カストロールRBスカイラインGT−R製作記4
2004.11.12(金曜日)
クリアー乾燥がだいたい完了したので磨き出しを行います。
まず、クリアーの表面をタミヤ製#2000の紙ヤスリで平滑にします。 いつもなら#2000の耐水ペーパーで水を使いながら磨くのですが、今回は気分を変えてこちらを使用します。 違いは、空磨きするか、水で磨くかです。 かならず、用途にあった使用方法で磨きましょう。 写真のように全体的に白くなるまで軽くペーパーを当てます。 |
|
次に磨き出しに入ります。
私の場合、タミヤの細目と仕上げ目を使用します。 まず、青いキャップの細目を布につけてボディー全体を磨きます。時間をかけて丁寧に。 細目だけでは綺麗な光沢が出せないので、だいたいかけ終わったら、最後に白いキャップの仕上げ目で丹念に磨いていきます。 |
|
そうすると、写真のように綺麗な光沢が生まれます。
時間をかけ、これでもかというくらい磨きましょう。 コンパウンドがけのコツとしては、最後の仕上げ目を使用した後、コンパウンドが付いていない綺麗な布で空拭きをし、布がツルっと滑る状態になったらOKです。 |
|
ボンネットのアップ写真です。
今回も綺麗に仕上げる事が出来ました。 磨き出しは初めから上手くできるものではありません。 何台も何台も作製して、コツをつかんでくださいね。 カーモデルの最大の見せ場ですから。 |
2004.11.13(土曜日)
今日は窓枠の黒塗装を行います。
今回はレーシングカートもあり、デカールが車全体に貼り巡られているので、マスキングが大変です。 このスカイラインには、糊の補強剤をつけて、簡単には剥がれにくくなっているので、普通にマスキングしても剥がれる危険は少ない訳ですが、念には念を入れてマスキングしていきます。 写真の通り、マスキングテープが当たる必要最小限の所を確保しつつ、紙でデカールを保護します。 |
|
デカールがマスキングテープに接する面が大きければ大きいほど、マスキングテープの粘着力でデカールが剥がれる恐れが高くなる訳です。
そうならないためにも、デカールが接する面を必要最小限にして紙などで保護します。 窓枠のマスキングは、密着させるのが難しいので、調合スティックを利用すると良いでしょう。 |
|
マスキングは十分すぎるほど慎重に行います。
万が一隙間があった場合、そこから塗料が進入してしまうのは言うまでもありません。 私は何度かマスキングの甘さで失敗した経験があります。 マスキングテープの他に、ビニール袋やサランラップ、キットに付いてくる透明な袋など使用すると経済的にマスキングできます。 |
|
ちなみに私が愛用しているマスキングテープは、住友3Mのマスキングテープです。
このテープは、タミヤの物に比べて粘着力が若干低く、模型のマスキングにはもってこいです。 また、ホームセンターで手軽に買えて、しかも値段も安いのが良いですね。 幅もいくつかありますし、写真のようにまとめて買えるのがお得です。 |
|
ウインドウも同時にマスキングします。
本来、インストでは塗り分け指示が少ないのですが、あえて普通の車を作るようにフロントもリアも塗り分けします。 その方がリアルに仕上がるからです。 もともと、インストとキットの箱絵では塗り分けが違っていたというのも理由ですが。もちろん、キットの箱絵を優先させました。 |
|
そして、吹き付けたところ。
今回使ったのはクレオスの#92セミグロスブラックです。 吹きつけは確実に塗料がのるように行います。 部分的に塗料が薄いところがないかどうか確認しながら満遍なく吹き付けます。 塗料が薄いと、透けて見えてしまいますからね。 |
|
室内も同時に吹き付けます。
室内の色は特にインストでは指示されていなかったのでセミグロスブラックとしてみました。 私は指示がない時は、窓枠と一緒に室内もセミグロスブラックで済ませてしまう事が多いです。 この方が簡単ですからね。 室内が目に付くワゴン車などはきちんと室内色を塗りますが。 |
|
少し時間をおいてマスキングを剥がしていきます。この瞬間が緊張しますね。
今回も特に塗料がこぼれてしまう事が無くて一安心。 注意としては、ウインドウパーツは特にマスキングを行ってからすぐに塗装するようにしましょう。 ウインドウパーツのように、R(アール)が付いているところにマスキングするにはテープが馴染みづらいので、時間が経過するとマスキングに隙間が出てきます。 このマスキングも強引に馴染ませているので、時間がたてば隙間が出てくるのは確実です。 |
|
ボディー側も綺麗に塗装する事が出来ました。デカール面を傷めないように慎重にゆっくりと剥がすようにしましょう。
このキット、窓枠のスジが非常にシビアなのでマスキングする時は苦労しました。 設計が古いせいか、ただ単に金型が使い込まれているせいか、窓枠のモールドが潰れていたり消えかかってたり。 また、非常にモールドが細いのでマスキングは大変でした。 |
2004.11.14(日曜日)
今日もマスキングの続きからです。
フロントとリアのヘッドライト、テールランプ部分のシルバー塗装を行います。 この部分はいつものようにアルクラッドのクロームを吹き付けます。 昨日と同じように、マスキングはデカール部分に十分注意して行います。 |
|
これだけ厳重にマスキングすると非常に時間がかかりますが、手間を惜しんでは良い作品は作れません。
昨日と同じ作業を今日も地道に行います。 そして、全体をマスキングした状態です。 |
|
アルクラッドのクロームを吹き付ける前に、下地の色となるツヤありブラックを吹き付けます。
ただ、ここで問題が発生しました。 マスキングは完璧だったのですが、写真のように、テールの穴をふさぐのを忘れていました。 この穴をふさいでおかないと、ここから中に塗料が入ってしまいます。穴は非常に小さいのですが、エアブラシの風が中へ入ってしまうのは逃れられません。 被害が最小限になる事を祈るばかりです。 |
|
考えていても仕方がないので作業は進めます。
少し時間をおいて乾いたら、今度はアルクラッドのクロームを吹き付けます。 やはりこの塗料は良いですね。 メッキ調にしたい時はこの塗料が一番ですね。 フロントにも穴が空いておりました・・・ |
|
そして剥がしたところ。
穴が小さかったのと、室内の塗料が回り込んでも問題ないところだったのでほとんど被害はありませんでした。 少し注意力が足りませんでした。 |
|
フロントウインドウのカストロールのデカールをまず貼りました。
これで全ての塗装が完了したので、最後の最終仕上げ、小物パーツを接着していきます。 接着させるのは、あっという間ですのでここまで来たら完成ですね。 |
|
そして、ワイパー、サイドミラー、リアウイング、細かいクリアパーツなどを接着したところです。
基本的にはこれで完成です。 |
|
完成の前に、本日の最後の作業、墨入れを行います。
墨入れに使用する塗料は、タミヤのX−18セミグロスブラック(エナメル)をエナメル溶剤で薄めた物です。 かなり薄く薄めた物を私は使用しています。 そして、スジ彫りに沿って面相筆に塗料を染みこませて流し込みます。 はみ出た場合は綿棒で拭き取れば綺麗になります。 塗料が広がった場合はエナメル溶剤で拭き取ると良いでしょう。 |
|
ボンネットをはめ込んでみると、ワイパーと緩衝してうまく収まりませんでした。
よって、ボンネット側をヤスリで少し削り込みます。 まだ少し合いませんが、あまり削りすぎるとボンネットがかけたりしては元も子もなくなるのでこの辺で止めておきます。 削った後は、タミヤのセミグロスブラックで筆塗りしてタッチアップしておきます。 |
|
全てのパーツも接着し、やっと完成しました。
後方からの写真。 格好いいですね。 |
|
前方からの写真。
少しボンネットが合わなくなっているのが気になりますが、ま、良しとしましょう。 |
|
エンジンルーム。
暗かったのでフラッシュをたいて撮影しました。 エンジンは素組みですと、若干物足りないですね。 バイピングや、不足している小物類を追加してあげるともっとリアルになるでしょう。 タワーバーやバッテリーなどついかしてやると良いですね。 自作できる腕が身に付いてから挑戦しようと思います。 |
|
ボンネットを開けた全体の風景です。
私はこの状態で、ディスプレイしようと思います。 なんとか目立った問題なく、完成させる事が出来ました。 こちらからギャラリーをご覧ください。 |