レイブリック NSX 2005 製作記4

 

2006.04.09(日曜日)

今日は一気に室内を仕上げてしまいます。

まずはステアリング。

インストの指示通り筆塗りでスイッチ類を塗装します。

いつものように、下地にはクレオスの白を塗ってから本塗りしています。これを行わないと、下地の黒に負けて発色が悪くなってしまいます。

ホンダのエンブレムを貼って完了です。

ダッシュボードにステアリング、カーナンバーを接着し、デカールを貼って完了。

今回はステアリングケーブルを追加してみました。一度はやってみたかったので、お遊び程度で付けてみました。もちろん資料がないのでどこから付いているのかはわかりません。適当に付けてみました。

モデラーズの0.45ミリのケーブルを0.5ミリの棒に巻き付けて少し引き伸ばしたらそれらしくなりました。あとは瞬間接着剤で固定です。

こんなケーブルでも付けてみるとリアルになるのでやってみるものですね。

続いては室内。

細かいパーツをインストの指示通り接着します。

後はシートを乗せるだけ。

ただ、シートにはベルトを着けたいと思います。これが細かい作業でとても厄介です。

タミヤ製別売りのディテールアップパーツの物を使用します。

モデラーズ製に比べると、ベルトの材質が薄っぺらく、また糊が着いていません。接着には瞬間接着剤を使用します。

ショルダーのベルトの長さを調整しないといけないので、大変でした。

なかなか理想のサイズになってくれません。こういう小物パーツの扱いは細かさゆえにストレスのたまる作業です。

何とか長さが決まり、バックルを固定しましたが、瞬間接着剤が塗料を溶かして汚くなってしまいました。あんまり見えないところなので目をつぶります。

ダッシュボード、ロールケージを取り付けて室内完成です。

少ないパーツながら良い感じに仕上がりました。

別アングル。

資料さえあれば、他に何か追加したいところではありますが・・・

デカールのスイッチ類も、何か物足りないですね。余力がある人は、自作してスイッチを再現してみてはいかがでしょうか。

室内をシャシーに取り付けました。

これでボディーを取り付ければ完成です。

本当はボディーの研ぎ出しを行いたいのですが、まだ乾燥が不十分でしたのでもう少し様子を見ます。

 

 

2006.04.11(火曜日)

だいぶ塗膜が固くなったので研ぎ出しを行います。

いつものように#2000のペーパーでクリアー層の段差を均していきます。

ある程度ペーパー掛けが終わったらコンパウンドで磨いていきます。タミヤの青キャップのコンパウンド(旧タイプ)で時間をかけて丁寧に磨いていきます。

コンパウンド掛けというのは地味な作業で何時間も持続して掛けなければなりません。テレビを見ながらゆっくりと気長に掛けていきます。

そして全体的にコンパウンド掛けを終了したら、一度水洗いしてみました。

だいぶ艶が出てきましたが、まだ波打つところがありました。

明日もう一度同じコンパウンドで全体的に磨いていこうと思います。

 

 

2006.04.12(水曜日)

今日の作業も機能に引き続きコンパウンドを掛けていきます。

タミヤのコンパウンド(青キャップ)はちょうど良い研削力で一番使いやすいですね。

私は以前はティッシュペーパーにコンパウンドを付けて磨いていたのですが、現在は古着Tシャツをウエスにして使っています。ティッシュペーパーだと細かい傷を付けてしまうことがありますがTシャツだと生地自体で傷を付けることはありません。最近の研ぎ出し工程ではTシャツを使うことにしています。

自分が納得のいくまでコンパウンドを掛けたら、最後はタミヤの仕上げ目コンパウンド(白キャップ)で最終仕上げです。写真は全工程を終えて水洗いした状態です。

二日間、コンパウンド掛けに集中したので研ぎ出しはこれで終了です。

もう少し作業を進めます。

まずは塗装。窓枠の一部にセミグロスブラックの塗装指示がありましたのでマスキングして塗装します。いつもでしたらボディー全体をマスキングするわけですが、今回は極一部だったので筆塗りで簡単に済ませました。

ヘッドライト部も筆塗りではみ出しに気を付けて塗装します。

そして、ヘッドライトカバーを付けてみると、塗装の厚みで全然合ってくれません。

無理矢理押し込むと、写真のように塗装が剥げてしまいました。

このキットのヘッドライト、設計が非常にタイトです。思わぬトラブル発生です。

因みに、クリアーパーツの下にはメタルックを貼っておきました。

このままでは全然はまりませんのでヘッドライトカバーの突起部を削り落としました。

おそらく接着剤不要のはめ込み式の設計になっているんでしょうね。その新設設計があだになってしまいました。

塗装が剥げた所はボディー同色でタッチアップしておきます。

だいぶ目立たなくはなりました。

これから作られる方は、ボディー側の穴も塞いだ方が良いと思います。そうしないと、ヘッドライトカバーを接着すると、クリアーレンズの隙間からこの穴が目立ってしまいます。

何とか固定しました。

少し不自然ですね。今回の失敗点です。

次回作るようなことがあるときは、ここを何とか対処して製作したいですね。

この段階で墨入れを行ってしまいます。

これでほぼボディーは完成です。

後は、鬼門のメッキデカール貼りが残っています。

デカールを貼れば完成です。上手く貼ることが出来るでしょうか、少し不安です。

 

 

2006.04.13(木曜日)

いよいよ最終段階のデカール貼りです。

このキットの最大の鬼門。

上手く攻略できるでしょうか。

それでは貼っていきます。

まずは一番貼りやすそうだったルーフ部の大判デカール。

ところが、ルーフは微妙にアーチ型になっていました。

シワシワでなかなか馴染んでくれません。

デカール軟化剤は極力使いたくないですし。

仕方がないので乾かしながら強引にティッシュや綿棒を駆使して馴染ませました。

結果的に、このルーフ部のデカール貼りが一番難しかったです。

それにしてもこのメッキ調デカール、はっきり言って使えないです。軟化剤は使えませんしクリアーコーティングも出来ません。しかもシワになりやすく貼りづらい。厄介きわまりない代物です。

デカール軟化剤を使わない代わりに今回活躍したのはこのスチーム式加湿器。

綿棒を蒸気が出るところに置いておけば簡単に蒸し綿棒として使えます。

これを使って馴染みづらい箇所は定着させました。

少しやりすぎて失敗したところもありますが・・・

何とか四苦八苦しながらデカールを貼り終えました。

結局、このデカールをどんなに頑張って慎重に貼っても水につける前のメッキの輝きは再現できませんでした。

あの輝きのままデカールが貼れれば多少の問題も目をつぶれるのですが・・・

このデカールは歓迎できないですね・・・

デカールを貼る前は鏡面のような写り込みがあったのに、ボディーに貼ると、その輝きはなくなりました。

この辺は割り切るしかなさそうです。

ホンダのエンブレムを貼ってみました。

この辺はさすがタミヤ。とてもリアルです。

メッキ調デカール貼りに手こずったので今日の作業はここまで。

本当は完成までもって行きたかったのですが楽しみは次回に持ち越すことにします。

 

 

2006.04.18(火曜日)

今日で一気に完成まで持っていきたいと思います。

まずはテールランプ。

テールランプの下地にはシルバーの塗装指示がありますが、モデラーズのメタルックを貼り付けます。これでレフレクターが再現されます。

テールランプをはめ込んでみました。

なかなか良い感じに仕上がりました。

ただ、設計が非常にシビアなので塗装の厚みで固定するのにギリギリでした。よって接着剤レスのはめ込み式固定にしました。

リアフェンダーのエアアウトレット開口部。ここにはディテールアップパーツのエッチングを固定します。

私は今回、ここのパーツを一番最後に接着したわけですが、一番最後にするとパーツの合わせ目が気になります。もし次回作る機会があればここをどうするか課題です。

フロントの開口部にもエッチングパーツを使用します。

今回のエッチングパーツは端を折り曲げる仕組みになっているので位置決めが非常に楽です。

エッチングパーツを固定するときは瞬間接着剤、もしくはGクリアーを使用します。

ウインドウ、ワイパー、給油口、インダクションポッドを接着しワックスを軽く掛けておきます。接着剤は全てGクリアーです。この接着剤は塗装を溶かさないので安心して接着できます。

なお、ワックスはハセガワの物を使用しましたが、メッキ調デカールの上はトラブルが怖かったのであまり掛けませんでした。

 

シャシーとボディーを合体させます。

この辺はビス止めになっているので簡単に合体できました。

以前モービルNSXを作ったときはエンジンも有ったのでボディーとシャシーを固定するとき非常に苦労しましたがシンプルなダイキャスト製シャシーなので問題なく固定することが出来ました。

合いの良さもさすがタミヤです。

ただタイヤを固定しようとしたとき、なかなか入ってくれなく強引に押し込んだんですが、その時塗装した”POTENZA”のロゴが一部剥がれてしまいました。

仕方がないので、キット付属のタイヤ用デカールでPOTENZAの”A”の部分だけ貼り付けました。

若干違和感がありますが、これで良しとしましょう。

タイヤをはめるときは十分注意して下さい。

リアウイング、ドアミラー、アンテナを取り付けて完成です。

完成するとやっぱりレーシングカーは格好いいですね。

今回の仕上がりは、メッキ調デカールのおかげであまり満足のいく完成品にはなりませんでした。

こちらはフロントからの写真。

まだボンネットピンは取り付けてませんが、取り付けた後完成写真を掲載したいと思います。

NSXは好きな車種なので今後発売されるエプソンNSX、ARTA NSXも作りたいと思います。

 

完成写真をアップしました。こちらからご覧ください。