カルソニック インパル Z 製作記3

 

2005.10.17(月曜日)

今日はとにかく塗装を集中的に行います。

まずは塗装を行うために各パーツに持ち手を付けます。

私が持ち手を付ける方法は主に余ったランナーを利用します。製作記を以前からご覧になっている方はお馴染みの方法ですね。また、洗濯ばさみで色を識別するのも私流です。

緑はクレオスのクーロムシルバー、ピンクはクレオスのスーパーステンレス、クリアーブルーはタミヤのゴールド、クリアーグリーンはタミヤのメタリックグレイを吹き付けます。因みに下地はクレオスのブラックを塗装しておきます。

続いては一番多いセミグロスブラックの塗装。

その前に、塗装する前に接着できるパーツは前もって接着しておきます。

どのパーツが接着しても問題ないか、よく仮組をして後で支障がないと判断できたパーツを接着します。

その方が接着のトラブルも避けられますし、塗装ムラも回避できます。今回はセミグロスブラックなので、ムラの影響はさほど関係ありませんけどね。

そして、セミグロスブラックを塗装する全てのパーツに持ち手を付けます。

この持ち手を付ける作業だけで結構な時間がかかりました。

セミグロスブラックを吹き付けるパーツが多いので、青と緑の洗濯ばさみを使用しました。

そして時間をかけて塗装を行います。まずは、メタリック色の下地となるブラックを吹き付けます。

白いパーツ等にメタリックシルバー系の塗料を吹き付けても、色がのったのかどうか良く分からないので、私は下地は必ず黒にするようにしています。もともとメタリックシルバー系の塗料は、下地が黒だと良く発色するという特徴があります。

写真は塗装を終えたところ。インストの塗装指示色とは違うメタリック塗料を吹き付けましたが、イメージですので自分の好きな色を吹き付ければ良いと思います。なかなか良い感じに仕上がりました。

そして今回の一番の山場、セミグロスブラックの塗装。

数が多いだけに、時間がかかりました。

これでほぼ9割の塗装を終えました。

あとは細かい塗装なので明日1日で残りの塗装を仕上げていこうと思います。

写真的にはたいした工程ではないのですが、実際行った作業時間は4時間。疲れました。

 

 

2005.10.18(火曜日)

今日は塗り分けを必要とする箇所の塗装を行います。よってマスキングが必要です。

ボディー窓枠の一部セミグロスブラックの塗装、室内床のシルバー塗装、クリアパーツ(窓)のセミグロスブラック塗装、インパネ・シート・ハンドルのつや消しブラック塗装等行います。

塗り分け塗装なので、マスキングが主体となります。

まずはインパネ。

昨日セミグロスブラックの塗装を終えてますので、今日はマスキングしてつや消しブラックの塗装を行います。

細かい塗り分けとなりますのでマスキングは大変です。

細かく細切りにしたマスキングテープを貼って塗り分けます。この作業は忍耐力です。マスキングテープで塗り分ける境界線を作り、マスキングテープではどうしても隙間が出来てしまう箇所はマスキングゾルを塗ります。

このような細かいパーツでもしっかりマスキングして塗装します。

細切りにしたマスキングテープを巻き付け、残りはマスキングゾルを塗ります。

マスキングは大変ですが、塗装を終えた後マスキングをはずすときに上手く塗り分けが出来たときは最高に嬉しいので手を抜かずマスキングを行います。

続いてはボディー。

セミグロスブラックはこの一部分しか無いのですが、マスキングは充分すぎるほど行います。

特にボディーは、マスキングミスによる塗料の漏れがあった場合、モチベーションが一気に下がってしまいますからね。

絶対に隙間がないように確認しながらマスキングします。

それでは塗装に移ります。

まず最初はタイヤのブリジストンマークの塗装から。

キットには標準でタイヤロゴの水転写シールが付属されているのですが、せっかくエッチングパーツの中にテンプレートが付いているので塗装でタイヤマークを表現します。

写真は塗装を終えたところ。テンプレート塗装は難しいですね。以前インプのタイヤロゴを吹付で同じく表現したのですが、その時も難しかったです。

若干かすれた箇所もありますが、まぁOKとしましょう。

それでは、マスキングした箇所をそれぞれ吹き付けていきます。

マスキングテープは時間の経過とともに粘着力が落ちていくので、マスキングした後はなるべく早く塗装し、そしてなるべく早くマスキングを剥がしたほうが綺麗に仕上がります。マスキングテープは基本的には粘着テープですからね。長い間貼ったまま放置しておくとどのようになるかはある程度予測が付くと思います。

そして塗装を終えてマスキングをすぐに剥がします。

写真はボディー。塗り分けは成功しました。

が、一部塗装面が禿げてしまいました。理由はマスキングする際にゴシゴシひっかけすぎたこと。ちょっと(気持ちが)へこみましたが、後でボディー色をタッチアップしておきます。

続いては室内の床のマスキングを剥がします。

このキットはバスタブ式になっています。

恐る恐る剥がしていくと、特にはみ出しなどはなく成功しました。

写真の通り塗り分けラインも綺麗ですし、完璧です。

意外とこういう所のマスキングは大変です。

苦労して時間をかけてマスキングした甲斐がありました。

こちらのパーツも恐る恐る剥がしてみると成功です。

はみ出しもなく、綺麗に塗り分けることが出来ました。

マスキングゾルを併用する場合、マスキングゾルが上手く塗られているか心配ですが、簡単に湾曲面もマスキングできるのでとても便利です。

残りのシート、インパネ、ハンドル、フロントウインドウのマスキングも剥がしました。

特にはみ出すこともなく成功です。

フロントウインドウは、とても綺麗に塗り分けることが出来ました。いつもなら若干はみ出したりするのですけどね。タミヤのマスキングシート付属の新設設計にも助けられています。

しかしいつも思うのですが、最近のタミヤのキットはフロントウインドウの透明感の高さは一級品です。プラスチックモデルとは思えないほどクオリティーが良いです。完成が楽しみになってきました。

 

 

2005.10.19(水曜日)

今日はエッチングパーツの塗装、細かい筆で塗る塗装を行い、全ての塗装を終えてしまいます。

まずは、ブレーキディスクにエッチングパーツを接着しました。

インストではブレーキディスクの部分はシルバー塗装の指示になっていますが、エッチングパーツを使用するので塗装しませんでした。完成後は表面しか見えなくなりますからね。ちょっと手抜きをしちゃいました。

エッチングパーツの合いはタミヤにしては珍しく少し合わないですね。エッチングパーツの内径が大きく少し隙間が出来ます。写真ではそれほど違和感はありませんが、良く見ると隙間があります。

エッチングパーツで塗装が必要なパーツは塗装をしてしまいます。

牽引フックにはイエロー、空気入出口の網にはセミグロスブラックを吹き付けます。

ちなみに、エッチングパーツに塗装する場合はメタルプライマーを吹き付けてから塗装します。金属パーツに塗装するときはメタルプライマーを吹き付けないと塗料が禿げてきたりします。

これで、エアブラシによる塗装は全て終了です。

あとは、筆塗りによる細かい箇所の塗装です。

キルスイッチやボタン関係は明るい色が多いので、下地が暗い黒の場合は下地にラッカー塗料の白を筆塗りして乾かした後、エナメルもしくはアクリル塗料で筆塗りします。そうすると、写真のように鮮やかな発色になります。

赤・青・黄色等の単色カラーは下地に影響されますので面倒でも下地を白に下ほうが良いです。

ほかに、インパネ、ステアリング、ロールケージ等々インスト通り筆塗りし全ての塗装が完了です。

塗装が完了したので、細かいパーツの接着を行います。

写真はサイドミラー。

このキットにはミラー用のインレットマークが付いているのでご覧の通りとてもリアルにミラー部を表現できます。

ほんと最近のタミヤのキットはリアルに仕上がるような配慮がなされていて良いですね。

こちらはリアのエアアウトレット部のエッチングパーツ。

ちょっと湾曲しているので、少しエッチングパーツにR(アール)をつけます。

固定にはGクリアー接着剤を使用します。

そして取り付けてみました。

こちらも別売りエッチングパーツ効果でリアルに仕上がりました。

 

今日の作業の最後に、給油口を取り付けてみました。

給油口のシルバー塗装は筆塗りなので、若干ぎこちない仕上がりになってしまいました。

明日以降は、残りのデカールを貼って組立に移っていこうかと思います。

完成は間もなくですね。

 

 

2005.10.20(木曜日)

完成に向けて作業を進めます。

まずは、フロント開口部の網をエッチングパーツを使って表現します。

さすがにピタッとはまり、リアルに仕上がりました。格好いいです。

この後、ボディーに取り付けるパーツを接着していきます。

両サイドのウインドウ、フロントウインドウを取り付けました。

ここもさすがタミヤ。ピタッとはまります。

精度の高い立体パズルをしているような感じでピタ・パタとはまります。

何の苦労もなく、しかもリアルに仕上がるのでタミヤのキットはやめられませんね。

こちらは運転席側のサイドスカートのパーツ。

気持ちの良いくらいピタッとはまります。

ヘッドライト、テールランプも取り付けます。

テールランプは接着剤不要のはめ込み式です。接着が苦手な私にとって、クリアパーツをはめ込み式にしてくれるととても有り難いですね。

しかも、隙間も一切無し。逆に、精度が良すぎて塗幕を剥いでしまわないか心配でした。

着色済みクリアーパーツも嬉しいですね。

上級者、素人問わず、だれでも同じクオリティーで仕上げられる設計にしているタミヤはすごいです。

こちらはドアノブ。

こういうところも別パーツになっていて、塗り分けをわずらわせない設計は有り難いです。

普通のキットならばボディーと一体成形になっているので、ボディーが仕上がった後マスキングして、シルバーの塗り分けとなるのですがその手間が省けて助かります。

NISSANのマークもインレットマーク+デカールで表現。

実にリアルです。

エンブレムは車の顔でもありますからね。塗装での表現は非常に難しいところをこのように再現できるのはタミヤ様々です。

あとは最後のデカール貼りを終えて、ボディーはほぼ完成です。

ボディーにパーツを接着する場合は非常に気を使います。

接着剤がはみ出したりしたらせっかく綺麗に塗装しても台無しになってしまいますからね。(若干はみ出しましたが)

あと、一カ所だけデカール貼りに失敗しました。(今回は目をつぶります)

シャシー・室内の組立まで出来ると思っていたのですが、細かいデカール貼りやエッチングパーツの接着に時間を取られ完成できませんでした。

明日は最後の作業となりそうです。