昨日デカールが浮き上がってきたところは、爪楊枝で押しつぶして一晩放置したので、今日クリアーを吹き付けても問題有りませんでした。

これでデカールが浮き上がってくる事は無いでしょう。

一安心です。

良い感じに輝いています。

このマイカブルーという塗料は良い塗料ですね。

クリアーを吹き付けると、鮮やかになっていきます。

この塗料は、クリアーを吹き付ければ光沢が出やすい塗料ですね。私はこの色が大好きです。

明日は最後のクリアー塗装を行います。最後はたっぷりと吹き付けますので、これより光沢が出てきます。楽しみです。

 

 

2005.01.07(金曜日)

今日はクリアー三回目の塗装です。

三回目の塗装はたっぷりと、クリアーが垂れそうになるほど吹きつけフィニッシュさせます。

写真は塗装完了した直後の写真。

とても良い光沢がでました。

インプレッサのラリー仕様車は初めてだった訳ですが、このスバルの蛍光イエローのデカールはなかなか良い発色をしております。

ブルーの下地に蛍光イエローは合いますね。

磨き出しをしなくても良さそうな感じです。

リア後方からのアングル。

全てにおいて輝いております。

今回はいつもよりたっぷりクリアーを吹き付けたので、5日間くらいは乾燥させたいなと思います。

明日以降は、シャシー、内装関係を塗装していきたいと思います。

 

 

2005.01.09(日曜日)

今日はセミグロスブラックの塗装を行います。

この塗装が済めば、このキットの約7割の塗装が完了します。

セミグロスブラックを塗る指示があるパーツは一番多いので時間がかかりそうです。

まずは、接着して塗装しても問題ないパーツは予め接着しておきます。

エッチングパーツにも、セミグロスブラックを塗装する指示がある物がありましたので同時に塗装してしまいます。

写真のマスキングしてない部分だけセミグロスブラックを吹き付けます。

ただし、エッチングパーツなので塗装する前にクレオスのメタルプライマーを下地処理剤として吹き付けておきます。

メタルプライマーを吹き付けておけば塗装の食い付きが良くなります。

ステアリングコラムのパーツ。

インストの指示では、写真のように切り落とすようになっていましたので切り取ります。

市販車でいうワイパーの部分でしょうか。

一つずつ、ランナーの切り離し部分をヤスリをかけて下地処理を行います。

また、パーティングラインが目立つ場合もヤスリを当てておきます。

私の場合、セミグロスブラックのような黒系の塗装の場合、パーティングラインを消さない事が多いです。消さなくてもあまり目立ちませんからね。黒は。気になる方はきちんと消しましょう。

ステアリングのパーティングラインは消した方が良いです。特に目に付きますから。

今回はパーツ数が多いので洗濯ばさみが一色では足りませんでした。

下地処理が終わりましたら、早速吹き付けていきます。

これだけパーツがありますから、塗装するのも大変です。下地処理と塗装で今日の作業は終わってしまいました。

セミグロスブラックは隠蔽力の強い塗料なので特別サーフェイサーを吹きつけることはしません。サーフェイサー必須の方もいますが、これも好みの問題ですね。

ヒケ、パーティングラインの消し忘れなど下地処理が特に重要な場合はセミグロスブラックでもサーフェイサーを吹きつけます。今回はそのような箇所がありませんでした。

そしてエッチングパーツにもセミグロスブラックを吹き付けてみました。

さすがエッチングパーツですね。精密でリアルです。

他のパーツは特に塗装が必要なさそうなのであとはそのまま使おうと思います。

ただ、ラジエターの一部にピンクで文字を吹き付けなければならない箇所がありますので後日、塗装します。

 

 

2005.01.10(月曜日)

未塗装のパーツはあと少し。

今日は残りのパーツのエアブラシ塗装を行います。

その前に、シートの加工から。

まず、パーティングラインが目立ちますので#400のヤスリで消します。

今回も、デカールでは無くエッチング付きのシートベルトセットを使いますので、シートベルトを通す穴を開けます。

0.5ミリのピンバイスで穴を開けます。

その穴をガイドに、デザインナイフで穴を広げていきます。

加工が終わりましたら後ほどツヤ消し黒を吹き付けます。

 

続いてインパネのツヤ消し塗装。

このパーツは既にセミグロスブラックの塗装が終わっておりますので、マスキングしてツヤ消し黒を吹き付けます。

インストの指示通り塗装を行いますが、セミグロスブラックもツヤ消し黒も、同じ黒ですので、時間をかけてマスキングした効果が出るでしょうか。

消化器のパーツもシルバーの指示がありましたのでマスキングして塗装します。

このパーツは非常に小さいので塗り分けも大変です。

写真のように、非常に細く切ったマスキングテープを使用し、マスキングします。

そして残りの部分は大雑把にマスキングします。

デコボコがあってマスキングテープを貼れない場合はマスキング・ゾルを使ってマスキングします。

写真の通り、クレオスのマスキングゾルのビンが非常に大きく写っているので、いかにこのパーツが小さいか分かると思います。

このマスキングには根気が必要とされます。

そして、いつものように塗る色によって洗濯ばさみの色で識別します。

青の洗濯ばさみはツヤ消し黒、それ以外の洗濯ばさみはメタリック系の塗料を吹き付けますので下地をツヤ有り黒を塗装してから、ピンクの洗濯ばさみはガンメタル、緑の洗濯ばさみはクレオスのメッキシルバー、黄色の洗濯ばさみはアルクラッドのアルミニウム、透明の洗濯ばさみは色調指示がありましたので、タンとオレンジを適当に調合した物を吹き付ける事にします。

そして吹きつけ終わったところ。

下地に黒を吹き付けたので結構時間がかかりました。

吹きつけ事態、そんなに難しくはないのですが、問題はマスキングしたパーツがうまく塗装されたかどうか。

マスキングしたところから塗料がはみ出していなければいいのですが。

早速マスキングテープを剥がしてみます。

まずはインパネから。

塗り分けには成功したのですが、どこが塗り分けられているのか良く分かりませんね。

それにしても、スイッチ類が一つもモールドされていなく、のっぺりとしています。

デカール表現になっているみたいですが、立体的ではないですね。力量がある方はスイッチ類を自作してみてはいかがでしょうか。私は難しい事は取りあえずおいといて素組で続けます。

次は消化器などの小物類。

若干塗料のはみ出しがありましたが取りあえず目立たないのでOKです。マスキングゾルはなかなか良いですね。デコボコがあっても確実にマスキングしてくれます。

このクレオスのメッキシルバー。とても良い塗料ですね。なかなかリアルに仕上げる事が出来ました。

エアブラシによる塗装はこれで終了です。あとは細かい塗装になるので筆塗りで塗装をしていきたいと思います。